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究極のサンデーレーサー! マクラーレン「620R」の凄すぎるパッケージとは

くるまのニュース / 2020年9月15日 17時40分

マクラーレンからレース仕様の「570S GT4」をベースに、オンロードで楽しめる「620R」の「MSO Rパッケージ」が登場。その詳しい仕様が発表された。

■225台限定! ロードリーガルなスペシャルモデルとは

 2020年9月9日、マクラーレン・オートモーティブ社のオーダーメイド部門である「MSO=マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ」から、レース仕様の「570S GT4」をベースに、さらにそのパフォーマンスを強化、同時にオンロードでの走行を可能にした「620R」の「MSO Rパッケージ」が発表された。

 MSO Rパッケージを装着した620Rは225台のみの限定で販売され、先日ヨーロッパ、中東、アフリカへの各市場へのデリバリーが開始された。アメリカや日本など、ほかの市場への投入計画はマクラーレンからの第一報では触れられていないが、リリースのタイトルや内容を読むかぎりは、残念ながらその予定はないらしい。

 MSO Rパッケージは、確かに魅力的なパッケージ・オプションだ。かつてレースフィールドで多くの勝利を飾った「F1GTRロングテール」を彷彿させるビジュアル・カーボン・ルーフスポイラーは、フレッシュなエアを高速(高圧)でエンジンルームへと導き、さらに「MTT=マクラーレン・トラックテレメトリー」を装備することで、走行中のオンボード映像を記録することもできる。

 ビジュアルカーボンファイバー・フロントフェンダールーバーで、さらにレーシングカー的な雰囲気を醸し出したフロントセクション、逆にほかのスポーツシリーズのエグゾースト・オプションよりもさらに5dBも大きく、官能的なサウンドを提供するエグゾーストシステムなど、こちらも620Rに独自のフィニッシュが見られるリアセクションとなっている。

 その姿は、確かにオンロードとサーキットの境目を感じさせない魅力的な造形に仕上がっている。

■公道を走行可能なマクラーレン「620R」の驚異的パフォーマンスとは

 リアミッドに搭載されるエンジンは、570S GT4に搭載されたM838TE型、すなわち3.8リッターV型8気筒ツインターボエンジンをさらにチューニングしたもので、車名のとおり620psの最高出力と620Nmの最大トルクを発揮する。

 組み合わされるトランスミッションはデュアルクラッチの7速DCC。シャシがカーボンファイバー製のモノセルIIモノコックをセンターに、その前後にアルミニウム製のサブフレームを接合するという方式も変わらない。

サーキット走行を楽しむための究極のロードリーガルなスーパースポーツが、マクラーレン「620R」だサーキット走行を楽しむための究極のロードリーガルなスーパースポーツが、マクラーレン「620R」だ

 サスペンションは前後とも32クリックの手動調節ができるダンパーを持つウイッシュボーン式である。もちろんノーマル、スポーツ、トラックの各モードを備えたアクティブダンパー機能もそのまま受け継がれている。

 ブレーキはフロントが6ピストン、リアが4ピストンを組み合わせるカーボンセラミックブレーキだ。

 ホイールはフロントが8J×19、リアが11J×20。組み合わせられるタイヤは各々225/35R19、285/35R20の設定。指定タイヤはピレリ製のPゼロ・トロフェオR、もしくはピレリ製のスリックタイヤとなる。

 インテリアのフィニッシュを見ても理解できるように、徹底した軽量化を受けた620Rの乾燥重量は、実に1282Kg。結果、0?100km/h加速2.9秒、0?200km/h加速8.1秒という魅力的なパフォーマンスデータを残している。

 さらに最高速は322km/hで、ダウンフォースの最大値は250km/hで記録され、その数字は185kgにも達する。ちなみに燃費(WLTP 欧州混合)は、9.9km/Lである。

 最初にも触れたとおり、このマクラーレン620Rはトータルで225台のみの限定車。それを手中に収めるには、ヨーロッパや中東、そしてアフリカなどのマクラーレン・ディーラーにコンタクトを取る必要ある。

 公道を走ることも可能な620Rには、それだけの価値があるのは確かなところであろう。

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