Snow Manが演じた実写化映画 賛否分かれる作品の仕上がりは？

■否定的な声はファンからも？

　CDデビューから2年が経過した9人組アイドルグループSnow Man（スノーマン）。3年目に入った現在もその人気は衰えを見せません。ドラマやバラエティだけでなく2022年、2023年には主演映画の公開も控えています。Snow Manのメンバーが主演を務める実写化作品は公開前と公開後で、観客からの反応が変化しています。なぜSnow Manのメンバーが主演を務めた作品は、反応が変化していくのか、人気の理由を探ります。

　まず、Snow Manが全員出演したことで話題になった映画『おそ松さん』です。原作は赤塚不二夫先生によるマンガ『おそ松くん』で、小学館の各雑誌に掲載先を変えながらも、長期にわたって連載されました。アニメ『おそ松さん』は赤塚不二夫生誕80周年を記念して製作されました。20歳を過ぎてもニートを続ける6つ子たちが描かれ大ヒットし、実写映画では6つ子たちに降りかかる「ある出来事」をめぐるストーリーが楽しめます。また、映画オリジナルのキャラも登場します。

　映画公開前はSnow Manのファンからも「やめてほしい」という否定的な声があがっていました。しかし公開後、観客動員数は100万人を突破し、興行収入は13億円を超える大ヒットを記録しました。そして、実際見に行った人からは「おそ松さんだからこそのはっちゃけ具合が最高」「再現度が高い！」という肯定的な声に変化していきました。

　特に十四松役を演じた佐久間大介さん（画像：黄色）の再現度の高さは、原作ファンの間でも称賛の声が上がっていました。実際にアニメで十四松役を務めている、声優の小野大輔さんが「十四松の再現がすごい」とラジオで発言していたほどです。ほかにも、主題歌の「ブラザーピート」は、一度聴いたら忘れられない中毒性のある楽曲で、多くのTikTokユーザーがこの音源を使った動画を投稿していました。

　続いては「りぼん」で連載され、累計発行部数700万部を突破した『ハニーレモンソーダ』（著：村田真優）です。炭酸のように爽やかな青春ストーリーが楽しめる作品で、現役高校生のラウールさん（画像：ピンク）が、学校の人気者でレモン色の髪が特徴的な三浦界を演じました。公開後、賛否両論が分かれた作品ですが興行収入は10億を突破し、2021年に公開された映画のなかでも上位に食い込むヒットを記録しました。作中に登場する三浦くんは、とても顔立ちの整った高校生として描かれており、映画ではその美しさをラウールさんが爽やかに再現していました。観客からは「高校生感がリアル！」「美しい……」という声があがっていました。

　また、2022年の夏に『モエカレはオレンジ色』、2023年の春に『私の幸せな結婚』と、すでにふたつの主演映画が予定されています。「月刊デザート」に連載されている『モエカレはオレンジ色』は、真面目でシャイな消防士と周りとなじめずにいた女子高生の不器用な恋模様を描きます。消防士の蛯原恭介を演じるのはジャニーズ随一の肉体を持つ岩本照さん（画像：青）。趣味が筋トレな岩本照さんが、作中に登場する蛯原さんの肉体美をリアルに表現してくれるのではないか、と盛り上がりを見せました。

「小説家になろう」に投稿された小説が原作の『私の幸せな結婚』（原作：顎木あくみ）は、しいたげられ続けていた美世が久堂家に嫁ぎ、幸せを知っていく日本版のシンデレラストーリーです。目黒蓮さん（画像：緑）が、美しくも冷酷な軍人・久堂清霞を演じることが発表されました。透明感のあるはかない雰囲気が印象的な久堂さんを目黒蓮さんがどのように演じるのか、注目が集まっています。

（マグミクス編集部）