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20年以上無事故・無違反の「ドライバー認定制度」始まる! 全国初の取り組み、反響は? 物流問題で注目も

くるまのニュース / 2024年3月25日 14時10分

愛知県では自動車安全運転センターとトラック協会が合同で、20年以上無事故・無違反のトラックドライバーを「マイスタードライバー」に認定する全国初の取組みを開始しました。どのような反響が寄せられているのでしょうか。

■トラックドライバーを取り巻く「物流の2024年問題」とは?

 愛知県において、公私ともに20年以上無事故・無違反かつ安全運転の模範となるトラックドライバーを「マイスタードライバー」に認定する取組みが2024年3月4日から始まりました。
 
 では、この取組みに対してはどのような反響が寄せられているのでしょうか。

 最近はインターネットで商品を購入できるECサービスの市場規模拡大により、物流の需要がますます高まっています。

 国土交通省の資料によると、2022年度の宅配便取扱個数は50億588万個であり、そのうち49億2508万個がトラック運送によるものでした。

 このような状況で問題視されているのが、トラックドライバーの不足です。

 特に2024年4月からはトラックドライバーの働き方改革によって労働時間が短縮され、物が運べなくなる可能性が懸念されており、「物流の2024年問題」と言われています。

 年々トラックドライバーを取り巻く環境が厳しさを増す中、自動車安全運転センター愛知県事務所と愛知県トラック協会は、2024年3月4日から「マイスタードライバー(安全運転優良トラックドライバー)」を認定する全国初の取組みを開始しました。

 これは、愛知県トラック協会が毎年実施しているトラック・セーフティ・ラリー(対象期間中に無事故・無違反を競う取組み)に参加した人の中から、公私ともに20年以上無事故・無違反かつ安全運転の模範となるトラックドライバーを認定するものです。

 なお、マイスタードライバーに認定されるには会社(事業者)からの推薦も必要であり、無事故・無違反だけでなく日頃の運転状況も考慮されます。

 さらに、マイスタードライバーは自分の運転するトラックにマグネット式の「マイスタードライバー認定証」を貼付して走行します。

 このようにトラックドライバーが交通安全の模範的存在として活動することで、交通事故防止や安全運転を社会に広めていくねらいがあります。

 またトラックドライバーは「事故を起こしやすい」、「運転が荒い」といった誤解を受けることがありますが、マイスタードライバーの認定によってマイナスイメージを払拭する効果も期待されています。

 トラックドライバーのイメージアップは「物流の2024年問題」を解決していく上で重要な要素といえるでしょう。

 このマイスタードライバー認定制度に対しては、インターネット上で次のような反響が寄せられています。

——————————
 ●愛知県だけでなく全国でも取り組んで欲しい。トラック業界では「無事故・無違反が当たり前」という意識もあるが、20年以上の無事故・無違反は本当にすごいことで、世の中全体がトラックドライバーに敬意を示していくことが大切。

 ●トラックドライバーの技術大会を開催して、ドライバーに賞金をあげてはどうか?

 ●トラックドライバーにとってマイスタードライバーの称号がプレッシャーになる可能性もありそう。この認定制度が給与や手当に反映されるなど、ドライバーの処遇改善につながれば良いと思う。

 ●「マイスタードライバーが在籍している」ことは会社のPRになるのでは。

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 あらゆる意見が寄せられる中で、トラック事業者がマイスタードライバーに対して報奨金を出したり給与をアップしたりと、何らかの待遇改善を求める声が特に多く聞かれました。

※ ※ ※

 現在、「物流の2024年問題」の解決に向けては、トラックドライバーの荷待ち・待機時間の削減や労働環境の改善などが求められています。

 また消費者側も荷物の再配達を減らす配慮や「まとめ買い」による運送回数の削減など、物流問題に関して主体的に行動していくことが大切といえるでしょう。

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