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トライトン「パジェロの代役」としての素質 乗り心地も良好「新たなSUVの選択」になるか

東洋経済オンライン / 2024年4月11日 12時20分

トライトン「パジェロの代役」としての素質

三菱自動車が新型「トライトン」を2024年2月に発売、3月にテストドライブができた。

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全長5.4mと大きめサイズのピックアップトラックだが、操縦感覚は“意外”だった。それに加え、導入の動機も“意外”だったのだ。

一説によると、三菱自ではトライトンをベースに、次期「パジェロ」を開発中とか。メーカーの確認はとれなかった(「言えません」とのこと)が、それもありうるかなと思える出来だった。

並行輸入が主だったピックアップトラック市場

トライトンのような1トンクラスのピックアップトラックといえば、主市場はアメリカ大陸とか、アジアとかアフリカとか。舗装されていない道へ分け入り、建築資材や家禽類などを運ぶ姿をいろいろな場面で見かける。

日本では、一部の好事家が並行輸入車を入手して乗ってきた。ただし、1トンピックアップを日本の山林で使うには、サイズが大きく、マリンスポーツに使ったりキャンプに出かけたり、趣味のクルマとして買われるケースが多い。

おもしろいのは、並行輸入されたピックアップトラックには、トヨタ製とか日産製とか、日本メーカーの製品が多いこと。

北米トヨタの「タンドラ」など、もっとも大きなモデルでは全長が6.2mを超える。日本ブランドをかかげたガイシャ。それが路上で見かけるピックアップトラックだ。

一方、“もうひとつのSUV”として、日本でのピックアップの可能性にまっさきに注目したのがトヨタだ。2017年に「ハイラックス」を発売。北米ではスモールピックアップに分類される大きさとはいえ、全長5.3mの車体は、日本では十分に大きい。

ハイラックスはかつても日本で販売されていたが、2004年に6代目の販売が終了したあと、10年以上にわたり空白期間があった。そして、2017年に改めて投入されたのが、今回の8代目。全高も1.8mを超えるから、路上で遭遇するとけっこうな迫力で、気分的にたじろぐ。

日本市場では唯一無二のピックアップとして独自のポジションを確立したが、トヨタとしてみれば「ランドクルーザー」シリーズが売れればよくて、大きめサイズのピックアップのマーケットは限られているから、当初は日本での販売にあまり乗り気でなかったそう。

乗る側にしてみると、2.4リッターのディーゼルエンジンはトルクがたっぷりあって扱いやすいし、乗り心地も硬すぎず、「こういうクルマもアリだな」と思える説得力をもっている。

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