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『北斗の拳』ケンシロウの破れた服、毎回復活の謎。原作検証で見えた意外な事実も

マグミクス / 2020年2月7日 7時10分

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■ケンシロウの服が破けた回数、意外に多くない?

「一九九X年 世界は核の炎につつまれた!! 海は枯れ地は裂け……あらゆる生命体は絶滅したかにみえた……だが…人類は死滅していなかった!!」

 あまりに有名なナレーションで始まるマンガ、『北斗の拳』(原作:武論尊、作画:原哲夫)は1983年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載が開始され、累計発行部数で1億部を突破。1984年からはフジテレビ系列でアニメが放映され、多くのファンに愛されるメジャーな作品となっているのですが、作品を通して見ると、あるひとつの謎が深まっていきます。

 無論、それは「一子相伝」である北斗神拳になぜ兄弟が4人もいたのかや、ユリアがなぜ生きていたのか……といったことではありません。それよりも単純に「北斗の拳・最大の謎」は、「ケンシロウが破いてしまった服は、一体、誰が、どのように修繕しているのか?」といったところではないでしょうか?

 現実世界では次の「世紀末」まで80余年(2020年)になってしまったのですが、『北斗の拳』の舞台となった「一九九X年」といえば、核戦争後の荒廃した世界。物資どころか水も食料もほとんどない設定です。そうした状況のなか、ケンシロウの肉体が隆起し、破けてしまう袖なし・ライダースジャケット(革ジャン)を、どうやって次々と手に入れていたのでしょうか。

 こうしたことを書くと「まぁ、マンガの世界の話で重箱の隅を突いても……」という声も聞こえてきそうですが、それはさておき、ケンシロウの「服が破けた回数」を単行本の一巻から数えてみるとトータルで19回。イメージとしては「安田大サーカス」のオチのように毎回服が破けていた印象もあったのですが、こうして改めて見ると意外に少ない数字です。核戦争以前に、ケンシロウが熱烈な革ジャン・コレクターだったとしたら、毎回服が破けてもスペアがあったのかもしれません。また、4着程度を破れるたびに縫い合わせて使いまわせば、あながち服はなくならないのかもしれません。

■ケンシロウの服破れ、実は「それほど怒ってない」?

北斗4兄弟の長男としてケンシロウに立ちはだかるラオウ。画像は『北斗の拳』究極版第10巻(徳間書店)

 ケンシロウの「服破れ」の栄えある第1回は、「関東一円を支配するキング」の中ボスキャラである「スペード」が相手の時なのですが、この時のように怒りが頂点に達した時に発動される、「人間は自分の潜在能力の30パーセントしか使うことができないが、北斗神拳は残り70パーセントを使うことに奥義があることを実現する『転龍呼吸法』」によるパターンと、「敵に破かれる、もしくはアクシデントで破ける」というパターンがあります。

 たとえば最大の強敵(とも、と読む)であり、北斗の長兄であるラオウとの戦いでは「マミヤの村」での初戦こそ「転龍呼吸法」パターンですが、「ユリアの居城」での2戦目は「破かれ」、最後の対戦は「相打ちで転んだ拍子に破ける」パターンです。また元斗皇拳のソリアやファルコとの対戦も「破かれ」パターンなのですが、こうした相手の場合、ケンシロウは「それほど怒っていない」と推測できます。

 ちなみに「破かれた」相手は、前述の3人以外は羅将ハンとラオウの実兄であるカイオウ、ケンの実兄のヒョウ、そしてブランカの光帝バランです。最後のカイオウ戦では、最初からライダースを着ておらず、左肩の防具のみという半裸状態で闘いに挑みます。またケンシロウが「修羅の国」に渡る際は、「左腕だけ長袖」のライダースジャケットを着用しています。

 加えて、聖帝サウザー戦以降、服が破けるたびに「肩の防具」が装飾された豪華バージョンになっていったことを考察すると、ともすれば敵のザコキャラあたりから『ビー・バップ・ハイスクール』の「ボンタン狩り」のごとく、その都度服を調達していたのかもしれません。

 破けても破けても復活するケンシロウの服の出どころ……まったく謎が深まるばかりです。

(渡辺まこと)

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