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「小学生と思えない」9メートル四方で巨大ツル、折り目の数1万超 話題の折り紙作家は11歳

京都新聞 / 2024年4月8日 14時33分

「マスクを付けるのは嫌いだけど、折り紙で作ってみたら楽しかった」と話す辻合さん

 京都府木津川市加茂町の児童が作った折り紙作品が、「小学生が作ったとは思えない」「世界観が面白い」と話題を呼んでいる。折り紙アーティスト「U―ran」として京都市内のギャラリーで個展を開くほどの腕前で、繊細で美しい折り目が見た人を魅了する。

 南加茂台小学校6年の辻合うらさん(11)は小学2年の頃、友人が作った手裏剣を見て折り紙に熱中するようになった。誕生日に「大きな折り紙」をリクエストし、両親から贈られた9メートル四方の巨大折り紙で6時間かけてツルを折ったこともある。作品集を見ながら恐竜や動物など難易度の高い折り方に挑戦し、新型コロナウイルス禍では自分で折り方を考えてマスクを作った。

 2022年、瓶原(みかのはら)地域の住民らが地元の魅力を発信する手作りのアート展「生えてきた芸術祭 みかのはら~と」に参加した。作品に使った和紙を丁寧に洗って干し、のりとアイロンで修復して再利用し、23年にも出展。展示を見た人からの声を受け、今年1月に個展に挑んだ。

 初めての個展「折り目紙展~究極身体~」では、2種類の大きさの長方形(たて1メートル・横2メートル、たて50センチ・横1メートル)の和紙を使い、それぞれ約1万個以上の折り目を付けて、魚や動物のうろこのような模様が浮かぶ複数の作品に仕上げた。「折り紙は飾り方が命」といい、自宅近くの雑木林で拾った木の枝に絡めて置いたり、天井からつるしたり、光を当てたりと、展示にも工夫を凝らした。

 1年かけて準備した。「熱中すると、徹底的にやり尽くす」性格で、徹夜で制作に没頭することもあったという。「すごいと言われるとうれしかったけど、作るのが大変だったのでしばらくしたくない」と苦笑する。

 辻合さんは「アートは見る人次第。『これは何だろう』と想像を膨らませることを楽しめるような作品を作りたい」と、新しい作品に思いを巡らせている。

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