豪華なだけじゃなくスタイリッシュ! ゴージャスな国産クーペ3選
くるまのニュース / 2021年7月21日 16時10分
近年、ニーズの変化からコンパクトボディのクーペは激減してしまいました。しかし、大型かつ高級なクーペは、世界的にもパーソナルカーとして一定の需要があり、比較的ラインナップも豊富です。そこで、往年のゴージャスな国産クーペを、3車種ピックアップして紹介します。
■隆盛を極めていた頃のゴージャスな国産クーペを振り返る
もうすぐ2代目となるトヨタ「86」(GR 86)とスバル「BRZ」が発売されますが、両車は今では基調なコンパクトクーペです。世界的にもコンパクトなクーペはニーズの変化から減少してしまいました。
一方で、大型で高額なクーペはパーソナルカーとして一定の需要があり、欧州車を中心にラインナップも豊富です。
この大型クーペは、1990年代までは日本でも隆盛を極めていました。その先達だったモデルといえば1981年に誕生したトヨタ初代「ソアラ」ではないでしょうか。
ソアラの登場以前も「クラウン」や日産「セドリック/グロリア」など、国産大型クーペは存在していましたが、豪華でスタイリッシュなクーペ専用車として開発されたソアラが、日本の自動車市場に与えた影響は大きいといえるでしょう。
そして1980年代以降、ソアラに追従するかのように他メーカーも高級な大型クーペを次々と発売しました。
そこで、往年のゴージャスな国産クーペを、3車種ピックアップして紹介します。
●日産「レパード」
「ソアラ」に対抗して開発された高級クーペの2代目「レパード」
1980年に登場した日産初代「レパード」は、斬新なスタイリングの4ドア/2ドアハードトップボディのスペシャリティカーとして誕生。燃費計やフェンダーミラー・ワイパーなど、先進機能を搭載して話題となりました。
その後、1986年に登場した2代目は、まさにソアラを意識したかのような2ドアクーペボディへと変貌を遂げました。
ボディサイズは全長4680mm×全幅1690mm×全高1370mmで、当時は大きなクルマに見えましたが今の水準ではコンパクトです。これは2リッターモデルをラインナップしていた関係で、当時は3ナンバー車だと高額な自動車税だったため5ナンバーサイズに収める必要があったからと思われます。
全体のフォルムは直線基調のロングノーズに小ぶりなキャビンと、バランスに優れたクーペデザインです。
また、内装は当時の日産車で多く取り入れられていた、切り立った印象のインパネを採用。装備は高級パーソナルカーらしく豪華で、ウールのシート生地や本革シート、6インチのブラウン管カラーテレビ、液晶セグメントのデジタルメーターが設定されています。
搭載されたエンジンは全グレードV型6気筒で、トップグレードには3リッターDOHCの「VG30DE」型、ほかにも2リッターSOHCターボの「VG20ET」、自然吸気の「VG20E型」をラインナップ。
1988年のマイナーチェンジでは、最高出力255馬力を誇る3リッターDOHCターボの「VG30DET」型エンジンが「シーマ」とともに搭載されました。
TVドラマシリーズ「あぶない刑事」で、主人公の二人が乗る劇中車としてレパード使用されたこともあって、一気に存在感を増しましたが、さすがにソアラ人気の牙城を崩せるほどのヒット作にはなりませんでした。
なお、レパードは1990年モデルから北米でもインフィニティ「M30」として販売され、日本では未発売のソフトトップ・オープンカー「M30 コンバーチブル」もラインナップされました。
●ホンダ「レジェンドクーペ」
大柄なボディを活かした伸びやかなフォルムが美しい「レジェンドクーペ」
ホンダは1986年に、北米で高級車ブランド「アキュラ」を展開。このアキュラのフラッグシップセダンとして開発されたのが初代「レジェンド」です。
そして、セダンが登場してから2年後の1987年には、専用の2.7リッターV型6気筒エンジンを搭載する大型クーペ「レジェンド ハードトップ」が追加ラインナップ。
その後、1990年にセダンが2代目にモデルチェンジすると、1991年には2代目となる「レジェンドクーペ」が登場しました。
全長4880mm×全幅1810mm×全高1370mmという堂々たるボディサイズで、この大柄なボディを活かした伸びやかで美しいスタイリングが特徴です。
また、フロントフェイスとテールランプまわりはセダンのイメージを残しつつも、専用のデザインを採用しています。
内装もセダンと同様にゴージャスで、本木目のパネルをふんだんに使い、本革シートも設定。このシートもクーペ専用に設計されホールド性を重視するなど、高級パーソナルカーとしてだけでなくスポーティさを考慮したコンセプトでした。
エンジンは最高出力215馬力を発揮する3.2リッターV型6気筒SOHC自然吸気を搭載し、同じくクーペ専用のチューニングが施された新開発の4輪ダブルウイッシュボーンサスペンションと相まって、上質で安定した走りを実現。
しかし、1996年に3代目レジェンドが登場するとクーペが廃止となり、以降はセダンのみが販売されました。
●ユーノス「コスモ」
高性能なエンジンに装備もゴージャスな、バブルを象徴するクーペの「コスモ」
マツダは1967年に、世界初の量産ロータリーエンジン搭載車「コスモスポーツ」を発売。未来感のあるデザインのクーペで、まさにエポックメイキングなモデルでした。
このコスモスポーツの系譜を受け継ぎ、1990年に発売されたのがユーノス「コスモ」です。
ロータリーエンジン専用の2ドアクーペとして開発されたコスモは、全長4815mm×全幅1795mm×全高1305mmのロー&ワイドなスタンスで、ロングノーズが印象的な美しいスタイルを表現。
そしてコスモ最大のトピックスはエンジンで、トップグレードには世界初の654cc×3ローター・シーケンシャルツインターボ「20B型」を搭載し、最高出力280馬力を誇りました。スタンダードグレードには最高出力230馬力の654cc×2ローター・シーケンシャルツインターボ「13B型」を搭載。
また、内装もまさにバブル期ならではといえ、3ローター車「20B」系の「TYPE E」グレードでは、シートや内張りに本革が惜しみなく使われ、インパネには本木目のパネル。イグニッションをONにすると浮かび上がるイルミネーションメーターや、「CCS」と呼称された世界初のGPSカーナビゲーションを設定するなど、豪華でハイテクな装備が満載でした。
なお、3ローター車のカタログ燃費(10モード)は6.1km/L、2ローター車でも6.9km/Lで、普通に走って3から4km/L台といわれる実燃費は、誕生から30年を経た今も語り草です。
※ ※ ※
大型のクーペというと美しいフォルムが特徴的ですが、その美しいクーペの元祖といえるのが1977年に誕生したBMW初代「6シリーズ」です。
前出のソアラなども、6シリーズの影響を大きく受けていたといえるでしょう。
大型クーペは時代とともに、より流麗なフォルムに変貌して現在に至りますが、初代6シリーズの美しさは今見ても大いに魅力的です。
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