15歳〜49歳男女3万1千人に聞く 「高校生と親世代の生殖や性に関する意識と実態調査」
共同通信PRワイヤー / 2024年7月25日 11時0分
■10代では「13.5歳」で、生殖や性に関する十分な知識を得たかったと回答するも、性教育は未だに子どもたちの期待に応えられていないのが現状
生殖や性に関する教育を「受けたくない」「わからない」を選択した人は、すでに性教育に良くないイメージを持っている可能性があります。苦手意識が育つ前、早めに学習の機会が提供されることが望まれます。そして「受けたい」という人はすべての年齢で「もっと早く知りたかった」ということが明らかになりました。一方、学校現場では学習指導要領の関係で、学習内容に制限が加えられ、子どもたちの実態に見合った教育が行われにくいのが実情です。私は、すでに性的なトラブルが多数発生している高校においても生殖の仕組み、特に避妊について具体的な内容に触れることができないというもどかしい経験もしています。生殖の仕組みを知り、具体的な避妊の方法を知り、それを選択でき決定できる力はSRHR(性と生殖のための健康と権利)を保障するものであり、全ての人が等しく手に入れられるべきものと考えます。また、今回の調査で明らかになった「妊孕性に関する正答率の低さ」や、子どもたちに性教育という生きる上で大切なことを伝えていく親側の「性教育を教える自信のなさ」からも、求められている性教育が実践できていない現状と、それによって困るのはいつの時代も当事者である若者だということを私たち大人は忘れてはなりません。
■高校生が生殖や性に関する信頼できる情報源として挙げる「学校」。そして親子間での性教育の重要性
前述の理由で、中学校では性交や避妊や中絶を取り扱わない学校が多いのが実態です。授業での扱いもそうですが、外部講師に依頼しても制限が加わることがあるため、今回の調査では「避妊の重要性」「安全な避妊法」を学習したとなっていることに少々驚いています。扱う学校が増えたのであれば喜ばしいことです。一方、親世代では性と生殖に関する知識や正しい情報がなくて「困った経験がある」人は約25%、自分の子どもに正しく伝える「自信がない」が73%に上ります。今はスマートフォン一つでどこからでも情報が取れてしまいます。不確かな情報に触れる前に、学校での教育と並行して、親子間でも気兼ねなく性の話ができる環境を整えていくことも必要です。そのためには親世代もアンテナを高くし、信頼できる情報源を探しておくことも重要と考えます。
※1厚生労働省「令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)」、2024年6月5日
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