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開講控えた韓国・大学街「新入生歓迎会には行きません」…医学部増員で増える再受験生

KOREA WAVE / 2024年2月28日 15時0分

ソウル・大峙洞(テチドン)の塾街に掲げられた浪人塾の広報垂れ幕(c)news1

【KOREA WAVE】来週、本格的な開講を控えている韓国・大学街は、2025学年度の入試医学部の増員と相まって増えた「半修(大学に在学しながら再度の大学入試をめざす)ブーム」にも、やや静かなムードのようだ。

半修を決心した新入生たちは、歓迎会やオリエンテーションなど入学前の行事に参加せず、同級生に内緒でこっそり半修を準備している。オンラインコミュニティなどを通じて学校の雰囲気だけを見ている。

ソウルのある私立工科大学の新入生になるAさんは「来年の医大定員が2000人増え、半修を決心して予備校を調べている。合格した学校に入学手続きはしておいたが、学校生活は全くしないつもりだ」と話した。

地方の医大に合格したBさんは「ソウルにある医大に進学するために再び修学能力試験を準備している。同級生の中にも似たような事情の人が多いようだ」と耳打ちした。

各大学のオンラインコミュニティには、半修を決心した新入生が、時間割を組んだり、学科行事に参加するかどうかをめぐって悩む書き込みがアップされている。

例えば、「半修生たちよ、新しい学び舎に行くつもりか」「時間割は組んだか」「入学式の打ち上げはどうするか」などだ。

大学に入学した後、修学能力試験を再び準備する半修受験生は毎年増える傾向で、今年は医大増員計画によって半修ブームがさらに熱くなった。

鍾路(チョンノ)学院が、修学能力試験を受験した「卒業生」の規模と、その年の6月の模擬試験の受験者数を比較して分析した結果によると、半修生数は2020学年度の6万8188人から昨年の8万1898人に増加した。この5年間で最高だ。

入試専門家らは、2022学年度からソウル所在の16大学の修能試験による定時募集の割合が拡大し、大学独自の随時募集でも、教科の成績を記載した内申書以外の領域である非教科領域が大幅に縮小された点が、このように半修生が増加したことに影響を及ぼしたとみる。内申が不利な生徒らがこれを克服できる方法は、修能試験のほかにはないからだ。

特に浪人生、半修生の規模は2022学年度の統合修学能力試験の導入以後、さらに大きくなっている。選択科目によって有利・不利が発生したことなどで被害を受けたと判断する受験生が増え、医学部の集中、上位圏大学の集中が深化し、半修生の増加に拍車をかけたというわけだ。

このように半修生が増加し、心が躍る大学生活を期待している一部の新入生の間では「半修するなら静かにしろ」という不満の声も出ている。

ソウル私立大学の新入生イさんは「半修をするなら、静かに一人でやってほしい。半修の学生たちが勝手に満足している一方で、学校に通う予定の他の新入生たちの雰囲気まで悪くしている」と話した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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