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『ドラクエ』屈指の感動エピソード3選 人によっては「鬱」だけど泣ける!

マグミクス / 2023年1月16日 18時10分

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■世界を救ったのに「消える」なんて!

「ドラゴンクエスト」シリーズといえば、ゲームファンなら誰もが知る国民的RPGですが、実はその物語には勇敢で楽しい冒険だけではなく、切なく悲しい感動のシーンが多く存在します。今回はそんな泣ける「ドラゴンクエスト」にスポットを当てました。

※この記事は、「ドラゴンクエスト」シリーズより『VI 幻の大地』『VII エデンの戦士たち』『XI 過ぎ去りし時を求めて』のネタバレを含みます。ご了承の上お読みください。

『ドラゴンクエストVI 幻の大地』のエンディング、バーバラとの別れは、このゲームの世界の本質を表現したイベントであり、「ドラクエ」シリーズ屈指の名シーンと言えるでしょう。

『ドラクエVI』は現実の世界と、夢の世界で構成され、夢の世界は人の心の中の世界が魔王デスタムーアによって実体化されていました。最初にプレイヤーが操作している主人公は、実は夢の住人で、のちに肉体を取り戻していきます。しかし、本作のヒロインであるバーバラは、デスタムーアに滅ぼされた魔法都市カルベローナ出身で、肉体を失い、精神だけの存在となっていました。

 バーバラが主人公たちと冒険できたのは、皮肉なことに夢の世界を実体化させたデスタムーアのおかげ。デスタムーアを討つと、現実世界と夢の世界は切り離され、バーバラは主人公たちからは目に見えず、干渉もできなくなります。

 ゲームのエンディング、魔王を倒した祝宴を開く城内にバーバラの姿がありません。主人公が探し出すと、バーバラは突然の別れを切り出します。バーバラは、魔王を倒せば自分が消えてしまうことを分かっていたのです。「あたしは みんなのこと ぜったいに わすれないよって…」と言い残して消えていくバーバラ。

 エンディングの最後に、ミレーユが水晶を使い、ゼニス城にいるバーバラを見ることができ、会うことはできなくなったけど、元気な姿を確認し、物語は幕を閉じます。最後の最後に残酷な世界の運命をつきつける終わり方は、多くのプレイヤーに衝撃を与えました。

■あまりにも悲し過ぎるエピソード

過去と未来を行き来する『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』らしいエピソード (C) 2013 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/ARTEPIAZZA/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』に登場するエリーにまつわる出来事は、あまりにも悲しいお話でした。あるところに、からくり兵という機械仕掛けのモンスターに襲われているフォロッドという国がありました。

 その国を救ったのは、西のはずれに住むゼボットという男です。ゼボットはからくり兵そのものに害意はなく、「破壊のコトバ」という特別な音で操られていることを発見。ある1体のからくり兵を自由にすることに成功したのです。彼はそのからくり兵をエリーと名づけます。エリーはゼボットの最愛の人であり、死んでしまった王女の名でした。

 エリーは自分以外のからくり兵も無力化することができ、主人公たちの活躍も手伝って、国は救われます。しかし、エリーの存在は理解されず、城下町ではからくり兵の姿をしていることで迫害を受けてしまいます。英雄であるはずのゼボットとエリーは、西のはずれへと帰っていくのでした。

 数百年後の世界。主人公たちが再びフォロッドの西のはずれへと訪れると、そこにはゼボットと思われる白骨と、ゼボットのために健気にスープを作り続けるエリーの姿がありました。

 エリーはその後、からくり人形研究の目的で連れ去られたり、危険な存在だと勘違いされ破壊されそうになるも、主人公たちの助けにより、ゼボットの家に戻されます。そこで再びスープを作り始めるエリーはなんと人の心が宿ったかのように「ア…リ…ガト……ウ。えりー ウレ…シイ……。」とお礼を言うのでした。ゼボットを想うエリーのひたむきな姿は、涙なしに見ることができません。

●仲間を救うために命を犠牲にして…

『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』で描かれるベロニカの最期も忘れることはできません。場面はついに命の大樹にたどり着いた主人公たちパーティー。ウルノーガを打倒するために勇者のつるぎを手に入れようとしたその時、現れた裏切者のホメロスとウルノーガによって、逆に勇者のチカラと勇者のつるぎを奪われてしまいます。

 生命の根源たる大樹の魂はウルノーガに奪われ、命の大樹は崩壊を始めます。このままでは主人公たちは全員死に、世界は滅ぼされてしまうでしょう。そこで勇者たちの記憶は途絶えています。

 命の大樹の崩壊によってバラバラになるも、なぜか生き延びた勇者たちは再度集結。ベロニカを探して、ベロニカとセーニャの故郷であるラムダへとたどり着きます。そこで木の根元に寄りかかるように眠るベロニカを見つけると、傍らには彼女の杖が。杖は不思議な力でベロニカの記憶、ウルノーガに力を奪われた直後の様子を見せるのでした。

 ウルノーガによって崩壊していく大樹、そのなかで唯一ベロニカだけが意識を保ち、魔力を振り絞って、自分の命と引き換えに全員を助けていたのです。「セーニャ……またいつか 同じ葉のもとに 生まれましょう」と言い残し、光に包まれていくベロニカ。

 記憶を見た勇者たちは、そこで眠っているかに見えたベロニカは、すでに亡骸であることを理解します。セーニャが触れようとすると、ベロニカは光の粒となって消えてしまいました。

 セーニャは勇者の傍でひとしきり泣くと、ベロニカが救ってくれたその命を未来へと繋ぐ決意をかため、髪の毛を切って捧げます。セーニャにベロニカのじゅもんとスキルが継承され、これがただの演出ではなく、本当にベロニカがいなくなってしまったことを、プレイヤーが実感することになるのです。

 その後、魔王ウルノーガを倒し、世界に平和をもたらし、一応のエンディングが終わった後、ゲームはさらなる決断を迫ります。この平和な世界を捨て、「過ぎ去りし時を求めて」たったひとり過去へと旅立つか。筆者は、絶対にベロニカを救うんだと、過去に戻る決断をしたことをよく覚えています。

 悲しくも切ない、泣ける「ドラゴンクエスト」の感動シーンをご紹介しました。胸に深く刺さるシーンがあるのは、ドラゴンクエストが長く愛され続けている理由のひとつかもしれません。

(田下広夢)

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