ファン待望の完全新作も! 2023年下半期の注目ゲームタイトル5選
マグミクス / 2023年7月15日 8時25分
■闘争を求める身体が、いよいよ満たされる?
早くも2023年が半分終わり、上半期だけでもさまざまな人気作がゲーム市場を賑わせました。今年1月には、『ファイアーエムブレム 風花雪月』に続くNintendo Switch向けの完全新作『ファイアーエムブレム エンゲージ』が登場。以降も、ハリー・ポッターの世界観をオープンワールドで表現した『ホグワーツ・レガシー』、待望のリメイク作『バイオハザードRE:4』などが続きました。
そのなかでも格段に話題となったのが、前作を超える広大な世界が冒険の舞台となった『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』と、メインシリーズ初のアクションRPGに挑んだ『FINAL FANTASY XVI』。それぞれ5月・6月に発売されたばかりなので、まだしばらくこの2大タイトルが話題をさらうことでしょう。
ですが、2023年の注目作は、上半期だけで終わりません。この7月から12月まで、魅力的なラインナップが多数控えています。果たしてどんな注目作が待ち受けているのか。特に有力な5本をチョイスし、お届けします。
●PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)『アーマード・コアVI ファイアーズ オブ ルビコン』(フロム・ソフトウェア):8月25日発売
ロボットアクションゲーム『アーマード・コア』シリーズの最新作『アーマード・コアVI ファイアーズ オブ ルビコン』が、この夏いよいよ訪れます。
本シリーズは1997年発売の第1作目から始まり、20作品以上も展開するほどの支持を集めました。しかし、2013年発売の『アーマード・コア ヴァーディクトデイ』以降、長い沈黙期に突入。新たな展開を待つファンが多くいながらも、その期間は10年にも及びました。
ですが、待ち望むファンの気持ちは裏切られることなく、昨年末に『アーマード・コアVI ファイアーズ オブ ルビコン』が発表。発売日も既に決まっており、当日に向けたカウントダウンを数える人も少なくありません。
「10年越しの最新作」という点だけでも注目に値しますが、発売以降の盛り上がりにも期待が寄せられています。というのも、『アーマード・コア』シリーズの売れ行きは一部の大人気ゲームほどではなく、海外展開も行われていたものの、PC版がなかったこともあり、認知度が高いとまでは言えません。
ですが、本作の開発・販売を行う「フロム・ソフトウェア」は(※海外販売:バンダイナムコエンターテインメント)、近年展開した高難易度アクションゲームが好評を博し、国内外で高い人気を集めています。特に、昨年リリースした『ELDEN RING』は世界的な大ヒット作で、約1年間で世界累計出荷本数2000万本を突破。昨年のNo.1ゲームに選ぶ人も多く、ゲーム史に残る傑作とも言われています。
『ELDEN RING』を生み出した「フロム・ソフトウェア」が手がける、最新ロボットアクション『アーマード・コアVI ファイアーズ オブ ルビコン』。こうした一連の流れによる関心度の高まりは、『アーマード・コア』の名を広く知らしめる絶好の機会と言えるでしょう。本作はPC版(STEAM)も用意されるため、海外からの注目度もシリーズ史上かつてないほどの勢いを見せています。
コアなファンに支えられて10年の沈黙を破るシリーズ最新作を、国内外のユーザーがどう受け止めるのか。ゲームの内容はもちろん、その反響にも要注目です。
■あのマリオや「懐かしい夏休み」が帰ってくる!
アクションゲームシリーズから、異色とも言えるRPG展開に歩を進めた『スーパーマリオRPG』。しかしこの切り口は好評を博し、一躍ヒット作となった
●Nintendo Switch『スーパーマリオRPG』(任天堂):11月17日発売
懐かしいシリーズの新たな展開は、『アーマード・コア』だけではありません。主にアクションゲームとして知られていた『スーパーマリオブラザーズ』に、大胆にもRPG要素を融合させた『スーパーマリオRPG』(1996年発売)が、2023年にリメイクされて蘇ります。
RPGなので、敵との戦いはコマンドを入力するバトルに変更。ただし、攻撃するタイミングに合わせてボタンを押すとダメージが増加するなど、アクション要素が見られるのはマリオらしい点です。
「マリオ+RPG」という刺激的な方程式は多くのユーザーに受け入れられ、本作がきっかけで『ペーパーマリオ』や『マリオ&ルイージRPG』などの展開へと繋がっていきます。そうしたRPGシリーズの原点が、新たに3Dグラフィックで世界を描き、この令和に復活を果たします。27年越しの『スーパーマリオRPG』、どうぞお見逃しなく。
●Nintendo Switch『なつもん! 20世紀の夏休み!』(スパイク・チュンソフト):7月28日発売
『アーマード・コア』はコアなゲーム層に支持され続け、『スーパーマリオ』は説明不要なほど世界中で今も愛されています。ですが、この『なつもん! 20世紀の夏休み!』は完全新作で、言ってしまえばまだ無名のタイトル。それがなぜ注目作のひとつに選ばれたのかといえば、本作の原作・脚本・ゲームデザインを担当した綾部和さんの存在が大きく影響しています。
「懐かしい時代の夏休み」を体験するアクションADVとして、2000年代に活躍した『ぼくのなつやすみ』。このシリーズの虜(とりこ)になった人は数知れず、夏休み体験ゲームという唯一無二の魅力でその名を馳せました。しかし残念ながら『ぼくなつ』シリーズは、2010年に発売した作品を最後に、新展開が途絶えています。
今も思い出のなかで色褪せない『ぼくなつ』ですが、この名シリーズにおける生みの親とも呼べる人物が、他ならぬ綾部氏でした。『ぼくなつ』開発の中心人物が、「懐かしくも新しい夏休み」を描いた『なつもん! 20世紀の夏休み!』を手がけたとなれば、俄然興味が沸く人も多いのでは。「オープンワールドで広がる20世紀のひと夏」を、体験してみてはいかがでしょうか。
●Nintendo Switch『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』(KONAMI):11月16日発売
ボードゲーム形式でプレイヤーたちが鉄道会社を運営し、その資産を競い合う『桃太郎電鉄』シリーズ。PCエンジン版の大ヒットを機に、対戦ゲームの代表格に数えられるほどの人気を博し、長年愛され続けました。しかし、2010年代前半にシリーズ展開が停止。新作が望めない期間が長く続きました。
ですが2016年末に、ニンテンドー3DSソフト『桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!』が発売され、名シリーズが息を吹き返しました。また2020年には、Nintendo Switch向けに『桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜』がリリースされ、昨年3月の時点で累計販売本数が350万本を突破。当時だけに留まらず、令和においても大人気を博す力強さを見せつけました。
復活後も快調極まる『桃電』シリーズ。そのため、更なる最新作『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』が出るとなれば注目が集まるのも必然。今回は地球を舞台に、シリーズ初の球体マップで熾烈なバトルが繰り広げられます。「ワールド仕様になった貧乏神」も待ち受ける、刺激的な1作です。
●Nintendo Switch『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』
今回最後の注目株は、国民的RPG『ドラゴンクエスト』シリーズの最新作です。本シリーズの本編は、『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』の発売を待っている状態ですが、こちらは発売時期などは未定。続報が届く気配もなく、遊べるのはかなり先になるものと思われます。
ですが、『ドラクエ』は関連作も多く、そのなかでも本作は特に強い関心を集めています。まず、1作目の『テリーのワンダーランド』以来、確固たる人気を誇る『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズの最新作というのが理由のひとつ。リメイクなどでシリーズが広がっているものの、ナンバリングの新作は『ドラクエモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵』以来。『ジョーカー』シリーズを含めても、『ドラクエモンスターズ ジョーカー3』から数えて7年ぶりになります。
しかも本作の主人公は、『ドラクエIV』で主人公の敵として立ちはだかった「ピサロ」。まだ魔王になる前の若かりし次第のピサロが、エルフの少女・ロザリーと共に旅立ちます。ピサロの前日譚が描かれるため、『ドラクエIV』ファンにとっても見逃せない本作。『モンスターズ』ファンも加わり、多くの人が注視しています。
(臥待)
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