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「未来の歯産価値を、今からつくる。#投歯」PJ始動 歯科健診の有無が、将来的な医療費・介護費に影響

共同通信PRワイヤー / 2024年11月7日 13時0分


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202411069487-O9-OPPw4qyM


 本研究結果に関して、共同研究者の東京科学大学 健康推進歯学分野 教授 相田潤先生より、コメントをいただきました。


東京科学大学 健康推進歯学分野 教授 相田潤 コメント

 これまでの研究で、歯の数が多いほど、要介護状態になりにくいことが報告されてきました。また、歯が少なくても入れ歯などの治療をしていれば健康状態が良いことも知られています。口腔の健康状態が悪いと、食事を十分にすることができず、特に高齢者においては体重減少の原因になることも報告されています。高齢者の体重減少は、要介護状態のひとつの原因になります。また、口腔の健康状態が悪いと、人と会って話したり、一緒に食事をすることをためらってしまうことも知られています。人と会わずに家に閉じこもってしまったり、孤立してしまうことは、やはり健康を悪化させ、要介護状態の発生にも関係することが知られています。また口腔の健康状態が良い人は、歯みがきをきちんとしていたり、定期的に歯科受診をしていることが多く、口の中がきれいなことが多いです。口の中がきれいだと、口の中の細菌による肺炎(誤嚥性肺炎)にかかりにくくなることも知られています。このように、さまざまな経路で歯の健康を含む口腔の健康は全身の健康状態や要介護状態の発生に関係しています。

 定期的に歯科健診をしていると、歯みがきでとれない歯石のクリーニングもできて歯周病や口臭の予防になったり、フッ化物歯面塗布でむし歯予防になったり、歯科疾患になってもすみやかに治療につながり重症化が予防されます。歯の詰め物がとれたり入れ歯が壊れたりしても治療ができます。このようなことで、歯の喪失が予防されたり、歯が無くなっても治療により機能する状態が保たれます。高齢者では、食べたり飲み込んだり話したりすることに不便を感じるオーラルフレイルの治療や予防にもつながります。

 そのため、定期的に歯科健診をすることで、口腔の健康状態が良好に保たれ、食事や会話や笑ったりすることに問題を感じることなく健康な生活を送りやすくなり、要介護状態になりにくくなったり、要介護度の進行がゆっくりになる可能性が高まり、このことが介護費用の低減につながると考えられます。そして歯は一生つかうものですから、高齢者になってからだけでなく、すべての年代の方に歯科健診がおすすめです。

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