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高速道に乗る前は「空気圧を高めに」は嘘? 空気圧はメーカー指定が1番良い理由とは

くるまのニュース / 2021年8月25日 10時10分

かつて、高速道路に乗る前には「タイヤの空気圧を高めにするのが良い」という風潮がありました。実際にところはどうなっているのでしょうか。

■タイヤの空気圧はどのくらいのペースで測る?どのくらいの量が適切?

 タイヤはクルマにとって非常に重要なパーツのひとつです。
 
 タイヤの状態によって走行時の安全性も大きく異なるため、常に適切な状態を保てるように、空気圧の点検などを定期的におこなう必要があります。
 
 では、タイヤの空気圧の点検や適切な数値はどのように決められているのでしょうか。

 タイヤの状態を保つうえで欠かせないこととして、「適切な空気圧」に設定されているかの確認することがあげられます。

 タイヤの空気圧が低くなった状態で走行した場合、路面の凹凸がハンドル操作に伝わることで走行安定性に影響を及ぼすほか、タイヤの接地面積が増えて転がり抵抗が大きくなるために燃費が悪化します。

 一方で、適切な空気圧よりも高い場合は乗り心地やブレーキの効きが悪化することや、偏摩耗の原因となることでタイヤ自体の劣化を早める恐れがあります。

 JATMA(日本自動車タイヤ協会)の調査では、タイヤの空気が減少する原因で1番多いのが「自然空気漏れ」となり、1か月で5%から10%も空気圧が低下しているといいます。

 では、タイヤの空気圧点検は、具体的にどのくらいのペースでおこなうのが良いのでしょうか。

 JATMAでは、「月に1度は空気圧点検を!」と呼びかけているほか、トヨタや日産などでも、月に1度は空気圧の点検をおこなうように推奨しています。

 このように月に1度のペースで点検することが推奨されるタイヤの空気圧ですが、クルマによって標準値が異なるため、運転者は愛車の空気圧の標準値を把握しておくことも重要です。
 
 クルマ毎の空気圧は、運転席側のBピラー付近にそのクルマに指定された空気圧が記載されています。

 クルマによって指定される空気圧が異なる理由について、神奈川県横浜市のタイヤ専門店「CarCarJapan」の新谷氏は以下のように話します。

「空気圧は、各自動車メーカーがクルマ毎にテストをおこなって適切な数値を定めています。

 空気圧が異なる理由のひとつには車重が関係しており、トラックなどの大型車と普通自動車とでは、車両指定空気圧に差があります」

 例えば、2トンサイズのトラックの場合では、500kPaから600kPa、4トンサイズでは、700kPaから800kPaが車両指定空気圧となっています。

 一方、普通自動車の場合では、ホンダ「N-BOX」が210kPa、トヨタ「アクア」が270kPaとなっており、普通自動車ではおおむね200kPaから290kPaの間で定められているようです。

 また、クルマによっては、前輪と後輪で車両指定空気圧が異なる場合もあるため、表示された数値をしっかりと確認するようにしましょう。

 昔は、高速道路に乗る際など、空気圧を高めにしたほうが良いという風潮が見受けられました。

 しかし、国産タイヤメーカーによると「カーメーカーが決める車両指定空気圧に設定頂き、高速道路を走行する際に空気圧を上げる必要はありません。なお、自然漏れによる空気圧低下を考慮して、車両指定空気圧を基準とし、0kPaから+20kPaの範囲内で調整・管理することをお奨めします」と説明しています。

※ ※ ※

 空気圧を点検しておくことで、タイヤに釘が刺さっているなどの異常も早めに知ることができるため、バーストやパンクといった危険を回避することにつながります。

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