1話で「視聴確定」の春アニメ3選 ぶっ飛び展開、名作パロディ… 今期は大豊作か?
マグミクス / 2024年4月25日 12時10分
■水島努監督の真骨頂!?『終末トレイン』第1話がインパクト絶大と話題に
2024年春クールのアニメが続々と始まってきました。今期は人気シリーズの続編や話題の原作のアニメ化なども多く、早くもアニメファンの間で大豊作だと評判になっています。
特に第1話のインパクトで、前評判以上の注目を集めている作品も少なくありません。例えば『終末トレインどこへいく?』は、冒頭からかなりぶっ飛んだストーリーが展開され、多くの視聴者の興味を引きました。
同作は『ケメコデラックス!』『ガールズ&パンツァー』『SHIROBAKO』などでおなじみの、水島努監督による新作オリジナルアニメです。ほかにもシリーズ構成の横手美智子さんなど、水島作品の常連スタッフが集結しています。
奇抜で斬新な演出に定評がある水島作品ですが、『終末トレインどこへいく?』ではそんな監督の持ち味が冒頭からフルスロットルで炸裂します。5Gを超えた「7G」というすごい回線の開通式典に雑なノリで連れてこられた少女、葉香は訳が分からないまま「7G」開通のためのスイッチを押す大役を押し付けられます。しかしスイッチを押した瞬間に、世界がなんだかおかしくなってしまいました。
ここまでが全部、オープニング前のアバンタイトルでの出来事です。「7G」とはなんなのか、どうして世界はおかしくなってしまったのか……。ほとんどが謎のままですが、勢い重視であえて視聴者を一旦置き去りにするような演出だったように思えます。
そしてオープニング後も、まったく予想できない展開が目白押しです。物語は葉香がスイッチを押してしまった日から約2年後という時系列でスタートし、大人たちがみな動物の姿になるという異変が起こっていました。
まだ序盤の段階ですが、同作は崩壊後の世界を少女たちが電車で旅をするロードムービー風SFといったところでしょう。ただ、ところどころに不穏な気配が漂う伏線のような描写があるため「この物語は自分たちをどこに連れて行ってくれるのか」と、ワクワクしながら見守っている視聴者が多いようです。
■「ミボー人」の管理人さんに恋をする新作アニメ!?
キャラデザ原案は「日清カップヌードル HUNGRY DAYS」でおなじみの窪之内英策! 画像は『アストロノオト』メインビジュアル (C)アストロノオト/アストロノオト製作委員会
続いて、『銀魂』シリーズなどを手掛けた高松信司監督によるオリジナルアニメ『アストロノオト』です。同作では高橋留美子先生の名作マンガ『めぞん一刻』のパロディネタが随所に見られ、大きな話題になっています。
物語は、主人公の宮坂拓己が「あすトろ荘」と呼ばれるアパートの新たな住人になるところから始まります。パロディネタのひとつめは、ヒロインの「大家さん」こと豪徳寺ミラの正体が「ミボー星」から来た宇宙人「ミボー人」であるという設定です。これは、『めぞん一刻』のヒロインである音無響子が「未亡人」という設定を受けてのネーミングではないでしょうか。
また「あすトろ荘」の住人たちもどことなく『めぞん一刻』と似ています。例えば地下アイドルの松原照子は、おそらく朱美さん枠でしょう。部屋も6号室となっており、「一刻館」で朱美さんが住む部屋と同じ番号です。そして主人公の拓己の部屋も、五代くんと同じ5号室でした。
何が視聴者の間で話題になっているかというと、果たしてこのままストレートに『めぞん一刻』パロディの古典ラブコメ風ストーリーが展開されていくのか……という点です。このアニメ戦国時代にそんな安直なことをするわけがないと、きっととんでもない展開が待ち受けているはずだと期待するアニメファンが続出しています。拓己とミラの関係がどう変化していくのかも気になりますね。
最後は「やわらかスピリッツ」で連載中のマンガを原作にした『怪異と乙女と神隠し』です。アニメ化に際してムー編集部を始めとしたオカルト界隈の著名人たちがこぞって推薦文を書いている、怪異などのオカルト要素を題材にした作品です。
オカルト以外にもお色気あり、人間ドラマあり、ミステリーあり、おねショタありと見どころが盛りだくさんで、アニメ第1話はそんな原作の魅力が余すことなく映像で再現されていました。これまで原作を知らなかった人からも、物語に引き込まれたといった感想が多く寄せられています。
ちなみに第1話のラストでは、きさらぎ駅の駅員役を野沢雅子さんが務めていました。こちらも『ゲゲゲの鬼太郎』初代アニメの幽霊列車をリスペクトしたのではないかと、コアなアニメファンの間で話題になっています。
「見たい作品が多すぎて時間が足りない!」
2024年春クールは早くもそんな悲鳴が聞こえてきそうです。春はいろいろな物事が始まる季節なので「春スタートアニメは有利」という話もあり、アニメ業界も力を入れているのかもしれません。
(ハララ書房)
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