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山口・周防大島で2歳児行方不明事件を解決した78歳男性をバッシングする者たちの穢れた心

TABLO / 2018年8月16日 11時6分


 子どもたちが被害に巻き込まれるという痛ましい事件や事故が多い昨今、日本中がホッと胸をなでおろした事案と言えば、今月12日に周防大島町家房で発生してしまった2才児行方不明事件だろう。

 海水浴に出かけようと祖父とともに家を出るも、ぐずり出したため家に戻ったはずの2才児が、その後家から出た家族とも合流することなく行方がわからなくなって3日間が経過した15日、駆けつけた78歳のボランティア男性が見事に行方のわからなくなっていた2才児を発見し、家族の元へ届けたという事案だ。

 この2才児が3日間を山の中で生き延びるという奇跡の発見劇には安堵の声が広がり、同時に78歳のボランティア男性に大きな注目が集まることに。

 まず話題となったのが、150人体制の捜索活動で全く発見されなかった2才児を、30分余の捜索で発見してしまった彼の理論。


「子どもだから下に向かって下ることはない、上に上がるのが子どもの習性と思っていた」

「不思議なもので、子どもは上に上がる」

「カラスがカアカア鳴くもんだから。カラスが鳴いてるから人が居る」


 この言葉には感嘆の声が広がる一方、「一体何者なのだ」という憶測が飛び交うことに。すると、この男性は大分県から全国へ駆けつけるスーパーボランティアで、過去にも行方不明児救出に関わった経歴を持つ人物であると判明。

 さらに彼の理念として掲げる「(現地で)色々なものを頼ったり、もらったりするのは、ボランティアとしてしちゃいけないこと」「ボランティアは自己完結、自己責任。怪我しても自己責任。何があっても自分で責任を取らんほうが悪い」との思いには大きな尊敬の念が集まり、実際に彼は親しいものから「師匠」と呼ばれていることも判明した。

 一方で、発見した2才児に持っていた飴を与え栄養を与えていた点、さらには救出した2才児を抱きかかえ家族に手渡すため、警察の引き渡し要請を「ダメです」と断っていた点などにはバッシングを行う者が現れた。

 挙句の果てには該当の78歳スーパーボランティア男性に当て逃げされたとして被害を訴えるものまで現れ、事態は混沌とすることに。

 自動車の絡む事故であれば保険会社が間に入ることが通常で、この告発を行うものがSNS上で公開しているスーパーボランティア男性の電話番号にも不備があるなど不明点も多く、こちらに関しては現状「何かの間違いでは」という意見が濃厚となっている。

 素晴らしいことで名を馳せようと、突然ケチが付き、いわゆる"有名税"を収めなければならないという昨今の潮流。このいかんともしがたい流れは抑制されていかないものだろうか。(文・編集部)

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