友達の「寝てない自慢」が凄すぎる 半年間一睡もしていない男の「運動」に「ちょっと待て！」【作者インタビュー】

■深刻すぎる不眠症の男が「アホすぎる」！？

　ある日、友人をカフェに呼び出した、主人公の安目民男（やすめ・たみお）。突然呼び出しておいて、「俺、最近、眠れてない……」と「寝てない自慢」を始める民男にあきれる友人でしたが、その「眠れてない」期間が長すぎて……。

　加太潤一さん（@ZyZtn）が「友達の『寝てない自慢』が凄すぎた」として投稿された、創作マンガ『安目民男は眠れない！！』が話題です。いいね数は7000を超えており、読者からは「これはもっと自慢していいと思う」「トップクラスに意味不明でおもしろい」「アホすぎる（笑）」などの声があがっています。

　作者の加太潤一さんにお話を聞きました。

ーー加太潤一さんがマンガを描き始めたきっかけや、漫画家としてのデビューの経緯を教えて下さい。

　芸大受験で浪人していたとき、ほかの人は経験していないことをしている感覚がありまして、これをマンガにしたいと思い、描き始めました。

　なかなか処女作ができなくて悩んでいる所に友達が「未完成でも見てくれる編集部がある。もう電話したから、作品持って行け！」と言われて、「コミックスマート」さんに持ち込みをして拾ってもらい、その読み切りがデビュー作になりました。

ーー『安目民男は眠れない！！』のお話が生まれたきっかけは何ですか？

　小学館さんの「マンガワン」で「マンガイチ」という昨年の12月から始まった漫画賞に応募するために制作しました。漫画賞では珍しく、Twitterに「#マンガイチ」と付けるだけで投稿できる月例賞になっていて、読者さんからの生の反応をもらえるいい機会だと思いました。作品が生まれたきっかけはそのとき観ていた映画から着想を得てストーリーをつくりました。結果として多くの読者の方からの反応と「漫画賞準入選」をいただきまして、個人的にとても印象に残る作品になりました。

半年間、一睡もしていないようで？（加太潤一さん提供）

ーーストーリーのスピード感が読んでいて、とても爽快です。この作品を描くうえで特に気を付けた点はありますか？

　ありがとうございます。ページをめくるたびに新しい展開の結果が見えるように、意識しました。「GANMA！」のときの担当さんに、スピード感が強みだと言われていたので常にそこを意識して制作しています。

ーー「面白すぎる」とたくさんの称賛コメントが寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

「意味わからないけど好き」というコメントをいただき、この作品っぽくていいなと思いました。あと小ネタの「6時間睡眠」を拾って下さったコメントが多くて、うれしかったです。

ーー今後、発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか？

　商業連載を目指しつつ、個人の活動も頑張ろうと思います。

（マグミクス編集部）