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「痛いし、不便だけど…」歯列矯正中の30代女性、子どものときにしたかった!? 大人だからこそ「とてもいい」理由とは

まいどなニュース / 2024年3月19日 7時10分

ずっと歯並びを気にするか、どこかで数年我慢して歯列矯正するか…(いらすとや)

がたがたの歯並びや出っ歯、受け口、かみ合わせなど歯や口まわりに悩みはあるものの、大人になってからの歯列矯正は、治療期間の長さや価格、通院の煩わしさなどを理由に躊躇する人も。

30代になってからワイヤー矯正を始め、幼少期にやっておけばという気持ちもあったという女性Aさん。しかし、幼少期にするよりも圧倒的なメリットを感じたそうです。

というのも、幼少期であれば痛さや、不便さ、見た目の悩みも一日千秋に感じたかもしれないけれども、今であればあっという間に日々が過ぎさっていくこと。現在治療中の歯列矯正についてAさんは、やりたいと思うなら大人になってからでも遅くないと実感。患者目線のリアルな声をお伝えします。

老化以外の身体の変化がうれしい!

女性Aさんが歯の矯正治療を開始したのは2022年秋。「ずっと、歯並びがガタガタしている、いわゆるガチャ歯であることが気になっていました。30歳を過ぎ、20代の頃より金銭的に余裕がでてきたし、挑戦しようと決めたのです」。当時は、マスク生活全盛の時期。矯正器具を付けていても目立たないことも背中を押しました。

矯正治療にあたって、医療機関を訪れる前に情報収集。「主にSNSで、マウスピース矯正がいいのかワイヤー矯正がいいのかを調べ、候補に挙げた病院の口コミなどもチェックしました」。その後、大学病院、矯正歯科など計4ヶ所の医療機関へ足を運び、矯正について相談。「矯正と言っても人によって治療内容は変わります。治療にあたる先生に治療方針をよくよく確認した方がよいと思います」。

それぞれの医療機関から聞いた治療方針や治療にかかる価格などを比較し、現在通院中の歯科医での治療に決めました。「他の方の口コミや通いやすさは、決め手になりました。仕事終わりに通えるのは、社会人として助かります」と言います。

気になるのは価格。噛み合わせの改善など保険適用になる場合もありますが、保険適用外の場合、高額になることもネックです。Aさんの場合、ワイヤー矯正の装具だけで「軽自動車が買えるくらい(100万オーバー)」。加えて、月々の通院で管理料6000円がかかります。「おそらく通院は2〜3年程度かかるのでそこそこの金額になります」。

ワイヤーを着けての矯正治療期間には個人差がありますが、大人の場合は1〜1年半。「私は1年少し経ちましたから、あとわずか。その後、動いた歯が戻らないようにマウスピースを1年程度使用する予定です」。

合計2〜3年の矯正治療期間は長く感じますが、Aさんは大人になると時の経つのが早く感じるから苦にならないと投稿。加えて、「歯が動く実感がすごくあるんです! 老化以外の身体の変化、言ってみればポジティブな変化を感じられて、楽しいです」と話します。

矯正治療を知らない人はワイヤーを装着するだけが治療である、と捉えがちですが、歯並びを整えるためには他にもさまざまなことを行います。

Aさんの場合、「ガチャ歯で前歯が出ている上顎突出タイプなので、歯を並べると同時に、前に出ている歯を奥に下げるために親知らず4本抜く必要がありました。ワイヤースクリュー(骨にネジを埋め込んで歯を引っ張る器具)も埋め込んでいます」。

また、ワイヤーの種類がマルチループワイヤーといって見た目がゴツいワイヤーを使っていることや、ワイヤーにゴムをかけること、痛みを感じることなどマイナスに思うことも。「口内炎になりやすかったり、歯磨きが面倒だったり苦労はたくさん!でも、歯が動く人体ってすごいなと謎に感動しております」。

Aさんの経験談に対して、「私も大人になってから。歯並びが悪いと、高齢になってその歯の当たる部分が口内炎になって大変と母から言われました。介護される側になると、口内環境大切」「ワイヤー装着中は食べ物が挟まって大変。何度も口の中掃除するのは大変だから、大人になってからの矯正治療でよかった」と肯定的な声が。

Aさん自身、「大人になってから治療を始めたことは自分にとってベスト」と話しますが、「保険診療が適用になる症例もありますが、骨が動きやすいなど、子どもの歯列矯正にもメリットは多々あるようです。大人になってからの方がいい!というよりは、大人になってもできるという一例になれば」。

令和4年歯科疾患実態調査によると、矯正歯科の経験の割合は全体7.7%ですが、50歳未満では2割近くが経験。男女で比べると女性の方が多く、10〜14歳は28.9%、35〜39歳の女性では29.2%となっており、子どもの頃は親が子どものために、大人になってからは時間とお金に余裕が出たタイミングでの矯正と考えられます。今や大人になってからの矯正は決して珍しくないのです。

公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会の公式サイトでは、80歳で20本の歯を目指すにあたって、「歯並びや咬み合わせの悪さも歯を早期に失うことにつながります」と歯並びの重要性を記しています(中高年の矯正歯科治療 ―8020達成を目指して―より)。歯列矯正には、治療中に痛みを感じる、価格が高いなどのマイナス面もありますが、歯並びの悪さが、虫歯・歯周病につながるデメリットを考えると、長期的には自分のためとなりそうです。

大人になった今、歯列矯正を検討している人は、専門の医療機関で自身の歯並びや治療についての相談をしてみてはいかがでしょうか。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・宮前 晶子)

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