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トヨタ「アクア」はご長寿モデルでも激売れ!? オーナーが語る長所と短所とは

くるまのニュース / 2020年5月15日 11時10分

2011年にデビューしたトヨタ「アクア」は、5ナンバーサイズのハイブリッド専用車です。アクアの人気はどのようなところなのでしょうか。アクアのオーナーに、良いところと悪いところを聞いてみました。

■アクアの良いところと悪いところとは?

 2011年末にデビューしたトヨタ「アクア」は、1997年に登場した「プリウス」とともに、ハイブリッド車の普及に大きく貢献しました。

 登場当初のアクアは全長3955mm×全幅1695mm×全高1445mmと5ナンバーサイズの5ドアハッチバックで、2014年と2017年にマイナーチェンジ実施。現行モデルは全長が4050mmと若干大きくなっているものの、基本設計はそのままに現在でも販売されています。

 搭載されるハイブリッドシステムはプリウスと同様ながら、エンジンを1.5リッターにダウンサイジング。

「トライアングルシルエット」と呼ばれる空力性能にも優れたデザインを採用し、スタイリッシュなスタイルとしました。

 また、ハイブリッド車ではラゲッジスペースの広さが犠牲になりがちですが、アクアはそれまでのガソリン車と同等の使い勝手を確保しているのも特徴です。

 また、アクアは環境性能にも優れており、現行モデルのJC08モード燃費は38.0km/Lと、低燃費であることも評価されています。

 発売翌年の2012年の販売台数は26万6567台と、一躍ヒットモデルに躍り出たアクアですが、デビューから約10年を迎えるロングセラーモデルながら、2019年には10万台以上が販売されるなど、高い人気を博しています。

 長い間愛され続けるアクアは、どのようなところが魅力なのでしょうか。アクアを所有するオーナーに話を聞いてみました。

●カメラマン:Yさん(50代男性・長野)

 さまざまなクルマ雑誌の表紙を撮影してきた、カメラマンのYさんは、長野県の自宅から仕事場である自社スタジオのある神奈川まで、7年間もアクアで通っています。

 1日の平均移動距離だけでも数百kmというヘビーユーザーですが、アクアで24万km以上走っていても、トラブルはほとんどないといいます。

「アクアは燃費が良いです。エコな運転をを心掛けなくても、燃費は25km/Lを切ることはありません。クセがなくて乗りやすいのですが、意外とスポーティな走りも楽しめるのもいいですね。冬には雪道も走りますが、スタッドレスを履いていればまったく問題なく走行できます。

 あまり不満はないのですが、車内が狭いところが少し不便です。また、内装のデザインは古臭さを感じてしまいます。細かいところですが、ドリンクホルダーがシフトの奥にあって、手を伸ばさないと届きません」

 アクア最大の魅力は、1100kg以下に押さえた軽量なボディとハイブリッドによる環境性能の高さです。燃費は、スポーティに走っても25km/L以上、燃費を意識して走れば30km/L超えも狙えるそうです。

 また、アクアは「トヨタ・Bプラットフォーム」と呼ばれるシャシを採用し、重い駆動用バッテリーを後部座席下に配置。車体の中央付近に置くことでバランスの良さと安定した走行性能を両立しています。

 重量物を低重心に収めた一方で、5ナンバーサイズのハッチバック車では、後部座席を広く確保するのは難しく、大柄な人が乗車すると狭く感じてしまうようです。

■燃費や扱いやすさは高評価でも、居住性は…

●会社員:Tさん(40代男性・東京)

 会社員のTさんは、都心に近い住宅街に住んでいるということで、コンパクトな5ナンバーサイズにこだわった結果、アクアを購入したそうです。昔からの住宅街では道幅が狭いところがあり、小回りが利くクルマの需要が高いといえます。

2011年12月に登場したトヨタ「アクア」2011年12月に登場したトヨタ「アクア」

「5ナンバーサイズのアクアは、狭い住宅街でも取り回しがしやすいです。EVモードが備わっていて静かなことから、早朝や深夜にクルマを動かすときでも、エンジン音が気になりません。また『トヨタセーフティセンス』も搭載され、安全性が高いのも助かります。

 コンパクトカーなので仕方がないかもしれませんが、小物入れが少ないところは不満です。それと、Aピラーが太目で死角が多い気がするところが気になります」

 クルマのサイズは少しずつ大型化していますが、日本では道幅が狭いところも多くあります。

 その点アクアは5ナンバーサイズに収めてあり、道幅や車庫のサイズの問題をクリアしています。最小回転半径4.8mという小回り性能の良さも、運転のしやすさに大きく貢献しています。

 さらに、安全技術がパッケージングされたトヨタセーフティセンスを搭載しているのも大きなセールスポイント。衝突被害軽減ブレーキや警報システム、レーンデパーチャーアラートなどが装備され、安全運転をサポートしてくれます。

 また、ドアポケットや助手席前にグローブボックスはありますが、高齢者や女性のユーザーも多い車種だけに、収納スペースがもっと欲しいという声が多いようです。

●学生:Nさん(20代女性・埼玉)

 埼玉県在住の大学生であるNさんは、まだ免許を取得したばかりの初心者ドライバー。Nさんが免許を取得するタイミングで、家のクルマをアクアに買い替えたそうです。

「免許取り立ての私でも、アクアは運転しやすいと思います。燃料代をはじめ、維持費が安いのもいいですね。あと、ボディカラーがたくさんあるところは、女性にはうれしいのではないでしょうか。

 インテリアがプラスチックのようなところとリアシートが狭いところはちょっと残念ですね。あと、ハイブリッド車は静かすぎて、エンジンスタートしているのか(クルマのシステムが起動しているのか)がわかりません」

 取り回ししやすいサイズのアクアは、初心者でも運転しやすいと評価されることが多いようです。

 実際に運転席に座るとわかりますが、周囲の視認性も良く、狭い道でも安心して走れます。前後に短いハッチバックで車両感覚をつかみやすい見切りの良さも、アクアの魅力のひとつでしょう。

 アクアはボディカラーが全11色も用意されています。落ち着いた色から明るい色まで幅広く取り揃えられており、ボディカラーを選ぶ楽しさもあります。

 通常仕様のインテリアはシンプルなデザインですが、上質感を重視するユーザーには「G“ソフトレザーセレクション”」というレザーシートを備えたグレードも用意されています。

 グレード展開では、SUV風の「クロスオーバー」やスポーツモデルの「GRスポーツ」もラインナップ。好みに合わせて幅広い選択肢が存在します。

 また、ハイブリッドならでは静粛性も、慣れないうちは戸惑うかもしれません。スタートボタンを押した段階ではエンジンはかかっておらず、走り出してしばらくするとエンジンが始動します。

 静かすぎることから歩行者などがクルマに気づかず、接触事故の危険性があるため、ハイブリッド車へ「車両接近通報装置」の装着が義務づけられています。そのため、近年のハイブリッド車では、歩行者などにクルマの接近を音で知らせる機能が搭載されています。

※ ※ ※

 低燃費や静粛性、小回り性能の良さなど、アクアのオーナーはみなさん非常に満足度が高いと感じているとのことです。

 登場から約10年を迎えようとするロングセラーモデルのアクアが、今後どのような進化をするのか注目されます。

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