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韓国生まれのパンダ「フーバオ」、6000人に見送られて中国へ

KOREA WAVE / 2024年4月4日 8時0分

パンダ飼育員の見送りを受け、エバーランド内を移動するフーバオが乗った無振動特殊車両=サムスン物産(c)KOREA WAVE

【KOREA WAVE】韓国で初めて自然繁殖で生まれたパンダの「フーバオ(福宝)」が3日、市民の見送りを受けながら韓国を離れた。サムスン物産リゾート部門が運営するソウル近郊のテーマパーク「エバーランド」から中国四川省の中国ジャイアントパンダ保護研究センターに引き渡される。

新型コロナウイルスの感染が拡大中だった2020年7月20日、母親の「アイバオ(愛宝)」と父親の「ローバオ(楽宝)」の間に生まれたフーバオは「幸せを与える宝物」という名前のように1354日間、多くの人々に幸せと楽しさ、思い出、感動を伝えた。

フーバオは先月4日から1カ月間、農林畜産検疫本部の検疫官によって韓中両国の規定による検疫手続きを受けた。午前10時40分、パンダワールドを出たフーバオは同11時ごろエバーランドを出発し、仁川(インチョン)空港で出国手続きをしてチャーター機で中国へ出発した。

エバーランドで開かれたフーバオの見送りには、平日の午前にもかかわらず、6000人余りのファンが訪れ、フーバオの旗を振りながら別れを惜しんだ。

エバーランドはSNSで事前募集したファンのメッセージを菜の花模様のデザインに盛り込み、フーバオのために花道を用意。120万本の春の花がいっぱいのフォーシーズンズガーデンに設置された横24メートル、縦11メートルの大型LEDスクリーンにフーバオの写真と特別映像を映し、ファンと思い出にひたった。

午前10時40分、半導体輸送に使う特殊無振動車両に乗ってパンダワールドを出発したフーバオは、エバーランドパレードの動線を通り、バラ園の噴水台の前でファンと最後の別れを交わした。エバーランド側は、悪天候の中に見送りに来たファンにコーヒーやお茶などの温かい飲み物を無料で提供した。

パンダ飼育員の見送りを受け、エバーランド内を移動する車両=サムスン物産(c)KOREA WAVE

車両に乗ったフーバオの姿を見ることはできず、2人の飼育員がフーバオに代わってファンに感謝の気持ちを伝えた。「パンダ祖父」として知られる飼育員のカン・チョルウォン氏は「新たな人生を探して旅に出るフーバオを今まで愛してくれて感謝する。フーバオを永遠に記憶してほしい」。もう一人のソン・ヨングァン氏は「ファンの愛のおかげでフーバオがよく成長した。フーバオの幸せで美しい物語と1354日間一緒にいてくれてありがとう」と話した。

フーバオには、パンダワールドの出発から現地到着まで、すべての過程にカン・チョルウォン氏が同行し、フーバオの安定的な定着を助ける。エバーランドは昨年末結んだ中国中央テレビとの協定を通じて、フーバオの中国内での様子をファンに継続的に伝える。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News

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