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三菱「新型クロスオーバーMPV」登場! 全長4.6mボディで「ランエボ譲りの走り」も!? 「エクスパンダー」日本導入は?

くるまのニュース / 2024年4月2日 22時10分

2024年2月に世界初公開されたクロスオーバーMPV「エクスパンダー」と「エクスパンダー クロス」のハイブリッドEV(HEV)モデル。実際に乗った印象はどうなのでしょうか。また日本導入の可能性はあるのでしょうか。

■エクスパンダーHEVに試乗!ランエボ譲り?「 三菱らしさ」ある特徴とは

 三菱は2024年2月にクロスオーバーMPV「エクスパンダー」「エクスパンダー クロス」にハイブリッドEV(HEV)を新たに世界初公開しました。
 
 同日からタイ・バンコクでの販売を開始ししているモデルですが、どのようなクルマなのでしょうか。また日本導入の可能性はあるのでしょうか。

 タイで、エクスパンダーHEVに試乗しました。

 日本では馴染のないエクスパンダーとはどんなクルマなのか、興味津々です。

 そして、日本のユーザーにとっては日本で今後発売されるのかどうかも大いに気になるところでしょう。

 エクスパンダーは、2017年にインドネシアで発表され、2019年には上位モデルのエクスパンダークロスを追加。

 東南アジア、中南米、中近東向けとして累計13万台以上となる三菱のヒット作です。

 カテゴリーとしては、3列シートのスモールMPV(マルチ・パーパス・ヴィークル)。

 インドネシアでは2010年代にMPV市場が急拡大したことに伴い、三菱もMPVに参入したという経緯があります。
 
 そうした中、タイ市場では最近、EVを含めた電動化が進み始めており、三菱はエクスパンダーのHEV化を決断し2024年2月に発表・発売を開始したところです。

 タイ市場では他メーカーを含めてハイブリッドのスモールMPVは初めての試みとなります。

 エクスパンダーHEVのボディ寸法(タイ仕様)は、全長4595mmx全幅1750mmx全高1750mm、ホイールベースが2775mm。

 パワーユニットは、ガソリンエンジン「4A01」をベースに新開発した「4A92」。直列4気筒1.6Lで最高出力はエンジンが70kW、モーターが85kW。最大トルクはそれぞれ、255Nmと134Nm。

 技術的な特徴は、三菱が「i-MiEV」や「アウトランダーPHEV」などで培ってきた電動化技術をフル活用しているところです。

 今回の試乗に伴い、レムチャパン工場内でエクスパンダーHEV向けの電池パック組み立て作業も見学することができました。

 電池容量は、性能とコストとのバランスから1.1kWhで設計しています。

 タイの三菱関係者は「エクスパンダーHEVで使用しているリチウムイオン二次電池のセルや基本システムは、日本では前世代となるアウトランダーPHEVと共通性が高い」といいます。

 タイでは現在、アウトランダーPHEVが新車導入されていますが、まだ前世代がラインアップされている状況です。

■エクスパンダーHEVどんなクルマ? 日本導入はある?

 では、エクスパンダーHEVに試乗してみましょう。

 今回は、比較車としてガソリン車のエクスパンダーも用意されていました。

 試乗コースは、高速道路を想定した最高速度100kmの周回路、世界各国の路面を再現した評価路、そしてスラローム走行やウエット路面を体験するルートなどです。

 すべての走行状態で感じたのが、ガソリンモデルのエクスパンダーHEVに対するNVH(音・振動・路面からの突き上げ)に対する性能の高さでした。

 エクスパンダーHEVでは、電池パックを前席下の車内に搭載しているため、車体の中央の左右方向に大幅な補強をして、さらにバネレート、ショックアブソーバー、ブッシュなどをエクスパンダーHEV専用設計としています。

 操縦安定性やハンドリングについても、明らかに差を感じました。

 総重量としては、電動パワーユニットなどで約60kg増なのですが、重心高が低くなったことでフロントヘビーな印象はあまり強くありません。

 また、「ランサーエボルーション」などで培ったAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)の効果を、特に周回路での時速60〜70kmでの旋回状態ではっきり感じることができました。

タイでの試乗模様タイでの試乗模様

 さらに、三菱らしいのが、四輪駆動で培った様々な路面状況や走行状況に合わせて最適なモードを選べるドライブモードです、

 エクスパンダーHEVはFFの2WDなのですが、合計7つのモードを設定しています。

 まずは、EVモードとチャージモードが選択可能。

 残り5つが、ノーマル・ターマック・ウェット・マッド・グラベルのテレインモードとなります。

 それぞれのモードで、トラクションコントロール、AYCコントロール、アクセルレスポンス、ステアリングエフェクト(効果)、シフトポジションでベストな組み合わせを設定しています。

 スコールなどで道路が冠水することが珍しくないタイでは、ウェットモードの実用性は高く、2WDでもぬかるんだ状態から脱出しやすいマッドモードはユーザーにとって力強い味方になっているといいます。

 今回の試乗では、放水車によるウエット路面を体験しましたが、ウェットモードでのハンドリングが安定し、安心感が高まったことをしっかり確認することができました。

 こうした三菱の技術を駆使した電動化や車両運動制御の技術を総括して、タイでは
「e:MOTION (イーモーション)」と名付けてプロモーション活動を繰り広げています。

タイで行われたイベントの三菱ブースタイで行われたイベントの三菱ブース

 さて、気になるエクスパンダーHEVの日本導入ですが、その可能性はあまり高くないと思います。

 7つのモードなど魅力的な装備がありますが、日本ではこのサイズのクルマはミニバンが主流であり、グローバルカーとしてスモールMPVを日本市場で受け入れてもらえるかは微妙なところでしょう。

 一方、エクスパンダーHEVよりひと回り大きな、「パジェロスポーツ」については、日本仕様導入の可能性があると感じます。

 現行車は先代トライトンと共通のラダーフレームですが、日本でも好評の新型トライトンをベースとした次期パジェロスポーツならば、日本仕様トライトンのダブルキャブ(4ドア)の4WDをSUV化したイメージで、日本でも人気車になるはずです。

 いずれにしても、タイや東南アジアではトップブランドである三菱は様々な新型モデルを仕込んでいる状況であり、こうした中から日本市場との共有性を見出すことになるでしょう。

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