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尿に極微量含まれる子宮頸がんウイルスタンパク質の検出に成功

共同通信PRワイヤー / 2024年6月25日 14時0分


(6)キーワード

子宮頸がん、尿による診断、ヒトパピロ-マウイルス、超高感度タンパク質測定法、検診のハードルの低下


(7)用語解説等

※1子宮頸がん

子宮頸がんは主にヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされる子宮の入り口にできるがんのことです。多くのケースで性交を始めたときから感染が始まりますが、初期状態では症状がほとんどないため、自覚症状が現れることなく進行していくという特徴があります。性交を始める前のワクチン接種、ならびに性交後の検診によって、がんを予防できます。早期に発見すれば比較的治療しやすく予後の良いがんですが、進行すると治療が難しいことから、早期発見が極めて重要です。

子宮頸がんは、子宮頸部異形成という前がん状態を経て進行します。多くの場合、子宮頸部異形成、子宮頸がんの初期の段階では無症状であり、体調の変化から異常に気付くことはほぼ不可能です。一方で、がんが進行すると不正出血、性交時の出血、おりものの異変や増加、下腹部痛などの症状がみられることがあります。


※2 ヒトパピローマウイルス(HPV)

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、子宮頸がんの主原因となるウイルスです。性交渉によって性器やその周囲に感染します。ヒトパピローマウイルスはありふれたウイルスで、性生活のある人の多くが生涯に1度は感染します。ほとんどの場合、感染してもウイルスが自然に排除されますが、排除されずに感染した状態が続くと子宮頸がんになっていきます。がんの発生に大きく関わるHPVの型はハイリスク型と呼ばれ、特に16型はがんでの検出頻度が高く、注意を要する型となっています。


※3前がん状態

子宮頸がんには前がん状態が存在し、CIN(子宮頸部上皮内腫瘍)と呼ばれています。CIN3の場合には治療が行われ、CIN1、CIN2の場合には、自然治癒の可能性もあるので、定期的に検査を行って進行していないことを確かめます。


※4超高感度タンパク質測定法(TN-cyclonTM法)

タンパク質を定量する最適で簡易な方法はサンドイッチELISA法です。ただし、この方法では感度が不足す る場合がしばしばあります。そこで早稲田大学の伊藤らは、サンドイッチELISA法から得られるシグナルを増幅することを考えました。この増幅に酵素サイクリング法を用いています。そして、2つの方法を組み合わせたのが超高感度タンパク質測定法(TN-cyclonTM法)です。多くのタンパク質で1 pg/mLを下回る超高感度測定に成功しています。

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