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船橋~鎌ヶ谷~柏 “地獄渋滞”の千葉の南北道路「船取線」4車線化いつ完成? 狭くて抜け道無し「船橋我孫子線」拡幅計画は今どうなっているのか

くるまのニュース / 2024年4月19日 16時40分

千葉県西部を南北につらぬく県道「船橋我孫子線」、通称「船取線」「船取県道」は慢性的な渋滞に悩まされています。4車線化計画もありますが、今どうなっているのでしょうか。

■船橋~鎌ヶ谷~柏「唯一の南北道路」

 千葉県西部を南北につらぬく道路はほぼ皆無で、あるとすれば県道8号「船橋我孫子線」、通称「船取線」「船取県道」です。
 
 南船橋の国道357号「湾岸道路」から北上し、東武野田線の東側を並行しながら、船橋市・鎌ヶ谷市・柏市を経由して、最終的に我孫子市内まで抜けていきます。
 
 大部分で旧態依然とした2車線道路のため、慢性的な渋滞になっています。拡幅計画はどうなっているのでしょうか。

 現時点で、船橋我孫子線のうち4車線化が完了しているのは、湾岸道路から、総武線をまたいだ先の駿河台交差点までの3km弱です。

 そこから北は狭い2車線のまま。朝夕ラッシュを中心に、鎌ヶ谷市中心部に至るまで、断続的に長い渋滞区間が連なっています。

 船橋~鎌ヶ谷~柏の3市を直結するルートながら、バイパス代わりの道路も無く、結局ここを通るしかないのが実情で、地元からは長年、船橋我孫子線の拡幅を望む声が上がっています。

 何も計画が無いわけではありません。2020年に策定された、千葉県の最新の道路計画「千葉県道路整備プログラム」には、「整備を進める主な路線」として、船橋我孫子線の駿河台~馬込十字路交差点(木下街道。東武の馬込沢駅付近)の約4.5kmが指定されています。

 とはいえ、他の区間が「事業延長」「完了目標」「全体事業費」など明記されているのに対し、船橋我孫子線は何も記載されていません。別記で「重要路線であり、順次、計画の具体化、着手が必要な路線」として取り扱われているだけの段階で、まだまだ具体的なことは何も進んでいないのです。

 2024年に入り、1月に「京葉広域行政連絡協議会」が要望書を提出。船橋我孫子線の高根町までの交通状況について「主要な交差点周辺では日中の平均旅行速度が15km/h未満の状況にあります。

 この国道県道の渋滞を避けるために通過車両が抜け道として市内の生活道路に流入し、生活道路の交通量を増大するなど、市民の日常生活や経済活動に支障をきたしている状況です」として、4車線化の実現を求めています。

■拡幅計画がもうすぐ動き出しそうな「きっかけ」とは?

 当の千葉県の取り組み状況については、昨年12月の千葉県議会で「今どうなっているのか」という質問がありました。

 県側の答弁では、駿河台交差点以北について「起伏が激しく多数の市道と交差していることから、整備する道路の構造等の課題を整理するとともに、今後周辺で進められる土地区画整理事業との整合を図りながら」引き続き検討していくとのこと。

「検討していく」ということで、あまり具体的な動きは無いようですが、ここでキーになるのが「海老川上流地区土地区画整理事業」です。

 これは東葉高速鉄道の東海神~飯山満に新駅を作り、それを核として商業ゾーン、医療ゾーンなどの新たな街づくりを進めるものです。

 4車線化が計画され、要望されている高根町や馬込十字路の手前にあり、土地区画整理事業の計画にも都市計画道路のスペースが明記されていて、まさにホットな場所です。

 土地区画整理事業は2022年3月にスタートし、2027年に工事着手、2033年に完成する見込み。今はまさに設計検討が行われているところです。ここで歩調を合わせ、4車線化の計画も合わせこんでいると思われます。

 したがって、この設計検討の進展とともに、4車線化のほうも何らかの進展が表に出ることが期待できそうです。

 もっとも、先述の12月定例会にて、石川りょう議員は「船橋市としては、一刻も早く4車線化を進めてほしいという立場です」と訴えています。同様に昨年の船橋市議会でも、土地区画整理事業が完成すれば、ますます交通量が増えるという懸念の声が上がっています。

 ところで、船橋我孫子線にはほかにも「交差点改良」というピンポイントな対策事業はいくつかあります。そのほか目立った事業としては、新鎌ヶ谷駅北側の「船橋我孫子線バイパス線」延伸工事があります。

 都市計画道路「船橋我孫子線バイパス線」はその名前のとおり、並行して街の南北軸を担う道路。馬込沢の北側から東へ分岐し、新京成線をアンダーパスして、新鎌ヶ谷駅の北側へ抜け、将来の「北千葉道路」に接続する部分で終わっています。

 2車線道路なので生活道路の域を出ず、新京成アンダーパスの前後で渋滞が激しいですが、ある程度の代替ルートを形成しています。

 そのバイパスの北端で、船橋我孫子線に合流する「最後の300m」が、未開通でした。ここがいま事業中で、開通目標は「2030年代」とされています。

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