人工衛星搭載の振動センサーを精密に校正
共同通信PRワイヤー / 2025年1月8日 19時0分
原子レベル以下の小さな振動振幅への振動センサーの応答を評価
ポイント
・ 世界最小の振動レベル(周波数6.3 kHzにおいて振幅1.4 ピコメートル)を用いて振動センサーを校正するシステムを開発
・ 人工衛星で使用される高感度振動センサーの正確さを担保し、衛星に搭載される精密機器の確実な運用に貢献
・ 本システムで校正した振動センサーが、開発中の技術試験衛星9号機(ETS-9)に搭載
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412252268-O1-VR1Lbc1B】
概 要
国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という)分析計測標準研究部門 音波振動標準研究グループ 穀山渉 主任研究員、下田智文 主任研究員、野里英明 研究グループ長は、世界最小の振動レベル(最小で1.4 ピコメートル)を用いて高感度振動センサーを校正するシステムを開発しました。この成果は、ノイズの影響を低減するフィッティング演算技術や計測位置自動調整機構の導入などにより達成されたものです。本システムは、三菱電機株式会社からの依頼に基づき人工衛星搭載用の高感度振動センサーの校正にも活用されており、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発中の人工衛星、技術試験衛星9号機 (ETS-9、プライムメーカ:三菱電機株式会社)には本システムで校正されたセンサーが搭載されています。
なお、この技術についての詳細は、2025年1月8日に国際度量衡局(BIPM)および英国物理学会出版局(IOP Publishing)が発行する論文誌「Metrologia」に掲載されます。
下線部は【用語解説】参照
※本プレスリリースでは、化学式や単位記号の上付き・下付き文字を、通常の文字と同じ大きさで表記しております。
正式な表記でご覧になりたい方は、産総研WEBページ
( https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2025/pr20250108/pr20250108.html )をご覧ください。
開発の社会的背景
宇宙空間で所定の軌道に乗った人工衛星は、一般に地上に比べて振動が少なく静かですが、太陽電池パネルを太陽に指向させる制御や、人工衛星自体の姿勢制御時に、ごくわずかな振動が発生することがあります。人工衛星搭載機器の中には振動に対して敏感なものもあるため、そのごくわずかな振動を計測し定量化する必要があります。その時に使われる高感度振動センサーは打ち上げ後の修理・交換ができないため、計測値にずれがなく正しいことを事前に確かめておく必要があります。
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