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24年の梅毒感染者1万4663人 過去2番目の多さ、高止まり続く

毎日新聞 / 2025年1月10日 18時39分

国立感染症研究所=東京都新宿区で2023年5月28日、奥山智己撮影

 国立感染症研究所は10日、性感染症の一つである梅毒の2024年の感染者数(速報値)が全国で1万4663人だったと発表した。過去最多だった23年の1万4906人に次ぐ多さで、感染の高止まりが続いている。

 都道府県別では東京都の3703人が最も多く、大阪府1906人▽福岡県880人▽愛知県846人▽神奈川県792人――と続いた。

 厚生労働省などによると、梅毒の感染者は11年ごろから増加傾向にあったが、21年から急増。22年以降は毎年1万人以上の感染が報告されている。

 梅毒に感染すると、性器や口などにできものやしこりができたり、発疹が手のひら、足の裏、体中に広がったりする。症状が消えても感染力が残る場合もある。

 ペニシリン系などの抗菌薬で治療できるが、治療せずに放っておくと、数年~数十年後に心臓や血管、神経に異常が現れる場合がある。また、繰り返し感染する恐れもあり、抗生物質の投与など早期の治療が必要だ。

 性感染症に詳しい「たによんスタートクリニック」(大阪市)の古林敬一医師によると、梅毒は症状が出ないケースもあるほか、症状が出た場合でも頭痛やそう状態などさまざまな症状があるため、感染の判断が難しいという。「不特定多数の相手との性交渉など感染が疑われる機会があった場合は保健所などが行っている無料検査を受けてほしい。また感染リスクを下げるために性交渉時にはコンドームを着用してほしい」と話している。【大野友嘉子】

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