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主人公死亡で完結? 悲しみの声が止まらない名作マンガ3選

マグミクス / 2024年4月3日 17時25分

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■58歳男性が世界を救う?

 マンガを締めくくる最終回には、直前まで張り巡らされた伏線の回収やラスボスとの決戦といったビッグイベントがつきものです。ハッピーエンドで気持ちよく終える作品の一方で、主人公の命が失われてしまう作品もあります。今回は、悲しみの声が多数あった主人公死亡エンドの作品を振り返りましょう。

●『いぬやしき』犬屋敷壱郎

『いぬやしき』は『GANTZ』などで有名な奥浩哉先生が、2014年から2017年にマンガ雑誌「イブニング」(講談社)にて連載したSFバトルマンガです。58歳の冴えない会社員の犬屋敷壱郎(いぬやしき いちろう)の人助け中心の活躍は、本作の大きな見どころといえるでしょう。

 出世もせず家族からもないがしろにされている壱郎は、ガンが見つかり余命宣告を受けます。生きる希望もなく途方にくれる壱郎でしたが、ある夜、宇宙人が起こした事故に巻き込まれ、身体を機械にされてしまいました。

 そして同じ力を得た高校生の獅子神皓(ししがみ ひろ)と、壱郎との迫力ある戦いが描かれます。機械の身体になって人を殺すことで生きている実感を得る皓に対し、人助けをして自分が人間であると思いたい壱郎は、獅子神の暴走を止めようと奮闘しました。

 ハイテク過ぎる機械の身体でもはや死ぬのが難しい状態になっていたふたりの主人公ですが、衝撃の結末は壱郎が大量殺人鬼となってしまった獅子神を止めた後に訪れます。地球に隕石が接近しもうすぐ滅亡する危機のなか、壱郎は家族の制止を振り切って隕石のもとに飛んでいきました。そして、そこに獅子神も現れて隕石の近くで自爆し、地球に追突するのを回避させます。

 それで解決かと思いきや、爆発した隕石の破片が地球に向かって進み続けました。そこで壱郎は皓と同じく自爆を決意し、世界を救うのです。

 ネット上では「おじさんが家族のために身を挺して地球を守ろうとする姿は泣けた」「獅子神の改心も、お父さんの姿を見た犬屋敷家の子供たちのその後も感動」といった声が多く、壱郎たちの最期に目頭が熱くなった人も多かったようです。

●『あばれブン屋』早乙女文矢

 1996年から2001年まで「ビジネスジャンプ」(集英社)にて連載された『あばれブン屋』(原作:猿渡哲也)は、1991~92年まで連載された『痛快あばれブン屋』のリブート作品で、新聞社を舞台に人体破壊などグロテスクな描写が数多く盛り込まれているマンガです。

 主人公の早乙女文矢は、アカツキ新聞社社会部に所属する型破りの記者で、毎話起きる事件の真相解明に奔走します。彼は記者として一流であるものの、上司に暴力行為をしてしまうなど血の気が多く、正義感の強い性格です。

 そんな文矢は最終巻にて、危険な組織から目を背けたくなるほどのえげつない拷問を受けます。それでも正義を貫いた文矢の健闘で、大物政治家による殺人事件の真相が暴かれ、事件は一段落しました。安心したのも束の間、何者かに雇われたスナイパーに頭部を撃ち抜かれる文矢の姿で物語は幕を閉じます。

 突然の主人公死亡に読者からは「まさかすぎて焦った」「重厚な内容だっただけにあっけなさを覚えた」といった声があがっており、衝撃的すぎて理解が追いつかなかった人も少なくありません。

●『BANANA FISH』アッシュ・リンクス

『BANANA FISH』は1985年から1994年まで「別冊少女コミック」(小学館)にて連載され、現在もファンの多い人気マンガで、2018年には長い時を経て初のアニメ化がされた作品です。

 同作は1980年のニューヨークを舞台に、「バナナフィッシュ」という謎の言葉を軸にマフィアとストリートキッズの激しい抗争を描いています。また、ストリートキッズのグループを束ねる主人公のアッシュ・リンクスと、日本から取材にきた青年の奥村英二との固い絆も注目すべきポイントです。

 物語終盤、「バナナフィッシュ」が違法薬物と判明し、それを利用して政財界の支配を企むマフィアの親玉ゴルツィネと計画を阻止したいアッシュたちの攻防は次第に激化していきます。多く仲間が犠牲になりながらも、なんとかゴルツィネの悪事を暴き、バナナフィッシュも燃えてなくなりました。

 長期戦に終止符が打たれたと思われた矢先、アッシュは英二が待つ空港に向かう途中で、待ち伏せしていたチャイニーズギャングの一員、ラオ・イェン・タンに腹部を刺されてしまいます。アッシュにやむを得ない理由で親友のショーターを殺されたラオは、その仇を打ったのです。

 腹部を刺されたアッシュは、そのまま死期を悟ったのかひとりで図書館に戻り、英二からの手紙を握り締め、穏やかな顔をしながら最期を迎えます。

 悲しい展開になってしまった本作は、「苦しい描写が続くけど一生忘れられない作品」「最後の手紙のシーンは本当に号泣した」など、色褪せない不朽の名作として位置付けされています。

(LUIS FIELD)

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