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世界に1台しかないマセラティ「グラントゥーリズモ・ゼダ」が、軽井沢に出現!

くるまのニュース / 2020年7月11日 8時30分

マセラティ「グラントゥーリズモ」のフィナーレを飾るべく製作された、世界に1台しかない「ゼダ」が現在日本のディラーを巡回中だが、2020年夏限定でオープンする「マセラティ カフェ軽井沢」に1日だけ展示された。実車を検分した自動車ライター武田公実氏にゼダの魅力を発見してもらった。

■ひと夏限定、マセラティ カフェが軽井沢にオープン

 2020年夏、1か月限定で展開されることになった「マセラティ カフェ軽井沢」のオープン前日、マセラティ・グラントゥーリズモのフィナーレを飾るワン・オフ車「グラントゥーリズモ・ゼダ」が、その芸術的な姿を見せることになった。

●軽井沢に期間限定のマセラティ・カフェが出現

 日本を代表する避暑地であり、芳醇な文化の薫りも漂う軽井沢ながら、こと書店については意外なほどに恵まれていなかった。とくに本格的な大規模書店は、2015年8月末をもって平安堂軽井沢店が閉店して以来、空白期間を迎えることになったという。

 しかし2018年5月、平安堂の跡地に「軽井沢書店」がオープン。約3年に及ぶ空白は終わりを告げた。

 そして新たな軽井沢書店には、関東一円、あるいは東海地方や東北地方からもクルマ好きやバイク好きが集う、カフェ&コミュニティスペース「MOTOTECA(モトテカ)」がプロデュースする「Bread & Coffee by MOTOTECA」が設けられている。

 もともとMOTOTECAは、同じ軽井沢の国道18号線沿いでも500mほど離れた場所で独自のカフェを出店していた時代から、国内外の自動車メーカー/インポーターとのコラボ企画をおこなってきたのだが、新しい軽井沢書店Bread & Coffee by MOTOTECAにおいても「ヒト・モノ・コトとの出逢いと繋がりを大切に『ツナグ』カフェ」というコンセプトにしたがって、様々なプロジェクトが打ち出されてきた。

 今回マセラティ・ジャパンおよびマセラティ群馬とのコラボ企画として実現した「マセラティ カフェ軽井沢」も、その一環といえよう。これまでになかったタイプのPR活動を模索していたマセラティ・ジャパンのリクエストに、自動車界では「浅間ヒルクライム」および「浅間モーターフェスティバル」の大会委員長としても知られる、MOTOTECA代表の星野雅弘氏が応えるかたちで提案。マセラティ・ジャパンとしては初となる、公式の「カフェ」が誕生するに至ったのだ。

 軽井沢書店内のカフェスペースでは、マセラティのオフィシャルグッズや国内外の書籍、あるいは、個性的な作風で世界的な人気を博している自動車画家、轟友宏氏がマセラティをモチーフとして描き上げた作品群や、クラシック・マセラティのポスターなどが展示・販売される。

 一方カフェでは、シチリア島産レモンを使用したレモネード「マセラティリモナータ」も期間中限定のドリンクとして販売。これは、シチリア島を舞台とする公道レース「タルガ・フローリオ」でマセラティが大活躍した故事へのオマージュという。

 さらに、オープン期間中の週末には今回の企画の運営を担当するマセラティ群馬による最新モデル試乗会もおこなわれるなど、興味深い企画が盛りだくさんだ。

 開催期間は8月9日までなので、この時期に軽井沢に滞在される方、あるいはお近くの方には、是非立ち寄ってみることをお勧めしておくことにしよう。

 ところで「マセラティ カフェ軽井沢」のグランドオープン前日となる7月8日。プレオープンイベントの目玉として、あるサプライズがおこなわれることになった。

 2007年のデビュー以来、全世界のマセラティ愛好家を魅了しつつも、昨年11月をもって生産終了が告げられたマセラティ「グラントゥーリズモ/グランカブリオ」のフィナーレを飾るワン・オフ車両で現在、日本国内で全国ツアー中の「グラントゥーリズモ ゼダ」が、たった一日だけ展示されたのである。

■写真で見るより実物はより彫刻的な「ゼダ」とは?

 2020年7月8日、「マセラティ・カフェ軽井沢」に1日だけ姿を見せた「グラントゥーリズモ ゼダ」は、マセラティ製のクーペ史上最高のヒット作となった名作「グラントゥーリズモ」のフィナーレを華やかに飾るモデルであるとともに、次期グラントゥーリズモの到来に向けて前途を祝福するモデルとされる。

●マセラティ・グラントゥーリズモの現代と未来を『ツナグ』一品製作車

期間限定カフェ「マセラティ・カフェ軽井沢」に1日だけ展示されたマセラティ「グラントゥーリズモ ゼダ」期間限定カフェ「マセラティ・カフェ軽井沢」に1日だけ展示されたマセラティ「グラントゥーリズモ ゼダ」

 ペットネームとして掲げられた「セダ(Zeda)」とは、アルファベット最後の文字「Z」を意味するとのこと。ただし、通常のイタリア語における「Z」は「ゼータ(Zeta)」と発音するのだが、第二次世界大戦の終結直後からマセラティの故郷となったエミリア・ロマーニャ州モデナ地方の方言では「ゼダ」と発音されるという。

 すなわちグラントゥーリズモ ゼダは、マセラティ悠久の歴史と故郷モデナへの誇りを高らかに示しつつ、「終わり」のあとに来る新たな「始まり」を予測させるためのスペチアーレ……、ということなのだ。

 世界のマセラティ・エンスージアストが注目する、このワン・オフ車。基本のなりたちは最終モデルのグラントゥーリズモにコスメティックチューンを施したもののようだが、なによりも注目すべきは、マセラティ本社のデザインセンターである「チェントロ・スティーレ」によってプロデュースされた、実にアーティスティックなカラーリングであろう。

 ノーズからキャビン前半にかけては、艶やかな濃紺の「マセラティ・ブルー」からサテン仕上げのグレーへとナチュラルに移行。キャビン/ドアの中途からテールに向けて、美しいグラデーションを描きつつサテンシルバーに収束する。

 そしてリアエンドに至っては、塗装のシルバーからアルミ地肌のようなシルバーに移行。樹脂製であるはずのバンパーまで、アルミパネルを手作業で叩き出す、ないしは絞る際に発生する「槌跡」が、ペイントワークによって巧みに再現されている。

 この現代彫刻、あるいは絵画のようなカラーリングこそ、マセラティとグラントゥーリズモの過去から現在、そして未来へと繋ぐ架け橋としてのイメージを体現したものとのこと。

 昨年11月にオフィシャルフォトが公開された際には、いささか「ギョッと」してしまった筆者だが、実際に現車を目の当たりにしてみると、その美しさに息をのむことになったのだ。

 一品製作のグラントゥーリズモ ゼダは世界各地で巡回展示に供されている。日本国内では6月25日の「マセラティつくば」からスタートし、全国14店舗のマセラティ正規代理店を舞台に全国ツアーをおこなっている最中だ。

 すでに期日を終えてしまった地域もあるのだが、アート作品のごとく美しいマセラティ・グラントゥーリズモは、わざわざディーラーまで足を運んででも見るべきものと、ここに断言しておきたい。

●グラントゥーリズモ・ゼダ 日本巡回スケジュール

7月12日(日)−14日(火):マセラティ目黒
7月16日(木)−18日(土):マセラティ京都
7月19日(日)−21日(火):マセラティ心斎橋
7月23日(木・祝)−24日(金・祝):マセラティ広島
7月25日(土)−28日(火):マセラティ神戸
7月30日(木)−8月3日(月):マセラティ高松
8月4日(火)−9日(日):マセラティ福岡
8月11日(火)−15日(土):マセラティ名古屋桜山
8月16日(日)−19日(水):マセラティ名古屋
8月20日(木)−23日(日):マセラティ浜松

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