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【漫画】彼への気持ちが冷め…“好きな気持ちに戻れる薬”を飲み続けた結末が切ない

マグミクス / 2021年1月19日 11時10分

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■不思議な薬が問いかける「愛の困難さ」

 付き合って2年になるアヤとシンヤ。シンヤは就職活動がうまくいかず、面接に落ち続ける日々にいらだっていました。そんな彼を前にアヤは「付き合い始めの頃に戻りたいな」とつい思ってしまいます。そして昔姉からもらった“最高に好きだった時の気持ちに戻れるクスリ”に手を出し……。

 Ququさん(@ququmaga)による創作マンガ『彼氏が大好きだった時の気持ちに戻るクスリの漫画』がTwitterで公開されました。不思議な薬を軸に展開される、男女の葛藤を繊細に描いた物語の切ない結末に、読者から「悲しい話」「泣いた」「彼女優しすぎる」などの声が寄せられました。

 作者のQuquさんに、お話を聞きました。

ーー『彼氏が大好きだった時の気持ちに戻るクスリの漫画』のお話はどのようにして生まれましたか?

 1年ほど前の作品の再掲だったのですが、この時は「愛の困難さ」というテーマで、近未来SF的な作品を描いていました。そのなかで、「過去にはあった好意が冷めてしまった時」というのは多くの方が共感できる痛みなのではと考え、そのような状況を作るための道具はどんなものか……と発想しながら生まれた作品です。

ーー就職がうまくいかず自暴自棄になる彼氏と、彼を嫌いになりそうになりつつも好きでいたい彼女の関係性が多くの共感を集めていますが、ふたりの心理描写で工夫なさった点、心がけた点などはありますか?

 意識していたのは、感情表現方法のバランスです。感情は言葉にしすぎてしまうとチープになる一方で、あまりにも情報がないと分かりにくくなってしまいます。

 例えば、「罪悪感を感じつつも、相手の好意に甘え続けてしまうが、同時にいつまで好意が続くのか不安……」といった多面的な心理を理解してもらいつつ共感してもらうために、言葉で表すべき部分と、行動や表情、情景等で描くべき部分は何か、といったところに気をつけていました。

ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

 引用リツイートやリプライなどで、ご自身と重ね合わせている方が多くいらっしゃいました。共感しながら深く読んでいただけているのだなと感じ、うれしかったです。特に、「私、無意識にこの薬飲んでる」というご感想があり、技術があれば本当にニーズを受けてこのクスリが生産されるかも、と思ってしまいました。

短編集『死んだ彼氏の脳味噌の話 』が発売中(KADOKAWA)

ーー本作も含まれた短編集『死んだ彼氏の脳味噌の話 』が発売中です。掲載作品や見どころなどについてご紹介いただけますか?

 本作同様に、近未来的なサービスが生む人間ドラマの短編が6作と、26ページの描き下ろしが収録されています。特に『死んだ彼氏の脳味噌の話』と『元カレと三角関係』はTwitter掲載時にかなり多くの方に見てもらえた作品です。

 ただ、一番の見どころはやはり描き下ろしで、全ての短編の背景となる物語であり、またテーマとしても他の話より一歩進んだ内容になっています。ページ数や絵、内容としてもオマケではなくむしろメインといえる作品になっています。

 また、絵についてもTwitter掲載時からかなり修正を加えているため、お手にとっていただければうれしいです。

ーーマンガやその他で、今後挑戦してみたいことについて教えて下さい。

 短編は終わりを定めて構成する楽しさがあり、引き続き描いていきたいのですが、続き物にも挑戦したいと思っています。ひとつの物語をもっと広げたり掘り下げたりする力をつけていきたいです。

(マグミクス編集部)

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