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2023年度、累計211万人超のストレスチェックデータを分析

共同通信PRワイヤー / 2024年7月25日 14時10分


3. 各尺度の経年変化(良好尺度)~セクハラは減少したもののハラスメントの件数は変わらない~

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407254138-O2-vHE4lb4k


 図3は2023年度良好だった10尺度を、平均点が低い(好ましい)順に示したグラフです。

 2023年度も2022年度に続き「職場のハラスメント」が最も良好な尺度となりました。この尺度は、設問「職場で自分がいじめにあっている(セクハラ・パワハラを含む)」への回答状況から算出しています。

 2022年4月から規模を問わずハラスメント対策が義務化されており、ストレスチェックの結果では、良好傾向に推移しています。一方では、全国の企業と労働者を対象に2023年12月~2024年1月に実施した厚生労働省の調査(※)によると、過去3 年間の、労働者から企業側への各ハラスメントの相談件数については、セクハラ以外では「件数は変わらない」の割合が最も高く、セクハラのみ「減少している」が最も高いという結果がでています。引き続き、会社としても個人としてもハラスメントへの意識を高めるとともに、ハラスメントセミナーの実施など、さまざまな施策への継続的な取り組みが必要といえるでしょう。このほか「抑うつ感」「役割明確さ」さらに「身体愁訴」なども上位に挙がりました。

(※)厚生労働省「令和5年度 職場のハラスメントに関する実態調査報告書」


経年で特に差が生じた5つの尺度

 2023年度の結果のうち、2022年度とくらべて最も大きな差が生じた5尺度をご紹介します(括弧内の数値は2022年度にくらべて、どれくらい良好に変化したかを示しています)。


【良くなった項目】

① キャリア形成(+1.5%)

② 上司のリーダーシップ(+1.4%)

③ 多様な労働者への対応(+1.2%)

④ ほめてもらえる職場(+1.0%)

⑤ 公正な人事評価(+0.9%)


なお2023年度は全体的に良好傾向で、大きく「悪化した項目」はありませんでした。


1. キャリア形成

 キャリア形成は、設問「意欲を引き出したり、キャリアに役立つ教育が行われている」への回答状況から算出します。(図4)

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407254138-O7-y5SRmyOj


 図4のとおり、良好回答をした割合が2022年度にくらべて1.5%増えました。また2019年度から良好回答をした割合は増加の一途をたどっています。具体的には5年間で6.5%増えました。

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