大魔王すら恐怖に震えた？『ドラクエ』歴代ラスボスが恐れる強キャラ3選

■ラスボスがボコボコに？　魔王たちが恐れた圧倒的な強者たち

『ドラゴンクエスト』シリーズに登場するラスボスたちは、世界規模で脅威をもたらす強大な存在として描かれています。

　主人公たちにとって最強の敵として君臨するのですが、実はそんなラスボスたちでさえ恐れるような、圧倒的な強者が存在したことをご存知でしょうか。

●地獄の帝王！　エスターク

　最初にご紹介するのは『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』にて初登場し、次作『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』では裏ボスを務めた地獄の帝王・エスタークです。

　エスタークは『ドラクエ4』の物語のキーとも言える「進化の秘法」を編み出し、自らに施したことで最強の生物へと進化を遂げました。

　いかにも強者感が漂うエスタークですが、『ドラクエ5』では隠しダンジョンの「謎の洞くつ」にいます。いわゆる裏ボス的な扱いになりますが、同作のラスボスのミルドラースとは比べ物にならない、圧倒的な強さを誇ります。

　そしてリメイク版に実装された「暗黒のすごろく場」に行くと、「この世界の地下深くにはミルドラースでさえ手が出せない大物がひそんでいるのだ」という魔物の発言が聞けます。

　いうまでもなく「ミルドラースでさえ手を出せない大物」とはエスタークのことであり、魔物の間でもラスボスのミルドラースはエスタークより格下扱いされていたのです。大魔王の肩書が泣きますね……。

●ラスボスを倒した裏ボス　『ドラクエVI』のダークドレアム

　続いてご紹介するのは、『ドラゴンクエストVI 幻の大地』に登場した「破壊と殺戮の神」ことダークドレアムです。

　ダークドレアムは『ドラクエ6』の裏ボスで、ゲームクリア後に行けるようになる隠しダンジョンの深層部にいます。歴代『ドラクエ』シリーズのなかでもトップクラスのHPの多さを誇る強敵でした。

　そしてダークドレアムを20ターン以内に倒すことができれば、主人公に代わってダークドレアムが、ラスボスのデスタムーアを倒してくれるイベントが発生します。

　そのときダークドレアムは「この者をたおせばよいのだな？　たやすいことだ……」と、デスタムーアを完全に見下しており、それを聞いたデスタムーアは「な、なにをいっておるのだ」と、わかりやすく動揺している様子がうかがえます。

　ちなみにデスタムーア自体、決して弱いラスボスではなかったのですが、ダークドレアムは凄まじい強さで蹂躙（じゅうりん）し、デスタムーアを難なく倒してしまいます。

■子どもの頃からラスボスがつけ狙った存在

『ドラゴンクエスト ソフビモンスター 限定メタリックカラーバージョン デスピサロ』

●魔族の王が誰よりも恐れた存在？　『ドラクエIV』の勇者

　最後に紹介するのは『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』のラスボスとなるピサロが恐れた存在、「勇者」です。ラスボスが成長した勇者を恐れるのは当然な気もしますが、ピサロの場合は少々状況が異なります。

　人間を滅ぼそうという確固たる意思のあったピサロは、地獄の帝王エスタークを迎え入れて、人類を滅ぼさせようと考えていました。

　しかし予言によって、人類滅亡の頼みの綱であるエスタークを倒しうる勇者の存在を知り、ピサロは勇者を何よりも恐れるようになります。そのため、まだ子どもだった勇者を闇に葬ろうとしたり、勇者の故郷を焼き払ったりもしました。

　こうした、なりふり構わないピサロの行動は、誰よりも勇者を恐れていた証と言えるでしょう。それに序盤から勇者抹殺のために自主的に動いたラスボスというのも、かなり珍しい例でもあります。

　高い戦闘力で主人公パーティを苦しめるラスボスたちですが、そんな彼らにも恐れる存在がいたというのも、『ドラクエ』の面白い部分です。このほかにも、勇者の目線ではわかり得ない、彼らなりの苦労や葛藤がたくさんあるのかもしれませんね。

（マグミクス編集部）