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400馬力-500馬力は当たり前でそれ以上も? 現行モデルのスーパーセダン5選

くるまのニュース / 2021年6月19日 6時10分

SUV人気の影で、日本のみならず世界的にもセダンの需要が低下傾向にあるといいます。しかし、現行のセダンのなかには、まだまだ魅力的なモデルも存在。そこで、大出力のエンジンを搭載したスーパーセダンを、5車種ピックアップして紹介します。

■大出力のエンジンを搭載した高性能セダンを振り返る

 近年、SUVの人気が高まるなか、日本の自動車市場ではセダンの需要が危機的な状況です。こうした傾向は欧米でも同様で、日本ほどではないもののセダンのシェアがSUVに奪われているといいます。

 しかし、セダンのなかにはまだまだ魅力的なモデルが存在し、とくに欧州車を中心に高性能なモデルが数多く存在。

 そこで、現行のセダンのなかから大出力のエンジンを搭載したモデルを、5車種ピックアップして紹介します。

●BMW「M5コンペティション」

サーキット走行も視野に入れて開発された「M5 コンペティション」サーキット走行も視野に入れて開発された「M5 コンペティション」

 BMWのモータースポーツ活動を支え、高性能モデルや特別注文プログラム「BMW Individual」による車両の製造などをおこなっている「BMW M社」。

 このM社によって開発されたモデルの車名には「M」の文字が付けられ、なかでも「Mハイパフォーマンスモデル」と呼ばれるラインナップは過激ともいえる性能を誇ります。

 そして、現行のMハイパフォーマンスモデルのなかでもとびきりハイパワーなのが2019年1月に登場した「M5コンペティション」です。

 BMWのミドルクラスセダン5シリーズをベースに、エンジンは4.4リッターV型8気筒ターボを搭載。最高出力625馬力を発揮し、8速ATを介してシリーズ初となる4WDシステム「M xDrive」によって路面に伝えられ、0-100km/h加速は3.3秒を誇ります。

 足まわりもスタンダードなM5に対してさらにチューニングがおこなわれており、M5コンペティションの名のとおり、サーキット走行を視野に入れ、コンフォートさよりも旋回性能を重視。

 外装は派手な演出は控えめですが、カーボンファイバー製ルーフやアルミニウム製のエンジンフードなどの軽量化部品に、開口部が大きいエアインテーク付きバンパーなど、走行性能の向上に重要なアイテムを装備しています。

 なお、2021年4月に、さらに最高出力635馬力まで高められた「M5 CS」が5台限定で発売されました。

●メルセデス-AMG「E63S 4MATIC+」

ラグジュアリーセダンにスーパーカー並のエンジンを搭載した「E63S 4MATIC+」ラグジュアリーセダンにスーパーカー並のエンジンを搭載した「E63S 4MATIC+」

 1970年代に、メルセデス・ベンツの車両をチューンナップしたマシンによってレースで活躍したことから名を馳せたAMGは、メルセデス・ベンツの公認チューナーとして数多くの市販モデルのカスタマイズを手掛けてきました。

 日本でもちょうどバブル景気の頃、盛んにAMGのカスタマイズカーが輸入されました。

 そして、現在はメルセデス・ベンツのハイパフォーマンスブランドとなり、特別なモデルを展開。なかでも高性能なスーパーセダンとして君臨しているのが「E63S 4MATIC+」です。

 現行のE63S 4MATIC+は2017年に発表されたモデルで、前述の5シリーズの最大のライバルであるEクラスをベースにチューニングされています。

 エンジンは同社のスーパースポーツクーペである「AMG GT」から移植された4リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載。最高出力は612馬力を誇ります。

 また、トランスミッションは9速のステップATながら、トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを装備。スムーズかつ俊敏なシフトチェンジとダイレクトな動力の伝達が可能です。

 このパワーは前後トルクを50:50から0:100で配分する4WDシステムの「4MATIC+」によって路面に伝えられ、あらゆる状況でも最大の駆動力を発揮。

 外装では専用のエアロバンパーとAMG GTと同様なデザインのグリルで迫力を演出し、内装では高品位なカーボン素材がふんだんに使われるなど、ドライバーの高揚感を盛り上げています。

●アルファロメオ「ジュリア 2.9 V6 BI-TURBO クアドリフォリオ」

高出力化と軽量化が図られた「ジュリア 2.9 V6 BI-TURBO クアドリフォリオ」高出力化と軽量化が図られた「ジュリア 2.9 V6 BI-TURBO クアドリフォリオ」

 2017年に発売されたアルファロメオ「ジュリア」は、同社のフラッグシップに位置するミドルクラスセダンで、駆動方式はFRを採用するなどBMW「3シリーズ」に対抗するかたちで開発されました。

 このジュリアのハイパフォーマンスモデルが「ジュリア 2.9 V6 BI-TURBO クアドリフォリオ」です。

 クアドリフォリオとは「四つ葉のクローバー」を意味し、第二次世界大戦以前からアルファロメオのレース活動の象徴で、後にアルファロメオの高性能車の証としてボディに四つ葉のクローバーが描かれるようになり、現在に続いています。

 エンジンは510馬力を発揮する2.9リッターV型6気筒ツインターボを搭載し、8速ATを介して駆動力は後輪のみで路面に伝えられ、そのパフォーマンスは0-100km/h加速が3.9秒、最高速度は307km/hを誇ります。

 また、カーボン製のルーフ、エンジンフード、プロペラシャフト、アルミ製のフロントフェンダーとドアパネルなどを採用することで、大幅な軽量化も実現。

 足まわりではオールアルミの「Alfa Linkサスペンションシステム」により、優れたロードホールディング性能を発揮します。

 なお、最高出力540馬力にまで高められたさらに高性能な「ジュリア GTA/GTAm」の予約が日本でも開始されました。

■日本車も負けてない! 2台のスーパーセダンとは?

●日産「スカイライン400R」

シリーズ最強のエンジンを搭載したスーパースポーツセダンの「スカイライン 400R」シリーズ最強のエンジンを搭載したスーパースポーツセダンの「スカイライン 400R」

 日産「スカイライン」は、初代がプリンスの前身である富士精密工業から発売され、すでに60年以上の長い歴史があります。

 初代の頃から先進技術が投入され、1969年には「スカイラインGT-R」が登場するなど、このDNAは歴代のモデルに受け継がれてきました。

 現行モデルのスカイラインは2014年に発売された13代目で、2019年に大幅なマイナーチェンジがおこなわれた際に歴代モデルで最高の出力を誇る「400R」をラインナップ。

 400Rのエンジンは3リッターV型6気筒ツインターボを搭載し、ターボの過給性能を極限まで高められた結果、最高出力405馬力を誇ります。

 同時に、4輪にアルミ製対向ピストンブレーキキャリパー、専用にチューニングされた「ダイレクトアダプティブステアリング」、新開発の電子制御ショックアブソーバーなどを装備したことにより、高い運動性能と優れた乗り心地を両立。

 一方、外観は「400R」のバッジが取り付けられているくらいで、スタンダードなモデルとの差異はほとんどなく、まさに「いぶし銀」の魅力あふれるオトナの高性能セダンに仕立てられています。

●レクサス「IS 500 Fスポーツ」

往年の「IS F」を彷彿とさせる大排気量自然吸気エンジンの「IS 500 Fスポーツ」往年の「IS F」を彷彿とさせる大排気量自然吸気エンジンの「IS 500 Fスポーツ」

 2005年から日本でもトヨタの高級車ブランド、レクサスが展開されましたが、同時にエントリーモデルとしてラインナップされたのが「IS」です。

 このISに2007年に423馬力を発揮する5リッターV型8気筒エンジンのハイパフォーマンスモデル、「IS F」が登場。しかし、2013年のフルモデルチェンジでIS Fは消滅してしまいました。

 現行モデルのISでは高性能モデルは設定されませんでしたが、レクサスの主戦場であるアメリカでは2021年2月に「IS 500 Fスポーツ」がラインナップされました。

 エンジンはIS Fと同じく5リッターV型8気筒自然吸気エンジンを搭載して、最高出力472hp(仏馬力換算で478馬力)を発揮するなど、まさにIS Fの再来といえるモデルです。

 トランスミッションは8速ATのみの設定で、同方式はFRとされ0-60mph(約96km/h)加速は4.5秒をマーク。専用のエキゾーストシステムはV8自然吸気エンジンならではの力強い咆哮を奏でます。

 足まわりも専用のチューニングで、ブレーキの強化とディファレンシャルギアにはトルセンLSDが標準装備されています。

 また外観では、IS Fと同じく巨大なエンジンを収めるために、大きく盛り上がったフロントフードが特徴です。

 日本での発売は未定ですが、電動化が加速するなかIS 500はトヨタのモデルでも最後の大排気量自然吸気エンジン車なるのではと、注目されています。

※ ※ ※

 500馬力、600馬力というクルマは、日本ではサーキット以外でパワーを発揮できる機会は皆無です。また、世界的にもCO2の排出量削減が叫ばれるなかで、これほどのパワーは必要なのかという疑問もあります。

 しかし、スピードや加速感というのは麻薬のようなもので、続けて体験してしまうとさらなるパワーを要求するようになります。

 こうした要求に応えるために、プレミアムメーカーはパワーアップを続けざるを得ないのでしょう。

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