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パイロットの扱いが残酷すぎる…「ガンダム」シリーズの非人道的にも程がある機体

マグミクス / 2024年4月9日 6時10分

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■パイロットが部品でしかないシステム

「ガンダム」シリーズには、パイロットの命をモノとして扱っているとしか思えないような、非人道的なモビルスーツ(以下MS)が見られます。その代表格といえるのが『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』に登場する「ブルーディスティニー1号機」をはじめとする「EXAMシステム搭載機」でしょう。

「EXAMシステム」は、戦闘用オペレーティングシステムとハードウェアからなるモジュールであり、これを搭載するMSはニュータイプのような戦闘を誰でもこなすことができるようになるというものです。ところがその開発過程で、ニュータイプの存在を危険視する開発者の「クルスト・モーゼス」によって、彼らニュータイプをせん滅するためのシステムへと作り替えられてしまいました。

 その結果、ニュータイプや同じシステムを積んだ機体と接触すると、パイロットを無視して暴走するようになってしまいます。しかも、システムがパイロットを部品のひとつとして考えているため、コックピットよりもシステムが積まれている頭部を優先する危険な行動をとることも。

 暴走状態における肉体や精神への負荷でパイロットが死亡した例もあり、機械に主導権を明け渡してしまう怖さを感じさせます。

「パイロットを部品として扱うMS」といえば、マンガ『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(作:太田垣康男/原案:矢立肇、富野由悠季/小学館)に登場する「リユース・サイコ・デバイス装備高機動型ザク(サイコ・ザク)」も、なかなかに非人道的な設計でしょう。

「サイコ・ザク」には機体の反応速度を高めるため、四肢の神経から情報を直接伝達する「リユース・サイコ・デバイス」が搭載されています。ただし同デバイスで機体の性能を最大限に引き出すには、パイロットの全ての手足を義手や義足に接続しなくてはいけません。

 そのため『サンダーボルト』では、ジオン軍パイロットの「ダリル・ローレンツ」が「サイコ・ザク」に乗るために、唯一残されていた右手を奪われています。一方で、これに搭乗したダリル本人が「俺の失った手足より自由だ」と歓喜するほどのものでもあり、「フルアーマーガンダム」との対決でも首の皮一枚のところで勝利しています。

 しかし、どれほど高性能でも四肢と引き換えにしないと完全に能力を引き出せないシステムは、非人道的すぎるとしかいいようがありません。

■パイロットを傷つける「魔女の呪い」

魔女のほうきのような携行火器「バリアブルロッドライフル」が特徴的。BANDAI SPIRITS「超合金 ガンダム・キャリバーン」 (C)創通・サンライズ・MBS

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の「ガンダム(GUND-ARM)」もパイロットの命を奪う可能性がある危険極まりないMSです。

 詳細は省きますが、「GUND(ガンド)」と称される技術を利用した本作における「ガンダム」タイプのMSは、高性能な反面、パイロットの心身に大きな負荷をかけ、これが致命的なダメージとなる危険性をはらんでいました。

 特に物語終盤で登場した「ガンダム・キャリバーン」は、性能を最大限に向上させるため、生命保護の装置が取り付けられていないという「いわくつき」のMSです。記録は抹消され、機体は極秘裏に保管されていました。

 最終決戦において、主人公の「スレッタ・マーキュリー」が命をかけてこれに搭乗することになります。結果、目的は完遂したもののスレッタの受けたダメージは大きく、3年後でも回復のためにリハビリを続ける様子が描写されました。

 いずれのMSも、高い性能の代償としてパイロットの命が脅かされるなどの非人道的なシステムを搭載しています。そのようなMSを運用しなくてはならないほど、手段を選ばない戦争の非情さこそが、もっともむごいといえるのかもしれません。

(LUIS FIELD)

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