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半世紀も前に面白すぎるクルマを販売!? 優れたデザインのダイハツ車5選

くるまのニュース / 2020年5月18日 6時10分

前身の「発動機製造」から数えて、ダイハツは創立から110年以上経つ老舗メーカーです。これまで、数多くの名車を輩出してきたダイハツですが、なかにはユニークな外観のクルマも存在。そこで、優れたデザインのダイハツ車を5車種ピックアップして紹介します。

■秀逸なデザインのダイハツ車を振り返る

 現在、軽自動車や小型車を中心に製造・販売しているダイハツは、前身の「発動機製造」から数えて110年以上もの歴史がある老舗企業です。

 これまで、数多くの名車を世に送り出してきたダイハツですが、なかには優れた外観のモデルも存在。

 そこで、秀逸なデザインのダイハツ車を5車種ピックアップして紹介します。

●ミゼットII

商用だけでなく趣味のクルマとしても愛された「ミゼットII」商用だけでなく趣味のクルマとしても愛された「ミゼットII」

 日本が高度成長期だった1957年、3輪小型トラックのダイハツ「ミゼット」が誕生し、主に個人商店を支えるクルマとして大ヒットしました。

 それから40年ほど経った1996年に、ダイハツはミゼットのコンセプトを継承した1人乗り(後に2人乗りも登場)の軽トラック「ミゼットII」を発売。

 ミゼットIIは3輪ではありませんでしたが、軽自動車規格のサイズよりも小さく設計され、装備も必要最低限とするなど、ミゼットのシンプルさを後継していました。

 外観で特徴的なのがフロントフェイスで、前部にスペアタイヤを搭載し、丸目2灯のヘッドライトを配置したことで、カエルのような表情を作りだしています。

 価格は46万9000円(消費税含まず)からと安価ながら、生産工程の多くはハンドメイドとなっており、これは熟練者の技術を若い人に伝承しながら、熟練者の技能を十分に活用できることを目的としていました。

 ミゼットIIは斬新なコンセプトのクルマでしたが、小さいことのメリットが高度成長期ほどは活かせず、2001年に生産を終了しました。

●リーザ

スタイリッシュなフォルムの軽スペシャリティカー「リーザ」スタイリッシュなフォルムの軽スペシャリティカー「リーザ」

 1986年にデビューしたダイハツ「リーザ」は、軽スペシャリティカーとして開発されたモデルで、外観は全高を低くしたクーペスタイルとされ、若い女性がターゲットユーザーでした。

 外観は小ぶりなキャビンのショートルーフにより、スタイリッシュなフォルムを実現。

 スペース効率が重視される軽自動車のなかで、リーザは「プライベート感覚」や「ファッション感覚」といった感性を重視したコンセプトとなっていました。

 当時は軽自動車税などが優遇されていたことから、乗用車登録よりも商用車登録のバンが主流で、リーザもトップグレードはバンに設定されています。

 搭載されたエンジンは550cc直列3気筒ターボと自然吸気が設定され、ターボはバンのみです。

 そして、1991年には、派生車の「リーザスパイダー」を追加ラインナップ。軽自動車規格の変更により660ccとなったリーザをベースに、ルーフを大胆にカットしてソフトトップを装着した、オープン2シーターに改造されたモデルでした。

 しかし、価格が145万3000円からと高額だったため、バルブ期とはいえ販売は苦戦したようです。

 1993年にリーザは販売を終了し、後継車の「オプティ」にバトンタッチしました。

●フェローバギィ

日本初の本格的なバギースタイルを実現した「フェローバギィ」日本初の本格的なバギースタイルを実現した「フェローバギィ」

 1966年に登場した初代「フェロー」は、乗用車の2ドアセダンと商用車の3ドアバン、ピックアップトラックをラインナップし、このトラックをベースにつくられたのが「フェローバギィ」です。

 フェローバギィは1968年の第5回東京モーターショーに出展され、好評を博したため市販化が決定し、安全性などの改良を加えたうえで1970年に100台限定で発売。

 トラックのシャシに、ドアを持たないバスタブ型の強化プラスチック製ボディを架装してつくられ、乗車定員2名に最大積載量150kgの軽トラックに分類されていました。

 ロールバーやグリルガードが装備されており、アメリカで流行していた「デューンバギー」を彷彿とさせるデザインは、まるで遊園地のアトラクションのようです。

 エンジンは26馬力の360cc水冷2サイクル2気筒エンジンをフロントに搭載し、リアを駆動するFRとされ、車重はわずか440kgと軽量なボディを実現。

 見た目は本格的なバギーですが、10インチタイヤのため最低地上高が低いことから、悪路走破性は高くなかったようで、実際にはレジャーにも使えるトラックという位置づけで、いまでいう「ファンカー」でした。

■いまなら売れたかも!? 軽クロスオーバーSUVの先駆けとは

●ソニカ

斬新なコンセプトで新世代の軽スペシャリティカーを目指した「ソニカ」斬新なコンセプトで新世代の軽スペシャリティカーを目指した「ソニカ」

 2006年に発売された「ソニカ」は、優れたデザインと静粛性、走行性能を追求した新世代の軽スペシャリティカーとして開発されたクルマです。

 若いカップルをターゲットユーザーとしており、軽自動車市場ではトールワゴンが主流だったにも関わらず、1470mmに抑えられた低い全高によるスタイリッシュなフォルムが斬新でした。

 また、ボディ各所に風切り音やロードノイズを低減させる技術を採用することで静粛性を向上し、ドアの解錠や施錠、エンジンの始動と停止が可能なキーフリーシステムや、一部グレードには花粉除去モード付きのオートエアコン、セキュリティアラームが採用されるなど、まさにスペシャリティカーにふさわしい内容のクルマとなっていました。

 搭載されたエンジンは最高出力64馬力を発揮する660cc直列3気筒ターボのみとされ、余裕ある走りを実現。

 当時、ソニカの走りや品質は高く評価されていましたが、軽スペシャリティカーのニーズがなく販売は低迷。発売からわずか3年後の2009年に販売を終了しました。

●ミラ RV4

軽RVとして本格的につくり込まれていた「ミラ RV4」軽RVとして本格的につくり込まれていた「ミラ RV4」

 1990年代初頭に起こった「RVブーム」では、本格的なクロスカントリー4WD車が爆発的に人気となりました。

 当時、このRVブームにあやかろうと、各メーカーが乗用車をクロスカントリー車風な外観に仕立てて販売することが流行し、ダイハツも1992年に軽クロスオーバーSUVタイプの「ミラ RV4」を発売。

 ミラ RV4は、1990年に発売された3代目「ミラ」をベースに、悪路走破性を高めるために最低地上高を上げて、フロントバンパーガードやアンダーガード、サイドステップ、ルーフレール、バックドアにスペアタイヤを装備するなど、本格的につくり込まれていました、

 搭載されたエンジンは64馬力を発揮する660cc直列3気筒ターボのみで、駆動方式はフルタイム4WDを採用しています。

 1994年に4代目にモデルチェンジするとミラ RV4は生産を終え、生産期間はわずか2年と短命だったため、いまでは希少なモデルです。

※ ※ ※

 今回、紹介したフェローバギィや、ミラ RV4は、いま見てもかなりユニークなモデルです。

 現在の法規では、フェローバギィのようなクルマの実現はかなり難しいでしょう。また、見た目を重視したミラ RV4よりは、2020年6月に発売される軽SUV「タフト」のほうが、使い勝手も良いはずです。

 真面目に考えるとそういう結論に至りますが、こうしたモデルが実際につくられたということは、すごいことだと思います。

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