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ファミコン『キン肉マン』は1本100万円? 超高額「プレミア」がついた幻のゲームソフト

マグミクス / 2023年10月6日 21時10分

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■ゲームソフトが1本100万円を超えるケースも!?

 最近発売されている新作ゲームソフトの相場は、6~8千円ほどで、1万円近くするものも珍しくありません。しかし市場を見渡してみると、古いゲームにもかかわらず1万円が安く見えるほどのプレミア価格が付けられた高額ソフトがいくつも存在します。

 1998年11月に発売されたPlayStation用ソフト『serial experiments lain(シリアルエクスペリメンツレイン)』、通称『lain』はその最たる例といえるでしょう。同作はアニメとゲームが同時進行で制作されたメディアミックス作品であり、発売から20年以上が経った今もカルト的な人気を誇ります。

 主人公の岩倉玲音(レイン)と、彼女の担当医・柊子のカウンセリングが中心となって物語が展開されていきますが、ゲーム中にできることは玲音について記録された音声ファイルと映像ファイルをひたすらチェックしていくだけです。まさに怪作と呼ぶのがふさわしい作品でした。

 以前から同作にはプレミア価格が付いていましたが、近年はさらに高騰し続け、今や5万円以上の値段が付くことがほとんどです。驚くべきことに、10万円以上の金額が付けられたこともありました。

 これほどまでにプレミアソフト化した理由として、すでに生産が終了していること、ゲームアーカイブス化や移植がされていないことが考えられます。

 というのも、同作のプロデューサーである上田耕行氏は、ゲームアーカイブス化や現行機への移植に否定的でした。もともとアーカイブス化の話はあったそうですが、彼自身がグラフィックやローディングなどの面で『lain』のプレイにストレスを感じており、「被害者をこれ以上増やしても……」との思いから、アーカイブスの話を断ったことを過去のインタビューで語られています。

 25周年を迎えた2023年は『lain』イヤーであり、9月5日には対話型AIサービス「AI lain」の配信が注目を集めましたが、ゲームの方が移植される可能性は低いのかもしれません。

 ゆでたまご氏の名作『キン肉マン』のファミリーコンピュータ用ソフト『キン肉マン マッスルタッグマッチ』も、かなり高額な値段がつけられている作品です。内容はキン肉マンをはじめとする超人を操作して対戦するアクションゲームで、1985年11月に発売されました。

 実は同作には、通常版とは別の特別仕様のソフトが2バージョン存在します。ひとつは「集英社児童図書 おたのしみプレゼント」版、通称「グリーンカセット」と呼ばれるもので、内容は通常版と同じながら、緑色のカートリッジに専用のラベルが貼付されている特別仕様です。

 そしてふたつ目が「ゴールデンタッグカートリッジ」版、通称「ゴールドカセット」で、こちらに超高額のプレミアが付いています。同作は1985年に行われた「キン肉マン 宇宙一ゲーム超人コンテスト」の各地区の優勝者8名にプレゼントされた景品で、この世に8本しかない貴重なソフトなのです。

 しかも「ゴールドカセット」は、「グリーンカセット」のようにカートリッジを金色に変えただけではありません。地区優勝者の特権として、ゲーム内に登場する超人のひとりを好きな超人に差し替えた、超プレミア仕様でした。

 そのため「ゴールドカセット」はこの世に8本しかないだけでなく、各地区優勝者に合わせて登場キャラをカスタマイズした唯一無二の貴重なソフトといえます。

 過去に市場に出た時には、100万100円で落札されたものがあり、フリマアプリに突如出品されたときも、95万円で売買が成立しています。希少価値を考えると、90万円台でも安いと感じてしまいそうですね。

■200万円で売買された幻のソフトも!

1本200万円の驚愕のプレミアソフトはNEOGEOのゲーム! 画像は「NEOGEO mini」(SNK)

 入手困難の度合いでいうと、1995年に発売された『ちびまる子ちゃん まる子デラックスクイズ』のNEOGEO(ネオジオ)版も負けていません。

 同作には「MVS版」と「NEOGEO版」の2種類があり、後者はアーケードゲームを家庭でもプレイできるゲームプラットフォーム「NEOGEO」に向けて制作されたものです。しかし、当時のNEOGEO向けソフトはアーケードで人気の格闘ゲームがメインなうえ、ソフトの定価も3万円前後だったため『ちびまる子ちゃん』のファン層とは重なりませんでした。

 そのため『ちびまる子ちゃん まる子デラックスクイズ』はほとんど流通せず、購入者も少なかったようです。その結果、たちまち同作は「幻のソフト」となり、コレクターもなかなか手放さないことから希少価値がつくようになりました。

 ちなみに2018年には、東京・秋葉原の中古ショップ「まんだらけコンプレックス」で、箱あり・説明書付きの同作が200万円で取引されました。しかも入荷した翌日に即売り切れとなったそうで、コレクター界やゲーマーの間では、今も語り草になっています。

 プレミアゲームの数々は、これだけ中古価格が高騰してもコレクターの心を惹き付けています。もしかしたら、あなたの家の押し入れに意外なお宝ゲームが眠っているかもしれません。

(ハララ書房)

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