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「ゴールデンカムイ展」レポート 杉元たちの冒険を振り返るイラスト、民具、豪華グッズ

マグミクス / 2022年5月3日 12時10分

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■「不死身の杉元」の軍帽や鶴見中尉の軍服のモデルになった資料も見ることができる!

 2022年4月28日(木)にて、最終回を迎え、2014年からの約8年の連載に幕を閉じた大人気マンガ『ゴールデンカムイ』。明治末期の北海道・樺太を舞台に、金塊を巡るバトルとアイヌ文化やさまざまな歴史と群像劇が描かれた「和風闇鍋ウエスタン」です。

 そんな『ゴールデンカムイ』では、最終回同日から東京ドームシティ Gallery AaMoにて、同作の魅力が凝縮された展覧会「ゴールデンカムイ展」が開催されています。120 点を超えるイラストのほか、作中に登場した民具などの関連資料を多数展示。金塊争奪戦を発端とした元兵士の杉元佐一やアイヌの少女アシ(リ)パ(※アシ(リ)パのリは小文字が正式表記)らの躍動を体感、ふたりがたどった旅路を追体験できる空間が作り上げられました。この記事ではそんな、「ゴールデンカムイ展」の魅力を紹介します。

※本展覧会はコミックス既刊以降の物語も展示されています。アニメ化されていないストーリーも含まれますので、予めご了承のうえ、ご訪問ください。

※アイヌのキャラクター名や道具などの()内表記のカタカナは小文字が正式表記です。

 各所に野田先生描きおろしのキービジュアルが使われた「ゴールデンカムイ展」ポスターが張られ、植木のなかにも作品に登場した動物のパネルが設置されるなど、すっかり『ゴールデンカムイ』モードの東京ドームシティ。「ゴールデンカムイ展」は、そのなかにあるGallery AaMoで開催されています。

「ゴールデンカムイ展」は大きく6つのゾーンに分かれています。まず入場してすぐに見られる第1ゾーン「金塊争奪戦の開幕」では、主人公・杉元やアシ(リ)パ、脱獄王・白石由竹、狙撃手・尾形百之助ら主要キャラの紹介が、それぞれの名場面のイラストや、関連資料とともに展示されています。

 野田先生所蔵の杉元佐一の軍帽、アシ(リ)パやキロランケ、キラウ(シ)らアイヌたちのマキリ(小刀)、鶴見中尉の軍服、尾形の三八式歩兵銃、インカ(ラ)マッが占いで使うシラッキカムイ(白狐の頭骨)や、鯉登少尉が使うサーベルなどが多数見られるコーナーです。杉元とアシ(リ)パの出会いの場面を背景に展示されている、巨大なヒグマの剥製も圧巻でした。

 続く第2ゾーン「24人の刺青囚人」では、アイヌの金塊の在り処を示す暗号の刺青が彫られた凶悪犯たちの展示が、網走監獄内をイメージした空間で紹介されています。『ゴールデンカムイ』の大きな魅力のひとつとなった、強烈すぎる悪人・変態たちの名場面を振り返りましょう。実在した「稲妻強盗」こと坂本慶一郎とお銀が起こした事件に触れた当時の新聞記事なども展示されており、こちらも充実の内容です。囚人ではありませんが、伝説の変態にして天才剥製職人・江渡貝くぅぅんの「ファッションショー」を振り返る展示もあります。

■充実の展覧会オリジナルグッズ、曜日ごとの特典・イベントにも注目

杉元とアシ(リ)パの出会いの場面とともに展示されたヒグマの剥製 (C) 野田サトル/集英社

 そして、第3ゾーン「命を繋ぐものたち」は『ゴールデンカムイ』に登場する北海道や樺太のアイヌたちの生活、信仰、食事やロシアの文化(スチェンカやバーニャも)を紹介する展示コーナーとなっています。作中に登場したアイヌの民具、キサラリやストゥ(制裁棒)などの実物、ロシア国境守備隊の狙撃手・ヴァシリがつけている頭巾も展示されています。なかでも注目は、『ゴールデンカムイ』で大きくフィーチャーされているさまざまな食材によるアイヌ料理の食事シーンを振り返る展示コーナー。何度も登場するチタタ(プ)の食品サンプルや、イタタニやメノコイタ(まな板)の実物も見られます。

 続く第4ゾーン「それぞれの役目」では、作中の「網走監獄」「樺太」「札幌」での大きな3つの戦いでそれぞれのキャラが果たした役割と軌跡を、名場面・名ゼリフとともに紹介しています。

 さまざまなキャラが緻密に絡み合ったストーリーを網羅的に振り返れる展示となっており、コミックスのカバーの折り返しに各巻共通で書かれた「カント オ(ロ)ワ ヤク サク ノ アランケ(プ) シネ(プ) カ イサム(天から役目なしに降ろされた物はひとつもない)」の名言も大きく掲げられています。彼らの「役目」を今一度確かめましょう。また第4ゾーンの中央には、「土方歳三のウィンチェスターライフルM1892」「杉元佐一の三十年式小銃」(模造品)、「鶴見篤四郎の三十八式機関銃」(模型)といった作中で登場したもののモデルになった関連資料も展示されています。

 第5ゾーン「黄金色名画廊」では、壁一面にこれまでの『ゴールデンカムイ』で単行本表紙や扉絵などを飾ったカラーイラストが、厳選されて展示されています。個性豊かなキャラたちの50点以上もの美麗なカラーイラストは、ずっと眺めていたくなってしまいます。「すけべすぎるマタギ」谷垣源次郎のセクシーイラストも飾られていました。

 最後の第6ゾーン「そして未来へ」は、物語のクライマックスの怒涛の展開をシーンごとに紹介するコーナーとなっており、写真撮影は禁止です。何が飾られているかは、ぜひその目で確かめてみてください…!!

 展示内容以外に特筆すべきは、グッズや来場者特典の充実ぶりです。まず、グッズ付きチケットを購入の方には特典として、各キャラクターが描かれた卓上タイプの「アクリル万年カレンダー」がプレゼントされます。日付を動かして調整すれば、半永久的に使える仕様です。また、来場者特典として、曜日替わりで野田先生描きおろしのミニ色紙が渡されます。ご自身の推しキャラの曜日を確認して訪れることをおすすめします。

 さらに、会期中の特別イベントとして毎週火曜日と木曜日の17時以降に「鶴見中尉ナイト&脱獄王 白石由竹ナイト」が開催決定。火曜日に訪れれば、鶴見中尉と鯉登少尉のお面(ランダム配付)、木曜日には白石のお面がプレゼントされます。同イベントの限定フォトスポットも用意される予定です。

 その他、展覧会オリジナルグッズも90点以上用意されています。杉元たちメインキャラがころっとしたぬいぐるみになっており、重ねることもできる「のるキャラマスコット(R)」や、各キャラのコレクション缶バッジ、さらに尾形が樺太から北海道へ向かう際の船賃代わりにした「棒鱈」をモチーフにしたポーチも発売されています。その他の商品はギャラリーと展覧会公式サイトを確認してください。

 展示もグッズも充実の内容でファンにはたまらない「ゴールデンカムイ展」。完結のタイミングで訪れて、ぜひ余韻に浸ってみてはいかがでしょうか。

「ゴールデンカムイ展」は、東京ドームシティ Gallery AaMo(東京都文京区後楽1-3-61)にて、2022年6月26日(日)まで開催中。開館時間:11:00~20:00。入場料:一般・大学生 1800円、中高生1500円、小学生1000円、グッズ付き4000円

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、GW 期間【4月28日(木)~5月8日(日)】及び土・日・祝日は「日時指定制」でのチケット販売となります。なお、5月9日(月)以降の平日は「平日券」をお買い求めください。

 また、「ゴールデンカムイ展」は京都、福岡でも開催予定が発表されています。

・京都会場は京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)で2022年7月9日(土)~9月22日(日)の期間の10:00~18:00開催(7月18日以外の毎週月曜日、7月18日火曜日は休館)。

・福岡会場は福岡アジア美術館企画ギャラリーA・B・C(福岡市博多区下川端町3-1リバレインセンタービル7階)で2022年10月15日(土)~11月27日(日)の期間の09:30~18:00開催(金曜・土曜は20:00まで、入室は閉室30分前まで、11月23日以外の毎週水曜日、11月24日木曜日は休館)。

(マグミクス編集部)

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