【漫画】世界が終わったのに? 漫画家と編集者が打ち合わせ…いつも通りな人々
マグミクス / 2020年5月1日 11時10分
■世界は終わったけれど…ひょうひょうと生きている
世界が終わったにもかかわらず、マンガの内容について打ち合わせをする漫画家と編集者。顔にはマスクのような特殊な器具を装着。そしてふたりは廃墟と化した街を歩きながら、淡々と会話をします……。
さのさくらさん(@sacla07)による創作マンガ『世界が終わったあとの漫画家と編集者』がTwitterで公開され、終末感を漂わせる不思議な物語に、読者から「好き」「面白い」と反響がありました。
作品について、作者のさのさくらさんにお話を聞きました。
ーーさのさくらさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
もともとは二次創作をやっていました。一次創作が描けるようになったのはわりと最近です。
ーー『世界が終わったあとの漫画家と編集者』のお話はどのようにして生まれましたか?
この状況下で、いろいろなことが様変わりしてしまい、変化についていけず「終末感」を意識するようになりました。出身が人口の少ない地方だったので、もともとそういう感覚を持っていたのかもしれません。その終末感をベースに、「かつて日常だったこと」として普段のことを落とし込みました。
廃墟のなかで漫画家の原稿を見る編集者(さのさくらさん提供)
ーー生き残った人間が顔につけているマスクや、建物の様子などに独特の世界を感じるとともに、どうして生き残ったのか、どのようにして生活しているのかなど、ストーリーにも多くの謎を感じます。作画やストーリー設定で工夫なさった点を教えて下さい。
作画に関しては、索莫とした世界感が伝わるよう意識しました。工夫というよりは、「世界が終わってんのにまだそれやってんのかよ」みたいな、そういうおかしみと同時に根っこのタフさが立ち現れてくれたので、形にできてよかったです。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
「ポストアポカリプスものでこんなひょうひょうと生きる雰囲気のものが今まであったか」という感想です。帯文みたいでうれしかったです。「ひょうひょうと生きる」というのもうれしかったです、そうありたいなと思っているので……。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
適宜やっていきたいなと思っています。
(マグミクス編集部)
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