トヨタ新型「ハイラックス チャンプ」実車公開! アンダー200万円&5速MT設定あり! 「国内発売なの!?」 斬新「商用車」日本公開した目的とは
くるまのニュース / 2024年1月21日 11時10分
トヨタの販売店などを展開する群馬トヨタは、「東京オートサロン2024」でタイで生産されるトヨタ新型「ハイラックス チャンプ」を参考出品しました。日本ではまだ正規輸入されていないモデルですが、どういった狙いがあったのでしょうか。
■2023年11月にタイで発表されたばかりの新型車が早くも日本に登場!
群馬トヨタは、2024年1月12日から14日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「東京オートサロン2024」にトヨタ新型「ハイラックス チャンプ」を参考出品しました。
国内で売られる「ハイラックス」とは大きく異なるデザインですが、どのようなクルマなのでしょうか。
ハイラックス チャンプは、2023年10月に東京ビックサイトで開催された「ジャパンモビリティショー2023」トヨタブースで初公開されたピックアップトラック「IMV 0」の量産モデルです。
トヨタのタイにおける車両販売・生産会社であるトヨタ・モーター・タイランドで、11月下旬から受注が開始されました。
新型ハイラックス チャンプのホイールベースはショート版とロング版の2タイプを用意し、ユーザーの様々な使い方に合わせた自由な拡張性を持たせています。
ちなみにロングホイールベース版のボディサイズは、全長5300mm×全幅1785mm×全高1735mm、ホイールベース3085mmです。
エンジンも、2リッターと2.7リッターガソリン、2.4リッターディーゼルの3タイプを用意し、5速MTと6速ATから選択可能としています。
荷台のフラットデッキにはボルト穴を各所に設け、ユーザー自ら架装することもできるほか、タイのトヨタでは100以上の架装業者の情報を提供し、ビジネスからレジャー用途まで様々なカスタマイズなどに対応しています。
タイでの販売価格は45万9000バーツ(約190万円)からと、値ごろ感のある価格帯で登場しているのも魅力的に映ります。
そんなデビュー間もない新型ハイラックス チャンプが、今回群馬トヨタのブースに「GTG MV type Atractive」として出展されました。
ちなみにGTGとは、この車両を出展した群馬トヨタグループを指し、群馬トヨタ自動車、ネッツトヨタ高崎、トヨタレンタリース群馬、トヨタL&F群馬、RIKISO、群馬トヨタグループの6社から構成される企業です。
クルマの販売だけではなく、群馬パーツショーなどを主催するなど、イベントやカスタマイズなどにも力を入れています。
そのGTGが独自で輸入して展示したのが、このハイラックス チャンプです。
■シンプルかつ廉価な「ギア」として魅力的な1台
会場の説明員によると、今回の車両は日本の法規に適合しておらず、このままで販売することはできないとのこと。
また今のところ、このモデルを並行輸入して販売する予定もないと話します。
タイのトヨタでは、新型「ハイラックス チャンプ」をベースにしたキャンピングカーなど、荷台の様々な架装の可能性をユーザーに提案しています
それではなぜ今回出展したのでしょう。
実は、このような新しいピックアップトラックに対し、ユーザーの反響を確認するためのマーケティングが主な目的とのこと。
そのため、様々なカーライフスタイルで便利に使えそうな、荷台架装を提案するデザイン画も会場には用意されていました。
GTGが、将来的にこうしたピックアップトラックの荷台架装やパーツ販売の可能性について、すでに検討を重ねている様子がうかがえます。
ちなみに、GTGが出展した新型ハイラックス チャンプのボンネットには、なぜか「群馬県産」のステッカーが貼ってありました。
もちろんこれは“ユーモア”ということで、タイで生産された車両で間違いないとのことでした。
※ ※ ※
以前は日産をはじめ、様々なメーカーから国産ピックアップトラックがラインナップされていましたが、近年はトヨタのハイラックス一択の状況が続いています。
ただ、2024年2月から三菱の新型「トライトン」が12年ぶりに再投入されるなど、にわかにピックアップトラックへの注目が高まってきています。
なお、今唯一国内で販売されるピックアップトラックの現行型ハイラックスは、タイ生産モデルを日本に輸入し販売しています。
また新型トライトンも同様に、ピックアップトラック需要が旺盛なタイで生産されるモデルです。
会場の説明員は「公式情報ではなく、あくまでも個人的な予想ですが」と前置きしながらも、この新型ハイラックス チャンプも同様にタイで生産する右ハンドルモデルであり、同様に日本へ正規導入される可能性も少なくないのでは、と話します。
最近のクルマは快適装備や安全装備が充実する一方、車両価格も高騰する傾向があります。
クルマをあくまでギアとして利用する人にとって、シンプルで実用的な新型ハイラックス チャンプが現地同様に廉価な設定で正規導入されれば、ユーザーのニーズともマッチするかもしれません。
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