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「未来の歯産価値を、今からつくる。#投歯」PJ始動 歯科健診の有無が、将来的な医療費・介護費に影響

共同通信PRワイヤー / 2024年11月7日 13時0分

【口腔負債】:口腔環境の悪化やそれが原因で、全身の健康に影響を及ぼすことで、将来的な医療費の負担増を招きかねない状態を指す。


※「投歯」「歯産価値」「口腔負債」は、日本歯科医師会が作成した造語です。


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202411069487-O7-Js15B7Jq


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202411069487-O5-9ZKXN8E0


「口腔負債」に関わる先行研究① 香川県歯科医師会の報告事例 

 人生100年時代にいかに健康な老後を確保するかが課題となる中、「口腔の健康が全身の健康に密接に関係する」ことが多くの研究で明らかになっています。このことから、健康寿命の延伸は、歯を含めた口腔内の健康を維持するための、セルフケアに加えて定期的な歯科受診は欠かすことができません。

 また、医療費削減においても、先行研究から、歯科健診の受診の有無によって医療費に差があることが明らかになっています。


歯科健診の受診の有無が、1年間で平均9.5万円、最大で13.5万円の医療費の差に。

 公益社団法人香川県歯科医師会は、香川県からの委託を受け、2005年度より医療費適正化を目的とした、歯の健康と全身の健康の相関性を分析する調査を実施しています。

 2008年に40歳~74歳を対象とした特定健診が開始されたことを受け、2009年から特定健診受診者への質問項目に、歯科健診の受診状況を含む歯科関連の質問を香川県独自で設定。特定健診による調査結果と保険者のレセプトデータ(診療報酬明細書)を突合させた、5年間にわたる分析を行っています。

 この分析の結果、年に1回以上、歯の健診や予防のために歯科医院を受診している人と受診していない人とでは、医療費に大きな開きがあることが明らかになりました。

 5年間の医療費を平均すると、歯科健診を年に1回以上受診している人は、1年間で36.2万円であるのに対し、受診していない人は45.7万円と、9.5万円高くなっています。なお、最も差が開いた2014年度は、13.5万円の差となっています。[図①]


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202411069487-O8-Hp1v849E


日本歯科医師会 常務理事 伊藤明彦 コメント

 近年、口腔の健康が全身の健康と密接に関係することが分かってきています。誤嚥性肺炎、糖尿病、認知症、早産・低体重児出産、循環器病等の全身疾患との関連性を示すエビデンスが続々と示されており、口腔の健康状態を保つことによって、それらの疾患の発生や重症化を低下させることが期待されています。

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