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糖鎖の生合成を糖鎖自身が制御する仕組みを発見

共同通信PRワイヤー / 2024年9月30日 10時0分


【用語解説】

1)糖鎖:グルコース(ブドウ糖)などの糖が鎖状につながった物質。遊離の状態で存在するものもあれば、タンパク質や脂質に結合した状態のものもある。デンプン、グリコーゲンなどの多糖は数多くの糖がつながり、糖鎖だけで遊離の状態で存在する。一方タンパク質に結合したものは、数個から20個程度の糖がつながったものが多い。

2)糖転移酵素:糖鎖を合成する酵素のことで、ヒトでは180種類程度存在することが知られている。主に、細胞の中のゴルジ体と呼ばれる小器官に存在している。

3)GnT-IVa, GnT-IVb:糖鎖を合成する糖転移酵素の一種で、細胞の中のゴルジ体に存在し、β1,4分岐という糖鎖の枝分かれ構造を作る。GnT-IVaとIVbはアミノ酸配列の類似性が高く、性質が極めてよく似ている。

4)N型糖鎖:タンパク質に付く糖鎖の種類の1つで、タンパク質のアスパラギン残基(アミノ酸の1文字表記でN)に結合している。ヒトでは7,000種類以上のタンパク質がN型糖鎖を持つと考えられている。

5)触媒:化学反応の速度を高める物質のこと。触媒自身は反応前後では変化しない。酵素は生体内の様々な反応を触媒するタンパク質である。

6)ドメイン:タンパク質の構造の一部のうち、他の部分とは独立して折り畳まれた領域のこと。一般に、タンパク質は複数のドメインからなる。

7)レクチン:様々な糖鎖や糖と選択的に結合するタンパク質の総称。糖鎖と結合するタンパク質であっても、抗体はレクチンに含まれない。ヒトの体内のレクチンは、先天性免疫などに重要な役割を果たす。

8)変異体:遺伝子配列に変異が入った個体や、変異が入った遺伝子から生じたタンパク質のことを指す。タンパク質の場合は、元になる遺伝子配列の変異によって、タンパク質のアミノ酸配列の一部が、通常とは異なる配列になっている。

9)基質:化学反応における出発物質のこと。反対に、化学反応の結果できるものを生成物(産物)と言う。酵素は、自身が触媒する反応において、特定の構造を持った基質を厳密に認識することから、基質と酵素は鍵と鍵穴の関係に例えられる。

10)分子動力学シミュレーション:Molecular Dynamics (MD)計算とも呼ばれ、分子や原子の動きを計算によって予測する方法。

11)リガンド:タンパク質などの生体分子と結合して複合体を形成する物質のこと。この場合は、レクチンに結合する糖鎖のこと。


関連URL:https://kyodonewsprwire.jp/release/202409267092

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。詳細は上記URLを参照下さい。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

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