インターネットでセクシー同人を閲覧する"高齢者"が多い県ベスト5がすごい! FANZA REPORT第二弾
TABLO / 2019年1月31日 11時4分
筆者はこれまでにさまざまなデータを調べてきましたが、「性」にまつわるデータって本当に数が少ないんです。あったとしても集計数全体のパイが少なかったり、集計内容があやふやだったりして、リアリティという観点からすると「ホントに?」というものがほとんど。とくに個人の趣味嗜好を伺えるようなデータは、ほぼ見かけたことがありません。
しかし、アダルトグッズ総合サイトの雄「FANZA」(旧DMM.R18)がついにやってくれました。サイトユーザーの利用状況をもとに、「性」にまつわるリアルな調査報告を昨年から発表しているんです。
初回は2018年10月11日に発表されたアダルト動画にまつわるデータで、本サイトでも既報済み。かなり興味深い内容なので、ぜひご一読してみてください。
FANZA発表の「性に関する統計調査」に唸らされる 女性だけに支持される特殊な女優がいる!|春山有子
そして、12月27日には早くも第2弾のリポートを発表。今回は同人コンテンツをターゲットにした、その名も「FANZA REPORT 2018 同人編」です。
※興味深いので是非!
【FANZA REPORT 2018 同人編】 コミケ直前 「同人に関する統計調査」 緊急結果発表!
https://special.dmm.co.jp/fanza/feed/news/fanza-report-2018-doujin
同リポートは1年間(2017年10月1日~2018年9月30日)で「FANZA同人」を訪問した約1億4000万人のデータをもとに、ユーザーの性別や年齢の内訳、その内訳ごとの人気ジャンル、週間や時間帯のアクセス状況などを提供しています。
しかも、ただ数値を提示するだけじゃなく、きちんとマジメな分析も入れられているもポイントでしょう。
というか、同人コンテンツだけでのべ1億4000万人ってスゲー。この規模であれば、かなりリアルな結果になること間違いなしです。不正データの発覚が止まらない厚生労働省は「FANZA」を見習え、マジで。あと、同期間の「FANZA」全体での利用者数はなんと約3億3千万人だそうで、みんなエロが大好きなんだね!
(参考資料:現在"女性たちの間で"流行っているそうな『エロ・ブーム』について吉原の地で考える )
ということで、「FANZA REPORT 2018 同人編」を見ていきましょう。せっかくなので、データにまつわる原稿を書いている筆者としては、1位だけにこだわらず、幅広い視点で気になったポイントを探してみることにしました。
まず、リポートの中核となるのは人気ジャンルじゃないかと思いますが、総合・男女別・地域別・年代別の全てのカテゴリにおいて「寝取り・寝取られ」が1位です。10年前にはあまり見かけないジャンルだったと思うのですが、いまや〝エロ業界〟の主流といえるポジションになりました。
しかも、1位以外のジャンルも「寝取り・寝取られ」に関連するものが多く見られます。総合部門でいうと2位の「人妻」、3位の「催眠」も、許されない、意にそわない相手とするという点では「寝取り・寝取られ」の要素を内包しているのではないでしょうか。この2ジャンルは地域別でもほぼ上位を独占しています。
あと、年齢別のランキングで気になったのが、年齢が上がるにつれて「母親」が上位に入ってくること。マザコンという一面はあるでしょうが、妻に子どもができて母親になった世代ということも関係していそうです。こちらも一種の「寝取り・寝取られ」が関係しているのかもしれません。
ただ、男性にとっての「寝取り・寝取られ」は読み手の感情移入する登場人物によってサディズム・マゾヒズムのどちらもカバーできる幅広さがあるため、上位を占めるのは理解できます。でも、女性部門でも「寝取り・寝取られ」が1位というのはなぜなのでしょうか。
その疑問について考えていたとき、筆者の目を引いたのは女性部門の4位「催眠」と9位「痴漢」です。だって、基本的に犯罪行為だし、とくに痴漢なんて女性からゴミ虫のように嫌われているじゃないですか。それなのに上位にランクインしているというのが、なんとも不思議というか興味深い。リアルでは絶対に許さなくても、ファンタジーでは大好きということは、心の奥底にそういう願望がある女性が多いということなのか?
仮にそういう被虐的な心理が女心をくすぐるのであれば、やはり「寝取り・寝取られ」が総合的に人気となるのもうなずける気がします。ただし、現実世界での性犯罪はダメ、絶対!
次に筆者が興味を抱いたのが年代別のデータです。
「同人」というジャンルは若い世代というイメージでしたが、「FANZA同人」のユーザーだと35歳以上で45%、45歳以上にしても19%もいるんです。しかも、「55-64歳」で4%、「65歳以上」も2%とゼロではない。これを「いい年をした人が」と否定的に見るのか、「この年でも元気」と肯定的に見るのかは人ぞれぞれでしょうが、個人的には素晴らしいことだと思います。
だって、「FANZA」はインターネットを利用していないと訪問できないわけで、それを高齢者になっても使いこなしているということ。きっと、いくつになっても"挑戦"を忘れない人なんでしょう。あと、高齢者が同人ユーザーって、なんだかファンキーで楽しいじゃないですか。
そして、65歳以上のユーザーについては県別ランキングも紹介されていて、1位は奈良県で2.69%、2位が兵庫県で2.25%、3位が長野県と山口県で2.20%、5位が滋賀県で2.09%でした。ちなみに第1段リポートの「65歳以上の割合が多い県ランキング」でも奈良県が1位だったそうです。
うーん、65歳以上のユーザーって男性の比率が高いと思うんですよ。それで、国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集2018年」で生涯未婚率、つまり結婚する人が多い県が分かるデータがあるんですけど、その男性版で奈良県はワースト1位なんです。ちなみに、FANZAランキング2位の兵庫県が未婚率ワースト6位、5位の滋賀県も未婚率ワースト2位ですから、同人を含むアダルトと未婚率には何らかの相関関係があるのかもしれません。
例えば、周囲が結婚している人ばかりの状況で独身の方がどっぷり二次元嫁にはまり込んだり。それとも、奥さんとの行為に飽きて、同人のファンタジーを求めている男性が多いとか。仮に後者だったとしたら、「同人」は"リア充"にこそ需要があるジャンルなのかもしれませんね。
とにもかくにも、「性」にまつわるリアルなデータはさまざまな発見があるだけではなく、いろいろと想像(妄想?)することができておもしろいんです。
FANZAを含めて、アダルト業界が積極的にこの手のリポートをリリースしてくれることを願います。(文◎百園雷太)
<クレジット>
グラフは全て「FANZA」を運営する株式会社デジタルコマース
「FANZA REPORT 2018 同人編」から転載したものです
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