1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

日射量レポート2024 「気象衛星データでみる2024年の年間日射量」

共同通信PRワイヤー / 2025年2月3日 11時0分


 

5.2024年の日射量 月変化

全国の主要都市10地点を対象とした日射量の月変化(2024年、前年、例年)を図4に示します。例年と比べて特徴があった4月、9月、10月について、気象状況や日射量の特徴を振り返ります。



4月

日本付近は短い周期で天気が変わり、暖かい空気に覆われることが多かったため、全国的に気温が高くなりました。特に、北日本、東日本、沖縄・奄美では、4月としては1946年の統計開始以来1位の高温となりました。一方、前線や湿った空気の影響を受けやすかったことから、東日本太平洋側や西日本を中心に寡照傾向となり、例年と比較して東京では0.88倍、広島では0.83倍、福岡では0.78倍の月平均日射量となりました。2024年4月のように、暖かく湿った空気が流れ込みやすいような場合には、寡照傾向であっても気温が高くなる場合があります。


9月

日本列島は高気圧に覆われることが多く、気温の高い日が多くなりました。東日本、西日本、沖縄・奄美では、9月としては1946年の統計開始以来1位(沖縄・奄美は1位タイ)の記録的高温となり、残暑の厳しい9月となりました。一方、9月中旬~下旬にかけては秋雨前線の影響で記録的な大雨となった地域もあり、9月20日には秋田県で線状降水帯が発生、21日には石川県能登地方に大雨特別警報が発表され、豪雨災害が発生しました。月平均日射量は北海道や西日本で例年より多い傾向がみられ、例年と比較して札幌では1.13倍、大阪では1.21倍、広島では1.38倍、高松では1.27倍、福岡では1.38倍の月平均日射量となりました。一方、仙台では0.88倍、那覇では0.90倍と、例年よりも少ない日射量となりました。


10月

偏西風が例年よりも北寄りに流れていたことにより、全国的に暖かい空気に覆われやすく、記録的な高温となりました。特に北日本、東日本、西日本では、10月としては1946年の統計開始以来1位の高温を記録しました。また、10月19日には東京都心で、統計開始以来最も遅い真夏日(最高気温が30℃以上の日)が観測されました。一方、上旬・下旬に低気圧や秋雨前線に伴う雲が東日本、西日本にかかりやすかったことも影響して、月平均日射量は例年と比較して、広島では0.87倍、高松では0.92倍、福岡では0.83倍となりました。


 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202501283464-O7-9dxx9UNK】 【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202501283464-O8-XH60zY9r

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください