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もはや請負人? 実写化の常連監督4人のおすすめ作品 それぞれに得意分野あり

マグミクス / 2022年5月15日 14時10分

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■2次元を3次元に! 実写化を請け負う監督たち

 人気マンガやアニメの実写化は、原作ファンの間でも議論が起きることが多く、さまざまな話題を集めます。2022年4月に『ゴールデンカムイ』の実写映画化が発表された際は、これまでに実写化作品を多く手掛けた福田雄一監督(『銀魂』『今日から俺は!!』など)や三池崇史監督(『クローズZERO』『無限の住人』など)の名前が予想で多く上がっていました。今回は、そんな注目が集まることの多い実写化企画常連の監督たちのなかから、4人をおすすめの作品とともにご紹介します。

●佐藤信介監督……おすすめ作品『キングダム』

 まずは、古代中国の春秋戦国時代末期を舞台に描いた『キングダム』(原作:原泰久)などの実写化を手がけてきた佐藤信介監督です。2008年公開の『砂時計』(原作:芦原妃名子)から原作ものの作品を撮り始め、『GANTZ』(原作:奥浩哉)や『アイアムアヒーロー』(原作:花沢健吾)など、映像化が難しいとされていた作品を手がけてきました。

 前述の『キングダム』では、CGだけでなく中国ロケや大規模なセットを駆使して再現した壮大な世界観や、迫力のアクションが評価され、第43回日本アカデミー賞優秀監督賞にノミネートされました。中国史劇にしっかりと寄せたスケール感が表現されており興行的にも大ヒット、2022年7月15日に公開予定の続編『キングダム2 遥かなる大地へ』にも期待が高まります。その他、ハリウッドで実写化予定の『僕のヒーローアカデミア』(原作:堀越耕平)でも監督を務めることが発表されています。

●英勉監督……おすすめ作品『ぐらんぶる』

 人気アニメ『おそ松さん』の実写化が記憶に新しい英勉(はなぶさ・つとむ)監督はこれまでに、『ヒロイン失格』(原作:幸田もも子)などのラブコメディーや、『東京リベンジャーズ』(原作:和久井健)などのアクションもの、『映像研には手を出すな!』『賭ケグルイ』などのちょっと特殊な学園ドラマまで幅広い実写化作品を手がけています。

 コメディ色の強い作品が多い英勉監督のおすすめ実写化作品は、『ぐらんぶる』(原作:井上堅二・吉岡公威)です。大学のダイビングサークルを舞台にした「全裸系青春ダイビングコメディー」と謳われた作品を実写化し、原作にある宴会シーンの破壊力や、真っ直ぐなバカバカしさを損なわない演出で世界観を再現しました。ダブル主演を務めた俳優の竜星涼と犬飼貴丈が「史上最も服を着ていない主人公」と称される北原伊織と今村耕平を演じたことでも話題となり、原作者の井上先生も若手キャストの体当たりの演技に「誰がここまでやれと言った」と絶賛のコメントを寄せています。

■少女マンガ、VFX大作、それぞれ違う得意分野

三木孝浩監督作品 映画『ソラニン』ビジュアル (C)浅野いにお/小学館 (C)2010 映画「ソラニン」製作委員会

●三木孝浩監督……おすすめ作品『ソラニン』

 続いてご紹介する三木孝浩監督は、『僕等がいた』(原作:小畑友紀)や『アオハライド』『思い、思われ、ふり、ふられ』(どちらも原作:咲坂伊緒)など、少女マンガ原作の実写化を数多く手がけています。

 ミュージックビデオ出身の三木監督の初長編作品となったのが、2010年公開の『ソラニン』(原作:浅野いにお)です。原作に忠実な台詞や演出が印象的で、作中に歌詞のみ登場する楽曲「ソラニン」は、ロックバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」の後藤正文さんによって作曲され、映画とともに大ヒットしました。ポスタービジュアルを見てもわかるように、原作の空気感を纏ったキャラクターの造形も魅力的です。原作のちょっとゆるくてけだるい雰囲気も再現しており、彼らと同じ世界線で生きているような感覚を得られ、ストーリーに没入することができる作品になっています。

●山崎貴監督……おすすめ作品『アルキメデスの大戦』

『ALWAYS 三丁目の夕日』(原作:西岸良平)で、日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した山崎貴監督は、国民的アニメ『宇宙戦艦ヤマト』の実写化である『SPACE BATTLESHIP ヤマト』や、人気マンガの『寄生獣』(原作:岩明均)など、VFXを用いた話題作を手がけてきました。

 そんな山崎監督のおすすめ作品は、『アルキメデスの大戦』(原作:三田紀房)です。最新技術で再現された巨大戦艦・大和と、その建造費用の秘密をめぐるストーリーが緻密に描かれています。主人公である天才数学者・櫂が建造費に不正のある危険な戦艦を造ってはいけないと奔走するものの、前人未到の巨大戦艦に美しさを見出してしまう気持ちのせめぎ合いも切ないです。そのような葛藤があったうえでのクライマックスの会議シーン、そして実写版独自解釈の「結局は大和が建造されてしまった理由」も興味深く見られます。

 今回紹介した以外にも、実写化作品で実績を残している監督は多数います。『ゴールデンカムイ』を筆頭に、今後実写化が予定されている作品は、誰が監督し、どのような作品になるのか、注目が集まります。

(椎崎麗)

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