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極微量の放射性ヨウ素を測定する技術を開発

共同通信PRワイヤー / 2024年10月29日 14時0分

著者:Yanbei Zhu & Daiki Asakawa

DOI:https://doi.org/10.1016/j.isci.2024.111138


用語解説

pg/L

濃度の単位であり、1リットル(L)の溶液中に1 pg(ピコグラム:10-12グラム)の目的成分を含む場合、目的成分の濃度は1 pg/Lとなる。


放射性ヨウ素(129I)

「核分裂が起こる際に生じる物質で、放射能を持つヨウ素であるヨウ素129、ヨウ素131などを放射性ヨウ素といいます。

ヨウ素には、ヨウ素127、ヨウ素129、ヨウ素131の他、多くの同位体があります。ヨウ素127以外はすべて放射性同位体です。」(出典:国立研究開発法人日本原子力研究開発機構「原子力基本用語集」)本研究は、ヨウ素129を対象としている。


誘導結合プラズマ質量分析法

誘導結合プラズマをイオン化源とする分析法であり、6000 ℃~7000 ℃の高温で化学元素をイオン化し、イオンの質量数と電荷の比(質量電荷比、m/z)に基づき分析を行う。


干渉イオン

誘導結合プラズマ質量分析法において、目的イオン(例:本研究の129I+)と同じm/zを持つその他のイオンのこと。これらのイオンの測定信号は、目的イオンの測定信号と干渉するため、目的イオンの定量分析を妨害する。


ブランク値

誘導結合プラズマ質量分析法において、対象成分(例:本研究の129I)を含まない試料を「ブランク試料」と言い、このブランク試料を測定し、得られた対象成分の濃度値のこと。試薬の不純物や干渉イオンの影響によってブランク値が高くなり、低濃度の対象成分の測定が困難になる。


精度と正確さ

精度は、複数回同じ操作を繰り返したときに得られる複数の計測値同士がどれだけ近いかを表す指標。正確さは、計測値が実際の値にどれだけ近いかを表す指標。


認証標準物質

「一つ以上の規定特性について、十分均質かつ安定であり、測定プロセスでの使用目的に適するように作製された物質」のことを標準物質という。「一つ以上の規定特性について、計量学的に妥当な手順によって値付され、規定特性の値及びそれに付随する不確かさ、並びに計量計測トレーサビリティを記載した認証書が付いている標準物質」のことを認証標準物質という。(出典:JISQ0033:2019 標準物質-標準物質の適正な使い方)


リアクションガス

質量分析装置内で、目的イオンあるいは干渉イオンとの化学反応(リアクション)によって、両者の分離を実現するために用いられる気体(ガス)。


吸熱反応

外部から熱を吸収する化学反応のこと。


発熱反応

外部に熱を放出する化学反応のこと。


検出限界

誘導結合プラズマ質量分析法において、対象成分が検出できる下限濃度のことをいう。一般的にブランク値の標準偏差の3倍に相当する濃度のことを指す。


質量電荷比

質量分析装置において、個々のイオンについて、その質量(m)と電荷(z)の比に基づいて識別している。


 

プレスリリースURL

https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2024/pr20241029/pr20241029.html


関連URL:https://kyodonewsprwire.jp/release/202410258799

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。詳細は上記URLを参照下さい。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

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