ウェールズ&日本 両国の関係強化を目指す取り組み「Wales and Japan 2025」が開幕
共同通信PRワイヤー / 2025年1月9日 17時0分
ウェールズと日本は、森林の持つ美しさとその精神的、生物多様性に富んだ風土への愛を共有しています。これを体現しているのは、有名なウェールズ人であるC.W.ニコル氏です。素晴らしい生涯を送ったニコル氏は、日本国籍を取得。ウェールズのルーツを生かして、石炭の採掘とその後の廃坑のために荒れ果てていた森、アファン・アルゴードが人々の運動により見事に森林公園として蘇った歴史に習い、荒れていた長野県黒姫の里山を世生き返らせ日本森林保護に人生を捧げました。故郷の森にちなんで長野県黒姫の森を「アファンの森」と名づけウェールズの森と姉妹森となりました。今もニコル氏の遺志を継いだ「アファンの森財団」が長野県黒姫にて積極的なSDGsに繋がる活動を継続しております。
また、海藻は日本の食生活の定番として知られていますが、ウェールズでも伝統食として愛されてきました。英国の生物学者キャサリン・ドリュー・ベイカー女史は、北ウェールズの海岸で胞子から海苔を養殖する実証実験で成果をあげました。その後、熊本県海苔漁業組合の協力により有明海で実証実験に成功。そのお陰で日本で初めて海苔養殖が始まり市場が安定したという史実があります。ドリュー・ベイカー教授の、日本の漁業と海苔事業への貢献により、日本では「海苔養殖の母」と呼ばれています。ドリュー教授の命日4月14日には今も敬意を表し、毎年「ドリュー祭り」として有明海を臨む住吉神社で厳かな式典が執り行われています。
日本とウェールズが情熱を注ぐもう一つの共通点はラグビーです。2025年の夏にはウェールズ男子代表チームが日本代表チーム(ブレイブ・ブロッサムズ)とテストマッチを行う予定です。2019年にラグビーワールドカップを日本に招致した際の立役者であった徳増浩司氏がラグビーにほれ込んだのは、まさに1975年に行われた両国間の試合中でした。
また、ラグビーに関連したさらなるつながりとして忘れてはならないのが、ウェールズ史上最高の選手の一人であるシェーン・ウィリアムズ氏(大英帝国勲章MBE)です。ウィリアムズ選手は、スウォンジーを拠点とするオスプリーズで人生の大半をプレーした後、日本のクラブチームである三菱重工相模原ダイナボアーズに移籍し、そこでキャリアを終えることを選びました。
「Wales and Japan 2025」の予定
今年予定されている祝賀行事の一部をご紹介します。
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