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1万人突破!「劇場版センキョナンデス」行脚 全国のミニシアターさんを訪ねて感じたこと │プチ鹿島

TABLO / 2023年4月11日 9時20分

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「劇場版センキョナンデス」でダースレイダーさんと全国行脚。

この2か月間は貴重な経験をしています。まず「映画監督」としてデビューしました。タイトルは『劇場版センキョナンデス』。選挙を題材にしたドキュメンタリー映画です。私とラッパーのダースレイダーの2人が監督・主演を務めています。私たちが選挙現場にいって候補者に質問をどんどんしたら面白い映像がたくさん集まったので映画になったのです。
映画化が決定した際には政治資金パーティならぬ「映画資金パーティ」を開催しました(昨年11月)。政治家の資金パーティに対してパロディのこっちがとことんおカネの流れを透明化したら面白い。

映画化に向けてはクラウドファンディングという手もあったのですが、私は芸人でありダースさんはラッパーだから「チケットの売り上げ」で勝負したほうがいいと考えた。そのほうが単純でいい。お陰様でたくさんの資金が集まり今年2月の公開に向けてスタートが切れた。プロデューサーにはドキュメンタリー監督の大島新さんと前田亜紀さんに就任していただきました。お2人が所属する制作会社ネツゲンが加わったことによって一気に映画が動き出した。

先述した「映画資金パーティ」ではプロデューサーの2人から客前で予算が細かく公開されたのですが、たとえばチラシ制作の価格から知らない事ばかりで驚いた。ドキュメンタリー映画って作品性の満足だけでなくヒットにつなげるにはかなり厳しい世界なのです。

そして遂に2月18日(土)から東京で公開スタート。2月末からは全国の映画館での舞台あいさつの旅が始まりました。実は昨日やっと一段落したばかりです。約2か月間、移動の連続で東京にはあまりいない生活になりました。小学生の娘には会えなくなるし、レギュラーの仕事も何本もあるのでかなりハードな日々でしたが、その代わりに得難い経験をさせてもらった。

たとえば全国のミニシアターとの出会いです。私たちの映画はいわゆるミニシアターで上映されるので各地の文化を楽しむ旅でもあった。明治期に芝居小屋として開館して現在に至るという映画館がいくつもあった。地方でミニシアターに携わる人たちには気骨を感じました。信念があるし、常に街の文化を考えているし、発信力もあるし、この人たちがいるなら街はまだ大丈夫ではないかとも実感したのです。舞台あいさつの旅とはそういう現場に出会える日々でもありました。

一方でコロナ過の数年でシニア層の観客がなかなか映画館に戻ってこないという現実も各地で聞きました。ご当地の食べ物を「食べて応援」というのがありますが地元にミニシアターがあったら「観て応援」というのも提案したくなった。そんなことも感じたのです。

今回、自分達の映像を映画にしたという思いが決定的になったのは昨年の7月8日でした。安倍晋三元首相の銃撃事件の日です。あの日は大阪にいたのですが一日中カメラをまわしていたので結果的にドキュメントそのものになってしまったのです。私たちの衝撃の様子や困惑、あの日のSNSの空気。そのうえで2人で何を語ったのか。それらの様子はすべて記録に残そうと決めました。誰もが「当事者」としてもう一度考えて欲しい。そう考えたのです。

さてここまで書いていたら朗報が。映画の観客動員が1万人を突破したという。ドキュメンタリー映画ではヒットとされる数字です。だから1万人動員は最初の目標でもありました。さぁ、ここからどこまで伸ばせるか?私の”パーティ”はまだまだ続きます。(文@プチ鹿島 連載「余計な下世話」)

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