「ドラクエ3 HD-2Dリメイク」に期待する理由 燦然と輝く『ドラクエ』の「神リメイク作品」3選

■娯楽施設が追加されてドハマリするプレイヤーが続出？

　長い歴史のある「ドラクエ」シリーズでは、これまでに数多くのナンバリングタイトルが発売されました。そして過去の作品を改良し、別のゲームハードで遊べるようになった、いわゆる「リメイク版」もたくさん出ています。

　リメイク時の変更点の是非が取り沙汰されることもありますが、なかには「オリジナル版を超えた！」と高評価されているリメイク作品も存在します。

　例えば「ロト三部作」のなかで特に評判がいいのが、スーパーファミコンやゲームボーイカラーなどで発売された『ドラゴンクエストIII そして伝説へ… 』のリメイク版です。

　ゲームの冒頭、勇者の性格診断が行われるなど、各キャラクターに「性格」という要素が追加されたのが、オリジナルとの大きな相違点です。性格の違いによって成長率が変わるなど、キャラごとに個性が感じられるようになりました。

　そしてリメイク版『ドラクエ3』最大の人気スポットが、「ドラクエ」シリーズではおなじみのカジノに匹敵する娯楽施設「すごろく場」です。

　ここではサイコロを振ってゴールを目指す「すごろく」を楽しむことが可能でした。道中のお店で特別なアイテムが購入できたり、途中にある宝箱やゴール時の賞品として貴重なアイテムをゲットできたりします。

　普通にすごろくゲームとしての完成度が高いので、本編そっちのけで「すごろく場」に入り浸ったプレイヤーもたくさんいることでしょう。

　ちなみにゲームボーイカラー版には、同作のみに存在する隠しダンジョンも存在します。

　続いて、PlayStation2（PS2）で発売された『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』（以下、ドラクエ8）をリメイクした3DS版も高い評価を得ています。

　PS2版と3DS版の両方をプレイした人からは「初見で『ドラクエ8』をやるなら3DSから始めるべき」という声があがるほど好評で、バリエーション豊かな追加要素が支持を集めている理由のようです。

　3DS版では、シナリオやダンジョンが増えただけでなく、新しい仲間やモンスターまで追加されています。しかもイベントシーンはフルボイス化されていて、「ドラクエ」シリーズを初めて遊ぶ人にも最適です。

　ほかにも、エンディングの種類が増えていたり、クリア後に楽しめる「やりこみ要素」が追加されていたりと、至れり尽くせりの充実した内容になっています。

■今からでも遊びたい！　さらなる「神リメイク作品」

新たな花嫁候補まで追加された『ドラクエ5』のリメイク作品　画像はニンテンドーDS版『アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストV 天空の花嫁』（スクウェア・エニックス）

　幅広い世代から好評を集めたリメイク作といえば、『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』のPS2版も外せません。原点となるスーパーファミコン版から10年以上が経過してから発売され、リメイクにもかかわらず約160万本という驚異的な売上を記録しました。

　PS2の性能を活かした美しいグラフィックを筆頭に、戦闘中のモンスターのアクション追加など、さまざまな面でパワーアップされています。

　そして『ドラクエ5』の醍醐味である「仲間にできるモンスター」も大幅に増え、リメイク版『ドラクエ3』で好評だった「すごろく場」、新要素「すごろくダンジョン」といった寄り道できる場所も充実しています。

　ちなみに『ドラクエ5』には、ニンテンドーDSで発売されたリメイク版もあり、こちらにはビアンカ、フローラに続く新たな花嫁候補「デボラ」が追加され、彼女と結婚すると良質なツンデレを提供してくれます。

　未プレイの過去のシリーズに触れてみたいという方には、新しめのハードで遊べるリメイク版がオススメです。また、昔遊んだ『ドラクエ』を再度やり直してみたいという人も、どうせなら評価の高いリメイク版で遊んでみるのはいかがでしょうか。

　ちなみに「ドラクエ」の生みの親である堀井雄二氏は、2023年12月1日にご自身のSNSにて「昨夜はスクエニで夜10時近くまで、ドラクエ3リメイクのテストプレイをしていました」と投稿されています。現在開発中の新たなリメイク作『HD-2D版 ドラゴンクエストIII』にも、そろそろ何らかの動きがあるのかもしれませんね。

（マグミクス編集部）