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2列シートの日産セレナ!? 車中泊仕様「セレナ マルチベッド」はテレワークにも! 使い勝手が秀逸過ぎる

くるまのニュース / 2020年7月22日 18時10分

日産の特装車やカスタムカーを手掛けるオーテックジャパンは、車中泊ニーズに応えるモデルとして、「セレナ マルチベッド」を開発しました。セレナ マルチベッドとは、一体どのようなモデルなのでしょうか。

■車中泊ニーズに応える2列シートのセレナとは?

 日産車の特装車やカスタムカーを手掛けるオーテックジャパンから、2列シート仕様の「セレナ」が発売されました。その名も、「セレナ マルチベッド」です。

 セレナ マルチベッドは、「XV/ハイウェイスターV/e-POWER XV/e-POWER ハイウェイスターV」をベースとした2列シート車で、Sハイブリッド車は5人乗り、e-POWER車は4人乗りとしました。

 ニーズが高まりつつある車中泊を実現するため、3列目シートを取り払い、ベッドフレームバーを追加。2列目シートをリクライニングし、ベッドマットを載せると、最長2150mmものフルフラットな居住空間が広がります。

 ベッドマットは150kgほどの荷重に耐えられる構造で、大人2人と子供1人程度であれば車内で寝泊まりすることが可能。またベッドマットは4分割することができ、前の2枚を後ろに格納すれば2列目シートに乗車することができます。

 ベッドマットはクッション性が良く、マットの上に座ったり寝たりするのに適した硬さとすることで、長時間でも快適に過ごせるように設計されました。

 また、ベッドマットはマジックテープで固定されるので、走行時などにズレることはありません。

 さらに、ベッドマットの下の空間に荷物が収納可能で、フルフラットの状態でもある程度の量の荷物を載せることができます。

 このように、ベッドマットを設置することで、車中泊はもちろん、食事をしたり子どもが遊ぶスペースになったり、シートアレンジ次第でさまざまな用途に活用することができるのです。

 なお、1列目/2列目シートおよび、ベッドマットに防水生地を採用することで、水濡れや汚れを拭き取りやすい仕様としています。

 セレナ マルチベッドについて、オーテックジャパン広報担当者は次のようにいいます。

「セレナ マルチベッドは、大きな荷物が必要な趣味やペット連れでホテルに泊まりづらいなど、クルマのなかで寝泊まりしたい人のニーズに応えるモデルとして開発しました。

 クルマ自体がマルチに使えるという意味で、『マルチベッド』というネーミングとしています。

 ベッドマットを敷くとフルフラットになるのが特徴ですが、日常使いでもあまり犠牲になっていないというのもポイントです。

 近所への買い物や通勤、送迎など、2人しか乗れないわけではなく、4人もしくは5人がきちんと乗れることで、幅広いニーズに応えられると考えています」

■車中泊だけでなく、増加する災害時の避難先やテレワークでも使える

 トヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」など、バンタイプのモデルの荷室を趣味に使える空間にアレンジする例もありますが、両車を乗用車として乗るには少しハードルが高い面もあります。

 その点セレナであれば、ミニバンとしての使い勝手にも優れていて、車内の空間も広く確保できることから、車中泊仕様としてアレンジしやすいといいます。

最長2150mmのフルフラットのベッドが広がる最長2150mmのフルフラットのベッドが広がる

 ミニバンは、3列シートを備えて多人数乗車できることが魅力ですが、3列目シートはいざというときに使用するだけで、普段はあまり使っていないという人も多いようです。

 3列目を使う機会が少ないのであれば、いっそのことシートを取り払い、さまざまな用途に使えるマルチベッドを選ぶというのもよいのではないでしょうか。

 セレナ マルチベッドの価格(消費税込)は、323万1800円から399万4100円です。

 日産ディーラーで購入でき、アフターフォローが受けられる点でも、日産の関連会社であるオーテックジャパンが開発したクルマとして安心感があるといえます。

 車中泊や趣味はもちろん、昨今増えている、災害時の一時避難所として、またテレワークのオフィスとしても使えるなど、さまざまな可能性が込められたセレナ マルチベッドは、ミニバンの新たな使い方として注目されます。

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