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まさかのバッドエンド? 『ドラクエ』勇者を襲った「切なすぎる末路」3選

マグミクス / 2023年8月9日 21時10分

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■『ドラクエ』の主人公が苦難のラストを迎えることも?

 国民的RPG『ドラゴンクエスト』シリーズは、秀逸なゲームシステムや壮大なストーリーが受け、今も高い支持を集めています。

『ドラクエ』シリーズはゲームだけでなく、さまざまな派生作品も生まれましたが、いわゆる大団円を迎えた作品もあれば、なかには主人公が報われない悲しい結末をたどった作品もあります。

 そこで今回は、『ドラクエ』作品のなかでも、とくに悲しいラストを迎えた主人公について振り返ります。

 まず紹介するのは、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』の主人公だったローレシアの王子です。

 ゲームではシドーを討ち倒し、平和が訪れたローレシアの王位に就くという終わり方でしたが、吉崎観音氏によるコミカライズ作品『ドラゴンクエストモンスターズ+(以下、『DQM+』)』に描かれたストーリーが一部のファンの間で話題になりました。

『DQM+』のローレシアの王子も、呪文は使えないもののケタ外れの強さを誇った人物として描かれています。卓越した身体能力と剣技を武器に、ハーゴンや「破壊神」と呼ばれたシドーを討伐した点まではゲームと同じです。

 しかし、彼があまりにも強すぎるがゆえに、「破壊神を破壊した男」というレッテルを貼られ、人びとから恐れられてしまいます。それはバズズが「シドーよりも『力』を持つ者が現れた」という印象操作を行ったことによる影響でした。

「人の姿をしたモンスターではないか」と疑いの目を向けられたローレシアの王子は次第に追い詰められ、たったひとりで放浪することになるのです。なお、王子を失った国は、その後滅亡してしまいます。

 続いて「不幸な勇者」を語るうえで必ず名前が挙がるのが『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』の勇者です。

『ドラクエ4』の勇者は、人里離れた「山奥の村」の出身です。血のつながりはなくても優しい義理の両親、幼なじみのシンシア、そして心温かい村人たちに囲まれ、大切に育てられました。

 しかし、魔族の王・ピサロが村を襲撃したことにより、自身以外の村人は皆殺しにされてしまうのです。

 こうして復讐の旅に出た勇者は、やがて進化の秘法を使って変貌した宿敵デスピサロを見事討伐します。すべてをやり遂げた勇者は天空城に残ることなく、冒険をともにした仲間たちを気球で送り届けると、たったひとりで誰もいなくなった故郷の村へと帰るのでした。

 そこに、なぜか命を落とした幼なじみ・シンシアが出現し、遠方の地で別れたはずの仲間たちまで突然そこに現れるという、少し不思議なラストシーンがエンディングに描かれています。

 再び蘇ったシンシアについて「マスタードラゴンが復活させたのでは?」「主人公の見た幻覚ではないか?」など、ファンの間でもさまざまな意見が飛び交いました。

 それに、シンシアだけが奇跡的に蘇ったのだとしても、彼の故郷は壊滅したままの状態だったので、すべてが元通りになったわけではありません。おそらく彼の大切な家族や村人たちの命まではかえってこなかったと思われます。

 それに、もしシンシアの姿や、どうやって駆けつけたのか分からない仲間たちが、勇者の心が生み出した幻影だったとしたら……。

 エンディングの解釈は人それぞれですが、個人的には世界を救った誉れ高き勇者にもかかわらず、なんとなく切ない気持ちにさせられるラストシーンでした。

■時を超えて伏線回収? IFルートで判明した残酷な結末

PS4版『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』(スクウェア・エニックス)

 最後に、初代『ドラゴンクエスト』の勇者についてご紹介します。

 彼はラスボスの竜王を討伐したあとは、ラダトームの王女ローラ姫と結婚、さらにアレフガルドを飛び出してムーンブルク、ローレシア、サマルトリアといった国を建国しました。そしてローラ姫との間に子どもを授かり、勇者ロトの血を継承させた人物です。

 このようにゲーム本編では理想的なハッピーエンドを迎えた主人公ですが、実はバッドエンドとも呼べる「IFルート」が存在しました。

 それは2016年に発売された『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ(以下、『DQB』)』に描かれています。

『DQB』のなかで、ラダトーム地方が闇におおわれた元凶である敵キャラ「やみのせんし」とのバトルがあります。この「やみのせんし」こそが、初代『ドラクエ』の勇者の、もうひとつの末路だったのです。

「やみのせんし」の容姿は上半身裸でパンツ姿、顔はマントのようなマスクで隠しているという、いわゆる「カンダタ」風のビジュアルをしています。

 そんな「やみのせんし」の正体は初代『ドラクエ』で、竜王の「わしの味方になれば世界の半分をやろう」という誘いに乗ってしまった勇者でした。

 すでに初代『ドラクエ』から100年以上が経過しており、彼は「セカイノ ハンブン」と書かれた建物に閉じこめられていました。まんまと竜王にだまされ、長年の監禁生活でおかしくなってしまった勇者の姿が、哀れでなりません。

『ドラクエ』シリーズは、結末をあえて明言しない場面も多く、プレイヤーに考察する余地を与えてくれるのも魅力です。そういう部分が、いろんなスピンオフ作品が生まれる土壌となったのかもしれませんね。

(マグミクス編集部)

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