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ポケモンの「食用」問題、『SV』では隠す気ゼロ?「図鑑に味が書いてある」

マグミクス / 2023年2月1日 19時10分

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■『ポケモン』世界における最大のタブーが解禁?

『ポケットモンスター』(以下、ポケモン)ファンの間でずっとモヤモヤしている疑問があります。それが「ポケモンの世界でポケモンは食べても良いのか」という問題。人によっては考えたくもない疑問であり、なかにはこの問い自体に不快感を抱く方もいるでしょう。

 アニメでもゲームでも、ポケモンはかけがえのない友人であり、人生のパートナーなのですから。それだけにこの話題は最大の「タブー」と言っても過言ではありません。

 ところが最新作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』においてはこのモヤモヤに対し、しっかり公式に回答が出されたことで一部のファンが大いにざわめいているのです。順を追って説明しましょう。

 まず「ポケモン食用」問題が最初に大きく取り沙汰されたのが『金銀』(1999年)における「ヤドンのいど」のイベント。ロケット団がヤドンの尻尾を珍味として売りさばいていることが発覚したのです。

ヤドンをかわいそうと思う気持ちもさることながら、「食べられるの?」という衝撃もまた大きかったのです(どうやら先端から甘い汁が出るらしい)。かなり後になって『XY』ではレストランで普通にヤドンのしっぽを使った料理が提供されるのです。

 いずれにせよ『金銀』の段階からヤドンのしっぽは「切ったらまた生えてくる」ことが明かされていたので、屠殺して食肉加工することはしていない、という事実がプレイヤーを安心させました。

 さて、新作が出るたびにこの「ポケモン食用」問題が浮上し、倫理観を揺さぶってきました。今回の『SV』ではいかがでしょうか。

■ポケモンは食材……ゆるぎない真実が発覚しまう

ポケモンの食用問題でファンをざわつかせた『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』

 ネットでも話題になりましたが、同作に登場するレストランでは当たり前のように「ポケモン」を食材にした料理が登場します。衝撃です。

 例えばあるレストランで提供される「ガケガニ・アル・アヒージョ」という料理。ガケガニとは新たに登場したカニモチーフのポケモンです。

 料理の画像を見るとそこには思い切り、ガケガニの巨大なハサミが丸ごとアヒージョにされているではありませんか。はっきり言って旨そうです。さらにこのガケガニですが「ガケガニスティック」という「カニカマ」にまで加工されてもいるのです。捨てるとこなしです。

 さらに図鑑を眺めていると……「ノノクラゲ」という新ポケモンの説明に衝撃の文言が。「じめじめした森の中で暮らす。剥がれ落ちた体のヒラヒラは歯ごたえがあってとても美味しい」。

 普通に食材として扱っています。現にとある料理店では「ノノクラゲとキュウリの酢の物」が提供されています。そして画像を見る限り、これもまためちゃくちゃビールに合いそうなのです。困ったものです。

 とはいえ、さすがは世界の『ポケモン』です。ちゃんと「抜け道」を用意しています。これまで挙げた「ヤドン」も「ガケガニ」も「ノノクラゲ」も、食材として利用しているのはあくまでも「生え変わる部位」であり、わざわざ屠殺しているわけではなかったのです。ホッと一安心です。

 と、思いきや次のようなアイテムが目に入ります。

「ミガルーサのきりみ」。ミガルーサとは魚のポケモン。「きりみ」ということは…普通に捌いているではありませんか。いよいよ食材として犠牲になるポケモンが登場でしょうか。

 いや、これもまたこちらの早計。図鑑を確認しましょう。「体の贅肉を捨てて身軽になり獲物に突撃」との記載が。実際に「贅肉」を切り捨て「骨身」になるアクションも用意されています。何より「ミガルーサのきりみ」が倒した時の「落し物」なのでした。

 つまり自分の体の一部を「きりみ」として捨てることができるポケモンなのです。なんともアクロバティックに「食材=死」という図式を回避しました。

「ポケモン」を食材として利用していること自体ははっきりしましたが、どれもが屠殺を行わない持続可能性を保った利用をする、というのがあの世界の不文律なのは明らかです。

 さて、そうなってくると普通に登場する「ハム」や「ソーセージ」は一体、何をどう加工したものなのか……『ポケモン』の世界がよりリアルで立体的になるにつれて、無粋ながらも素朴な疑問がますます膨らんでしまうのです。にしても、ガケガニ、美味しそうです。

(片野)

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