ホンダの「カクカクミニバン」何が魅力？ “わくわくゲート”復活を希望する声も!? 「ステップワゴン」の反響は？

ホンダのミドルサイズミニバン「ステップワゴン」は、現行モデルの6代目ではシンプルな直線基調なスタイルで登場しました。そんなステップワゴンに対して、どのような声があったのでしょうか。

■四角いボディになった「ステップワゴン」メリットは？

　ファミリー層に人気の「ミニバン」は、各社がさまざまなモデルをラインナップしています。
　
　コンパクトなモデルからラージサイズの高級モデルまで多様な車種が存在しますが、多人数乗車可能で日本の道路事情にもマッチしているのがミドルサイズのミニバンです。
　
　このカテゴリーではトヨタ「ノア／ヴォクシー」を筆頭に、日産「セレナ」、ホンダ「ステップワゴン」など、ライバル車がひしめき合うカテゴリーとなっていますが、そのなかで個性的なモデルといえばステップワゴンでしょう。

　ノア／ヴォクシーやセレナがイカついフロントマスクやエアロパーツなどで迫力を演出するのに対し、ステップワゴンは「直線基調」なエクステリアが特徴だった初代や2代目に通じるスタイリングへと原点回帰し、2022年5月に6代目モデルが発売されました。

　この現行ステップワゴンにはどのような魅力があるのでしょうか。

　シンプルでクリーンな水平＆直線基調のデザインで登場した現行ステップワゴンは、安全装備の充実などで3ナンバーとなったものの、FF・ボンネット付き・ハコ型という初代から続くコンセプトを採用。この直線基調がステップワゴン最大の特徴で、車内も四角く広々とした空間が広がります。

　また床面を低くフラットに設定したことや、3列目シートは跳ね上げではなく床下に格納するタイプとしたことにより、多人数乗車はもちろん、趣味のための道具なども積載することが可能です。

　グレードは、従来から設定されているカスタム仕様の「スパーダ」に加え、クリーンな印象の「エアー」をラインナップ。

　エアーの外観はシンプルで清潔感のあるコーディネートを採用したほか、細いメッキモールをさりげなく配し、上質感も演出。内装は、明るく温かみのあるグレーと落ち着いたブラックから選択できます。

　一方のスパーダは精悍な印象のフロントグリルに加え、各種メタルパーツを配置したことで上質感や力強さを強調。内装はダークトーンカラーでまとめられています。なお、スパーダには上級仕様として「プレミアムライン」も設定されました。

　パワーユニットは、2モーター式ハイブリッド「e：HEV」と1.5リッター直噴VTECターボエンジンの2種類が用意され、予防安全装備として「ホンダセンシング」を全車標準装備。

　ACCが全タイプで渋滞追従機能付きとなるほか、後方誤発進抑制機能、近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビーム、トラフィックジャムアシストも搭載されました。

　そんなステップワゴンに対し、SNSなどでさまざまな意見が寄せられています。

「このジャンル買うなら絶対これ」「いいクルマです」「箱型で水平基調なので運転や駐車がしやすい」など根強いファンがいるほか、「ミニバンで3列目シートが床下に収納できるので使い勝手が良い」と、従来モデルから引き続き採用された、格納できる3列目シートを評価する声がありました。

　また、「本当はスポーティなクルマに乗りたいお父さんたちを満足させる走りができるミニバン」と、走りの良さをメリットとして挙げる人も見受けられます。

　その一方で、「マイチェンでわくわくゲート追加してくれよ」「わくわくゲートの機能が選択できたら良かった。特別仕様やマイチェンジでつけてくれないかな」など、先代の5代目モデルで初めて搭載され、現行モデルでは採用が叶わなかった「わくわくゲート」の搭載を希望する声も。

　わくわくゲートとはホンダ独自のリアゲート構造のことで、通常の縦開きに加え、横方向にもゲートを開くことができる仕組みです。

　まるで玄関のドアのように開閉できるため、車両後方のスペースが狭くても少しずつゲートを開けることができ、3列目シートを床下に格納した状態では人が乗り降りすることも可能でした。

　5代目ステップワゴンのオーナーからは好評だったわくわくゲートですが、リアが左右非対称のデザインになることなどが敬遠され、購入に至らないケースもあったといい、“非搭載仕様”も追加設定されています。

　そして6代目モデルでは普通のリアゲートに戻されたのですが、いまでもわくわくゲートの復活を望む人は意外と多いようです。