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【漫画】男だってメイクがしたい! ファッションと性的指向は別モノというメッセージ

マグミクス / 2021年1月20日 19時10分

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■“女装”と“男性が恋愛対象”はイコールではない

 わにわにぱにっくさん(@WaNiwaNi0224)は、マンガ『男子校に毒された男の娘』の作者。性別は男性ですが、メイクやネイルやスカートなど一般的には“女性のもの”とされがちなファッションを、ご自身でも日常的に楽しんでいます。

 そんな彼が「ファッションと性的指向は別モノなんや~~~!」という文面とともに、それぞれが自由な装いを楽しむことを呼びかけるマンガをTwitterで発表しました。読者からは「まったくそう思います」「そうだそうだー!」など、多くの共感の声も寄せられています。

 作者のわにわにぱにっくさんに、お話を聞きました。

ーーわにわにぱにっくさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

 小学生の頃に周りに女の子の友達が多く、描いたマンガをお互いに見せあうのが流行っていたのもあって、よく落書き程度にマンガを描いていました。本格的に描き始めたのは高校で「漫画研究部」に入ってからです。以降は大学でも漫研に入部し、社会人になってからも趣味で描き続けています。

ーーわにわにぱにっくさんがメイクやネイルを楽しむようになったのは、いつ頃からでしょうか?

 高校から大学にかけて文化祭で女装をする機会が何度かあって、回数を重ねて上達するうちにメイクにはまりました。メンズファッションにはあまり興味を持てなかったんですが、メイクやネイルでだんだん自分の容姿を向上させられるのは僕にとってはすごく気分のいいことでした。

 自分としてはRPGのキャラメイクにこだわる感覚に近いです。操作キャラがかわいいとプレイ中のテンションも上がりますし、装備の着せ替えも楽しくなりますよね! 社会人になってからは服装が自由な職種に就き、また周囲の協力的な友人の助けもあって、普段からのファッションとしてメイクやネイルを楽しむようになりました。

ーー今回のマンガを描いて公開されたのは、どのような思いからでしょうか?

 僕の恋愛対象は女性なんですが、自分のファッションについて知った人が「じゃあやっぱり男性が好きなの?」と聞いてくることが多かったので、「かわいくなりたい」という願望は「男性にモテたい」という願望とはイコールじゃないし、誰でも持っていい願望なんじゃないかということを主張したくて描きました。

 女性でもメイクをするのは男性の目を惹くだけが目的とは言い難いんじゃないかと思います。自分がかわいくなる、綺麗になるって、純粋に気分のいいことだし、男女関係なく味わえる快感であるべきなんじゃないかと思うんです。

 さらに言うと、普段の僕のマンガはBLの範疇に入るものもあるので、メイクに限らず性別や性的指向にとらわれて楽しめるコンテンツの選択の幅を狭めないほうがいいんじゃないかという思いも少し込めてます。

ーー作品に対する読者からの反応で、特に印象に残った声があれば教えて下さい。

「よくぞ言ってくれた!」と共感していただける声が多くて、単純にうれしかったです。ただ、男性がレディースファッションをすることについて「見苦しくなければOK」「似合ってるならいいと思う」とか、逆に「本当はしたいけど似合わないからできない」のような声には考えさせられました。

 性別にとらわれず好きなファッションをすることにおいては、自分は容姿にも周囲の人間にも恵まれていると思うので、そういう人間が「したいならすればいいのに」と不特定多数の人間に対して言い放つのは少し乱暴だったかなと。“したいファッション”が“自分に似合うもの”と違うというのは、異性装に限らず落とし所の難しい問題ですね……。

『男子校に毒された男の娘』も連載中(わにわにぱにっくさん提供)

ーー今回のマンガは当初は『男子校に毒された男の娘』という作品のオマケになるはずだったそうですね。そちらについても、あらすじや見どころのご紹介をお願いします。

 いわゆる“男子校ノリ”に染まった環境のなかにいる“男の娘”を愛でるBLコメディです。基本的には、下ネタのくだらない会話のなかで隙あらばいちゃつく主人公カップルを描きたいというだけのマンガになってます。

 主人公は女装しているわけじゃないのに女の子に見える、というキャラクターですが、最近はさまざまな動機で異性装をするキャラクターが増えてきて「むしろ毒されているのは男子校の方では……?」という様相を呈してきています。主人公カップルを取り巻く周囲のキャラクターにも注目していただければと思います。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 また何かネタがあれば、積極的にマンガにしていこうと思っています。ただ、僕の自己主張色の強いものについては、今後は『男子校に毒された男の娘』からは独立させてTwitterに掲載していこうかなと思っています。ニコニコ静画に載せる場合にも分けようかなと。

 自分と同じ考え、悩みを持っている人びとに共感してもらえて、そうでない人にも理解してもらえるきっかけとなるようなマンガも、今後描いていければと思います。

(マグミクス編集部)

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